KING AMUSEMENT CREATIVE


2008年5月4日、高田馬場CLUB PHASEでドメスティック・ラヴバンドの初ワンマンGIGが行われた。
チケットは、一般発売したものの文字通り瞬殺の勢いでSOLD OUTとなり、会場前には、惜しくもチケットを入手できなかったファンまでもが押し寄せた。

会場内に期待感と興奮が溢れる中、ステージにメンバーが姿を現すやいなや、ブレイブがタイトに歪んだベースで「タカダノババ」のヘヴィなリフを刻みだした。
うねるグルーヴ感に白熱していくオーディエンス。ギターのZ-GATZも激しいアクションで客席を煽る。
「タカダノババ」で会場を温め終わると、間髪を入れずに「The end of the world」に突入。先輩バンドangelaのこの名曲をドメラバがカヴァーしたものだ。 2007年末に新宿厚生年金会館で行われた『angelaのミュージック・ワンダー大サーカス 2nd』を一時占拠した際にも披露し、観客を騒然とさせたのも記憶に新しい。
楽曲が元から持つパワーのお陰か、それともドメラバのパフォーマンス能力の高さのせいか、ますます熱を帯びていくオーディエンス達も拳を振り上げて反応する。
ギターソロパートでは、Z-GATZがステージセンターから客席に身を乗り出しながらソロを奏でる一面もあった。そのせいで一瞬音程が不安定にもなったが、そんな些細なことはどうでもいい。まるでパンクバンドを観ているかのような性急な一体感こそが、このGIGの本懐なのだから。

ミニアルバムに収録されていた、ギターソロ後のお遊び「あれー?塩分。こんなところにタンポポが咲いてるよ?」のくだりも、「あれー?塩分。高田馬場にもこんなにタンポポが咲いてるよ?」といった調子で再現された。
Z-GATZ:
(オーディエンスをタンポポに見立てて)雄しべの人!
(男性客が腕を振り上げて応える)
塩分: 多いな〜。
Z-GATZ: じゃ、雌しべの人!
(女性客が手を振って応える)
Z-GATZ: うわ、ちょっと声が黄色いねっ!
塩分: ほんとだねっ!
Z-GATZ: だめブレイブ発情しちゃー。
ブレイブ : え!?してない!して・・(遮るようにcojiがフィルフレーズを叩き曲が再開)

先輩のangelaに比べると、幾分硬派(?)な雰囲気のあるこのGIGだが、こういった観客とのやり取りも欠かさない姿勢には、新人バンドであるにも関わらず、なぜかしっかりとしたライヴ経験に裏打ちされたキャリアのようなものを感じてしまった。
 



「The end of the world」
が終わると、客席からはたくさんの「愛子さまー!!」の歓声が上がった。がしかし当の愛子様は「だまれっ!」とこれを一掃。愛子様の硬派なミュージシャンシップに客席は大いに湧いた。
愛子様の「ここに来てくれたみんなと、奇麗な夜空が観てぇな」というMCで始まったのは、これまたangelaのレパートリーである「奇麗な夜空」に UKパンク風のイントロアレンジを加えてのパフォーマンス。サビの部分では、愛子様がステージを左右に行き来しながら大きく客席を煽った。

続け様に披露されたのは、同じくangelaの「僕の両手」
シンプルでタイトな8ビートに乗ったベースとギター。装飾的な音を省いたドメラバならではのアレンジによって、メロディと歌詞がストレートに伝ってくるように感じた。
そのアレンジの巧さは、続けて演奏された「Pain」でも際立っていた。塩分のダンサブルなピアノプレイも、楽曲に新たな解釈と魅力を加えていた。

愛子様:
今夜の、ライヴじゃねぇGIGって言え。今夜のGIGはとても熱いものになると思うんだが…っていうかお前ら、既に暑いんじゃねぇのか?暑いのによく軍手なんかしてられるな。(グッズとしてドメラバ仕様の赤い軍手が販売されていた)
作ったやつ。ちょっと考えろ。(と言ってZ-GATZをにらむ)。

話が逸れたが、T-シャツも売っている。どうだ恥ずかしいだろう。
“ドメスティック・ラヴバンド”とデカデカと書いてあるから、それを着て街を闊歩するように。
・・・また話がそれたが、今夜はお前らに言っておきたい事が一つある。今夜は、バラードなんてシミったれたものは一切やらねぜ!!

そう言い放った瞬間、塩分が艶やかにピアノで某有名バラードのイントロを弾きだした。爆笑する観客には構わずに、メンバー全員がヒドい音程で歌いだした。
我に返った愛子様が「バラードはやんねぇって言ったじゃねぇか!」と叫ぶと、cojiの「ワントゥースリーフォー!」のカウントで「Your Breath」がスタートした。爽やかなパワーポップ風アレンジに、会場のテンションも急上昇だ。

angela楽曲のカヴァーが続いたが、ステージはここで「運命的LOVE引力」に突入。昨年リリースされたangelaのベストアルバムTREASURE BOXに強引に収録させた、ドメラバのオリジナルソングの一つ。大先輩であるangelaの楽曲にも引けを取らない完成度で聴き手を楽しませてくれたあのナンバーだ。昨年末の『angelaのミュージック・ワンダー大サーカス 2nd』占拠時にも演奏されたが、バンドとオーディエンスの一体感は当時を遥かに上回っていた。

 

大熱狂のうちに一部を終えメンバーが一旦ステージから去ると、照明の落ちたステージに大きなスクリーンが現れた。
すると、聞き覚えのあるヴァイオリンによるメロディーと共に“情熱犬陸”と銘打ったオフショット映像が公開された。
ミニアルバムのジャケ写やShangri-La【ドメラバStyle】のPV撮影時に撮られたもの、レコーディング風景等が収録された貴重(?)な映像の数々だった。
楽しげに仕事をこなすメンバー達の姿を、オーディエンスも大いに楽しんだようだ。






“情熱犬陸”が終わると、効果音と共に「家族愛!」のかけ声が聞こえてきた。そう、あのかけ声だ。 その効果音に乗って、赤いツナギに身を包んだメンバー達がステージに再び登場した。第2部の始まりだ。
Z-GATZによるエモーショナルなギターソロが、「ドメスティック・ラヴソング」の開始を告げた。ヘヴィーでメロディアスで複雑なブレイクを持つ、ドメスティック・ラヴバンドの代表曲とも言うべきこの曲で、GIGは再び加速度を増して行った。
次に披露されたのは「Shangri-La【ドメラバStyle】」。SKA/Jazz風にアレンジされたこの楽曲で、会場のテンションもレッドゾーンへと突入。ブリッジ部分では塩分とcojiのそれぞれのソロがフィーチャーされ、ど派手なパーティのような雰囲気が会場を満たしていった。 ここで愛子様から、衝撃の告知がされた。

愛子様:
あたい達の次のGIGが決まったぜ。
8月31日さいたまスーパーアリーナだぜー!!そう、angelaが目標にしているステージを踏むって事だ。要するにangela超えだ!!

騒然とする観客をよそにZ-GATZがヘヴィーなリフを弾きだすと「Stay with me」が始まった。言うまでもなくangelaによるアップテンポな名曲だが、ドメラバはこれを大胆にテンポダウンさせたラウドロック系のアレンジで新しい世界観を見せつけた。

愛子様:
さっきすごい事が起こったんだ。実は・・・ステージから落ちてしまった。
なんと左足を骨折してしまったらしい!(嘘)
でもお前らが望んでくれる限り、あたいはステージに立ち続ける!
っていうかぶっちゃけ、落ちたときに踏まれたカメラマン(所属事務所の方)の方が痛かったと思うぜ。大丈夫か?こんな所で脚光を浴びれて良かったな!!

愛子様による限りなくサディスティックなフォローも入ったところで、メンバー紹介ならぬ自己紹介を挟んだ後、GIGはいよいよ大詰めとなった。
演奏されたのは、「Proof」「feel,like a breeze」。残ったパワーを燃やし尽くそうとするオーディエンスとそれをさらに熱狂させるステージ上のメンバー。ライヴハウスという狭い空間ならではの心地よい一体感を創り出していた。

愛子様:
お前らに悲しいお知らせがある。次の曲で・・・最後なんだ。
お別れにぴったりの曲を持ってきた。「蛍の光」じゃない!「贈る言葉」でもない!最後の曲は、聴いてくれ。「Separation」

「声出せ!ヘイ!ヘイ!」と客席を煽る愛子様。シンプルでパワフルな、実にドメラバらしいアレンジをされた「Separation」に、客席は全力で応えていった。 「高田馬場ありがとなー!」と言って去って行ったメンバーを飛び戻すべく、客席からは「ワンコール!ワン!」のかけ声が上がった。 何回かのコールの末、再びドメスティック・ラヴバンドはステージに戻った。

愛子様:
ファーストGIGにしては、大盛況だったようだな。
こんなに長いGIGは初めてだから、正直言って不安だった。
今だから言うが、曲が少なくて苦労したぜ・・・。

アンコールとして演奏されたのは、angelaの名曲「翼」。イントロ〜Aメロ付近まではレゲエ、サビからは爆発したように16ビートで疾走するロックンロールへと変貌させるアレンジ効かせていた。
客席は熱狂の渦と化し、ギターソロパートではZ-GATZが再び客席に乗り出し、もみくちゃにされる場面もあった。 愛子様が「ありがとよ高田の馬場!8月31日、またお前らの笑顔を見せてくれ!」と叫び、ステージを去って行った。


ドメスティック・ラヴバンドは、2008年8月31日(日)アニメロサマーライブ 2008 -Challenge-に参戦する。今回のGIGでの彼らのパフォーマンス力の高さは、その他の出演者たちと遜色の無いものであるという確信を持たせるに充分なものだった。今後も、この狂犬たちの動向からは目が離せない!
 
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