KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 
 2005年初頭を飾るcan/gooの『ココロのうたツアー』、大阪~名古屋と続き、ついに2月6日・東京渋谷はO-westでゴールを迎えた。昔の曲から最近の曲まで、新たな試みや定番のお約束?を取り混ぜた楽しいライブの模様を、ココにご報告しよう!

TAPIKO「大阪、名古屋と無事にツアーを終えて帰って来ました。ホームグラウンドの東京、久々のo-westということで気合いが入っています。よろしくお願いします!」
HIDE「みんなに届け!プラクティス!」(←ニンテンドーDS片手に)
KIYO「がんばりまーす」
POM「全3カ所だったんですが、トントントンといい感じで気持ちが盛り上がってます。みんなも盛り上がっていこーね!」
 

 6日の東京都内は昼間も息が白くなるほどの冷え込みだった。o-westのフロアが期待感で充分暖まったころ、トランス風シーケンスパターンに乗って4人がステージに登場、予定の18時30分からやや押しでライブスタート。1曲目は、先日『吟遊黙示録マイネリーベ』主題歌シングルとして発売された『刻印』。スカのグルーヴにTAPIKOのウィスパーヴォイスが絡み合い、会場は既にcan/gooならではのボーダーレスな魅力溢れる音空間。続いても最新シングルのc/w曲、『顔』。今宵のcan/gooは、前ノリのビートが弾ける2曲で先制攻撃、場の空気を持ち上げていく。
TAPIKO「can/gooツアー『ココロのうた』2005にようこそ!名古屋~大阪と回って戻ってきました。ただいま~!(お帰りー!)……私の問いかけには全部goo!で答えて下さい!(『goo!』)アルバムは聴いてくれてる?(『goo!』)シングルは聴いてくれてる?(『goo!』)can?(『goo!』)can?(『goo!』)can?(『goo!』)
12月のFABから2カ月ぶり、TAPIKOとみんなのコール&レスポンスは、再会の喜びを交換するよう。
TAPIKO「ツアー最終日東京、今夜は最高の夜にしたいと思います!」
 
 
POM「よーこそ、O-westへ~!」
こちらも忘れちゃいけない、can/gooのライブ名物・POMの腹芸。もちろんHIDE画伯の直筆、そして洗っても落ちない油性マジックだ。さらに、
POM「よーこそ、ハチ公前へ~!」

何と今回の腹芸は2段オチ。そもそも、waist(腰)とO-westを掛けたシャレ→Oを大(おお)に掛けて→字だけじゃツマランから渋谷っぽい絵を……ということで忠犬の登場となったわけ。ちなみに右は、画伯が試行錯誤中の忠犬ハチ公試作バージョン。
 
 
続いては、BBSを中心に自然発生的に振り付けができ、今回のツアー中に広まってったという『君の味方』
中サビの部分で歌に合わせて両手を振るのだが、コレが何気に歌詞にもマッチしていて楽しい。今後もライブで定番の盛り上がりどころになること間違いなし。
TAPIKO「みんな最高!」
歌って踊ってくれたみんなへのご褒美?に、ステージから投げ込まれる幸せの黄色いバンダナ。人の海に黄色い波の花が咲く『Spicy Girl』、そして『チャンス~遅咲きBloomer~』と、ポップで胸キュンなナンバーが続く。
 
 
TAPIKO「今回、名古屋~大阪とアンケート書いてもらったんだけど、みんなが書いてくれたのを読むと、can/gooのライブをすごくよく聴いてくれているのがわかって、嬉しかったです。今日は、POMのオヤジギャグの採点票、付いてるの?」

POM「甘めで頼むね~。大阪だと30点とかね、あと361点って書いて“さむい”とか。やるなぁ、さすが大阪、返してきやがったと」
POMのみならず、can/gooファンの地域別ギャグセンスが問われる採点結果、発表が楽しみだ。6曲目は、TAPIKOがピアノを離れハンドマイクで。このツアー初演奏となる『あなたですか』
 
 
ココで他の3人がステージを一時退場。TAPIKO1人が残り、歌うのは『誰より傍に』
TAPIKO「can/gooを始めて5年が過ぎるんですけど、ソロでピアノを弾いて歌うのは今回のツアーが初めて。今日はココにいる皆さん全てを独り占めしたくてTAPIKO'S ROOMを作ってみました。ひとときですが、お付き合い下さい」
今回のツアープログラム後半は、メンバーもファンも汗だくの体力勝負、名古屋・大阪ではデオドラントスプレーが欲しくなるくらい会場が汗臭くなったという。しばし、体を休めてTAPIKOの声に心を預けてみよう。

TAPIKO「私、全てにおいて諦めが悪い方なんですよ。続けていくエネルギーより諦めるエネルギーの方が大きい気がして。精神科医の友だちによると、諦めるっていう気持ちは、ホントに負の、人や自分を傷つけたりするキッカケになり易い気持ちなんですって。それを聞いたとき、私は諦めが悪くて当然だ、と思って。それから、前よりもっと諦めの悪い人生でいいや、と思って生きています。だから、そんな歌ばっかり、たくさん書きますね(笑)。皆さんも恋とか夢とか、諦めたいな……という気持ちになる時あるじゃないですか。でも、そんな時にホントに諦めていいのかな?って考えてみてもいいんじゃないかと思います。私は、諦めの悪い人生を選びました。でもね、諦めなきゃならないことってあるじゃないですか。1人で生きてるんじゃないから、相手の気持ちを考えたら諦めるべき場合もあるし、そういう時は、次の気持ちが早く見つかるといいな……と思うんですけどね。次の歌はそんな曲です。
『ウソ』

 
 
ピアノの残響音が消えていくのと入れ替わりに、3人がステージに再登場。O-westの戸外はまさに晴れた2月の夕べ。9曲目は、身が引き締まる空気の中を漂う暖かな光のようなバラード、『冬の月の下で』
ココで今度はTAPIKOが一時退場、ステージの主導限はPOMに委ねられてしまった。
POM「こんばんわー!盛り上がってるかーい?』
問いかけに帰ってきたのは、期待と不安が50%づつの微妙な「goo」。大体、「こんばんわ」と改めて場を仕切り直すあたり、明らかに何か企んでる。そう、POMのダジャレコーナー、ついにスタート!
POM「ダジャレ王に、オレはなる!」
去る1月24日に発売された人気漫才コンビ「アンタッチャブル」のシングル『THAT'S LIFE~笑ってねじ伏せよう~』を作ったのがPOM。ダジャレ満載のこの曲で、みんなにおみまいする……ではなく一緒に盛り上がろう!という魂胆なのだ。
POM「自分で言うのもなんだけど、ダジャレって最低の笑いだと思うのね(『言うな~!』)。でも、みんなでやれば怖くない!(微妙な『goo!』)怖くないよねぇ!(不安度25%の『goo!』)
それでは一部のダジャレファンの皆さんお待たせしました、『THAT'S LIFE~笑ってねじ伏せよう~』can/gooバージョン、どうでしょう?いきましょう!It's Show Time!!
 
 
POM「今日はダジャレのコーナーということで、BIGなゲストを呼んでおります!ボクののダジャレ仲間、『こむちゃ』のお2人です!」
何と、『こむちゃっとカウントダウン』のパーソナリティーの櫻井孝宏部長と植田佳奈ちゃんが晒し者……ではない、ゲストとして登場。何でも昨晩、突然POMが櫻井部長にメールを送って出演依頼したらしい。「昨晩寝ないで考えた(櫻井部長)」というダジャレ、2人はその場限りのものと思っていたかもしれないが……許しません。『こむちゃ』コンビのダジャレ、WEB上で大公開! 1.2.1234!
櫻井「コンドルがめり込んどる! HIDEさんヒデーな遅刻して! KIYOさん、大好キヨv POMさんPOMとにご苦労さん!」
さすが、POMと同じ誕生日の櫻井部長、お見事! 続いて佳奈ちゃん、1.2.1234!
佳奈「プリンがたっぷりん! can/gooテストでカンニングー!」
ダジャレ初心者ということで、佳奈ちゃんは2ネタでオッケー。っていうか、女の子が若いうちから自由自在にダジャレを使いこなしたら怖いじゃないか。
POM「ココで、can/gooの指先器用なベーシスト・KIYOちゃんにもダジャレで歌って頂きましょうか?」
何と、メンバーすらも逃れられないPOMのダジャレ王国。ダジャレ王子POM(←まだ王じゃない)の攻撃をどう返す、KIYO? 1.2.1234!
KIYO「鴨食っていいカモ? イカ食っていイカ? カニ食っていいカニ? タラ食っていいっタラ! 車が来るまで待つ! タイヤパンクでリタイヤ! 生麦生米生卵! 坊主が屏風に※*#@◎\! ♂∴±×∬∫∂≡%¥£$/!」
前半はなかなかの出来(ダジャレ伯爵くらいか?)だが、後半はダジャレじゃありません!続いての挑戦者は……もちろんHIDE! 1.2.1234!
HIDE「生麦生米生卵! ラミパスラミ(以下8文字削除)! テクマクマ(以下11文字削除)! みんなにとどけ、プラクティス(削除ナシ)! ジーク・ジオ(以下いっぱい削除)! ジークTAPIKO!」
ダジャレ1個も無いし! 部分的にGOODだけど何か危ないし!
POM「君も早くこっち側の人間になりなよ」
HIDE「それはイヤなので(キッパリ)」

頼りがいのあるクルーを仲間にし、POM様のダジャレ王への道はまだまだ果てしなく続く……かもしれない。
 
 
ダジャレ王国をcan/gooのライブに戻すべく、衣装替えを終えてステージに戻ってきたTAPIKO。
TAPIKO「私がいない間に盛り上がってたみたいじゃな~い」
何と、TAPIKOもダジャレ王国に参入か?そして衣装替え前『冬月』でのクールな雰囲気とこのキャラの振れ幅は一体?何はともあれ、「櫻井さんと佳奈ちゃんのが私が仕込んだネタと被ってたから焦って、急いで考えた」というTAPIKOのダジャレ、1.2.1234!
TAPIKO「チョコちょこっと食べる?(goo!)キャラメルをからめ~る! あめぇアメを食べる?(goo!)POMのお腹はポンポコポン! KIYOって指さき器用じゃん? HIDEの偏食ヒデー! やっぱり遅刻も超ヒデー! お粗末さまでした♪」
コレにてcan/gooのダジャレコーナー、完!
さて、笑って腹筋を準備運動した後は、怒濤の後半戦!
TAPIKO「じゃあ最後の最後まで叫びましょー!(『goo!』)まずはこの曲、『愛すべき君に』!」


『愛すべき君に』の軽やかなスゥィング感の後は、思いきりタテのりの『プライド』で一気にヒートアップ!ファンのみんなのジャンプでO/westの床が揺れる揺れる。ノンストップ踊りまくり・叫びまくりナンバー連発、続いてお贈りするのは『眠れない』
TAPIKO「東京!サイコー!」
TAPIKOの熱いボーカル、HIDEのドラムもここぞとばかりにダイナミックに、POMとKIYOもステージを左右に動いてみんなを煽りまくったぞ。
 
 
ノリノリのナンバー一気の3連発だが、怒濤の後半戦はまだまだ始まったばかり。TAPIKOがメガネっ子TAPIKO先生に変身したら……
TAPIKO「みんな手ー上げてー!『教え“手”あげる』!」
『ココロのうた』ツアー、各会場のハイライトナンバーのスタートだ。間奏のコーラスを名古屋、大阪とそれぞれのバージョンでキメてきたcan/goo、ココ東京では合体バージョンでのかけ合いだ。まずはTAPIKO先生の教卓(ピアノとも言う)を中心に上手と下手にみんなを組分けし、レクチャーの開始。名古屋バージョンはこんなの。
上手「名ー古ー屋ーはーどーこにあーるー?」
下手「AICHI! AICHI! AICHI! AICHI!(右拳を突き上げながら)」
そして大阪バージョンは、
上手「おーおーおーおーおーおー大ー阪ー(両手を頭の上で左右に揺らしながら)」
下手「何でやねん? 何でやねん?(斜め上45°に平手でツッコミを入れつつ)」

コレを名古屋~大阪と繰り返すのだ。黄色い軍手、手のひらが揃って揺れ、ツッコミを入れる様は実に美しい!「東京にふさわしいネタを思い付かなかったんじゃ……?」なんて、とんでもない。最初から狙いだったのだ。面白ければオールオッケーなのだ。ノーマル・名古屋・大阪バージョンとテンコ盛りでお贈りした『教えてあげる』史上最長バージョンだったに違いない。
 
 
TAPIKO先生がTAPIKOに戻ると、いよいよステージも終盤戦。2階席から『ウルトラマニアック』原作者の吉住渉先生も見守る中、ラスト前のナンバーは『鏡の中』。静と動を紡ぎ合わせながらどこまでも高く翔んでゆくようなメロディー、キラめきのあるTAPIKOのピアノ、HIDEのKICKが弾き出すハードなリズム、POMとKIYOもステージ縁から煽って、みんなの熱気を加速させる。


楽しかったひとときも、いよいよ最後の曲。お贈りするのはツアータイトルであり、アルバムタイトルでもある『ココロのうた』。さっきまで弾けそうな熱気に包まれていたO-westが、暖かく繊細な空間に変わってゆく。そういえば、POMが「アルバム『ココロのうた』を聴いて感じたことを胸のポケットに入れてライブに来て、会場で感じたことをまた持って帰ってくれれば……」って言ってたっけ。今日、来てくれたみんなは何を感じてくれたんだろう?そして4人もそれぞれの思いを胸に手を振って、ステージを去って行ったのだった。

TAPIKO「みんな、どーもありがとー!」
鳴り止まない拍手とアンコールの声に呼ばれて、再びステージに戻ってきたcan/goo。TAPIKOはcan/gooの黒いTシャツにデニムに着替えて登場だ。アンコール1曲目は『無限大』。昔からのファンのみんなにとっては、それぞれきっと思い出深い曲だ。そして、can/gooのひとつの魅力である詩的世界を、ライブならではの熱さを込めてドラマチックに歌い上げる『ひとつ=運命共同体』

TAPIKO「今日はみんなとひとつになれたかな?(『goo!』)ツアーが始まる前は『みんな来てくれるかな』って不安だったんだけど、こんなにたくさんの人の中でで歌えて、本当に嬉しく思います。コレからもcan/gooをよろしくお願いします!」

ツアーを支えてくれたスタッフ、何よりも誰よりも4人に会いに来てくれたみんなへ感謝を込めてお贈りする最後の曲は、『まぼろし』

TAPIKO「どーもありがとー! また会いに来て下さい!」



   

4人が去り、客電が点り、会場内にBGMが流れ出しても「もう一回!」の声が止まらない。待つことおよそ3分、何と4人がステージに戻ってきた!そして、POMが手にしたボードには『4/2(土)FAB 入学式します!』の文字が。先に設立されたcan/gooファンクラブ「CAN GOOD!」、その初イベントをやっちゃおうと言うのだ。CAN GOOD!、みんな急いで入るべし!しかし、TAPIKOもイベント開催決定の事実を今初めて知ったらしく、「参加できるのは会員のみ!でしょ?」と嬉しいやら驚いているやら微妙な反応。
TAPIKO「今回のツアー、皆さんの力で振り付けができた、思い出に残るツアーだったので、最後にもう一回皆さんでコレをやりたいと思います!いいですか?(超嬉しい『goo!』)
POM「2階の皆さんも(=ほぼゲスト)いいですか?(浅めの『goo!』)

みんなで作ったみんなの振り付け、と言えばもちろんあの曲!
TAPIKO「じゃあ、さらにgoo!な気持ちで終われるように、『君の味方!』」
 
 
TAPIKO「みんなサイコー!じゃあ、最後はみんなで12回!12回跳びます!せーの!」
最後に残ったエネルギーを振り絞って、みんなでJUMP! TAPIKOとHIDEはムリだけど、POMとKIYOはJUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP! JUMP!

TAPIKO「どうもありがとー! みんな、途中でぶっ倒れないように帰って下さい!」

外はとっても寒い2月6日だったけど、心も体も温まる、can/gooのライブだった。今度会う時を楽しみに……またね!

 

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