KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 
 2004年も残すところ10日ちょいの12月19日、待望のファーストアルバム『ココロのうた』を発売したcan/gooが、夏以来ひさびさのライブを開いた。ライブハウスFABがある原宿・表参道の街は、ライトツリーや紅白の装飾でX'mas気分満点。そんな、クリスマスパーティーの楽しさを持ち込んだcan/gooのステージ、遅ればせながらレポートしよう。

 時刻は予定の6時を少し回ったところ、『ココロのうた』収録の『君の味方』でライブがスタート。TAPIKOは黒ベースのノースリーブ、POMはセーターにマフラー、胸に手を当てたポーズ……そう、世間の奥様方を騒がせているPOM様の登場だ。2曲目は『Spicy Girl』。久々のcan/gooとの再会を喜ぶファンの皆の気持ちが伝わったのか、「ココ泣くところじゃなかったのに~」と、早くもTAPIKOは感極まってしまった様子で目がウルウル。

 今回のライブでは、TAPIKO先生の傍らには○×スティックが置かれ、POMのギャグを採点する趣向が試されたのだ。「今のそんなに面白かったぁ?」と、TAPIKO先生の主観と客席の反応が食い違うこともしばしば。3曲目は『吟遊黙示録マイネリーベ』主題歌としてシングル化が決まったばかりの『刻印』。そしてMCを挟んで、『ウルトラマニアック』ED&OPとしてお馴染みの『ひとつ=運命共同体』『鏡の中』を2曲続けて。
 最近、can/gooのライブで強制されて……ではない、習慣になっているのが、TAPIKOが「~だよね?」と尋ねたらファンの皆が「goo!」とレスポンスするというもの。コレがウワサのcan流ってヤツですか! ステージの上と前で徐々に絆が深まっていく雰囲気の中、演奏するは、アルバム『ココロのうた』からノリのいいナンバー、『愛すべき君に』『チャンス~遅咲きBloomer~』を2曲続けて。

 7曲歌い終わったところでTAPIKOはお色直しのために一時退場。と、突然ステージ上が暗転し、怪しげな電飾が明滅する。「メリークリスマス!」スポットライトに浮かび上がったのは、POMの腹芸・Xマスバージョン。この見事な絵柄はHIDE画伯の手によるもの。汗で消えないようにと油性マジックで丹念に描かれたものなのだ。この後は、今日集まってくれた皆へcan/gooからのXマスプレゼント。何と、ステージに上がり、メンバーの演奏でTAPIKOと一緒に歌えてしまうのだ。この幸運を手にすることが出来るのは、ジャンケンで勝ち抜いた5人だけ。それでは、ジャンケン中、HPをご覧の皆様は『POM様の部屋』でお楽しみ下さい。

コレがHIDE画伯渾身の下絵だ。
遠くて見えなかったかもしれないが、こんなに細部まできちんと描かれていたのだった。
ヨン様ポーズの練習に余念がないPOM様。
 ジャンケンで選ばれた5名がステージに上がり、ようやく、お色直しが終わって戻ってきたTAPIKOに、「おぉ~!」と普段より3音ほど低めの歓声が上がる。皆さまのご期待通り、ミニスカサンタ衣装で登場なのだ。全身像がお見せできないのが残念です。
  一緒に歌うナンバーは、ご存知『君と生きていく』。Xマス企画はまだまだ続く。『教えてあげる』も、中間部のかけ合いコーラスから、『赤鼻のトナカイ』へ雪崩れ込む、今宵限りのスペシャルバージョン! サンタというより魔法学校の先生さながらに、金のステッキを振って指揮をしたTAPIKOだった。
 『教えてあげる』では、サビに合わせて黄色い軍手をはめた手を差し上げるファンの姿もちらほら。何故か? 実は、POMがイベントで口走った「おしえ手挙げる」、というダジャレに対するレスポンスだそうな。この辺の、アーチストの投げかけを発展解釈して投げ返すcan/gooファンのノリというか発想力というかは、すごい! ライブスタート前には、普段は知らぬ同士が軍手を分け合う、ファンの奇妙な交流風景がそこかしこで見受けられた。can/gooの攻勢はまだまだ続く。『プライド』、そして『眠れない』一気に爆発したフロアーの熱さに、さらに油を注ぐがごとく畳みかけた。


 ココでTAPIKOは再度、お色直しのためにバックステージへ。今日のMC、TAPIKOにダジャレを封じられたPOMは、2004年流行語大賞候補にもなった波田陽句の「~斬り!」をメンバーに炸裂させる。TAPIKO、KIYOが斬られ、最終的にHIDEも犠牲になったが……どんなネタだったかはヒミツ。胡桃色のドレスで戻ってきたTAPIKO、いよいよラスト2曲、じっくりと歌い上げるにはミニスカサンタでは説得力が……ということで着替えたとか。Xマスライブ、本編の最後を飾るのは『冬の月の下で』、そして『ココロのうた』

 「どーもありがとー!」と、一度は袖に引っ込んだcan/gooだが、もちろん、このまま終わるなんて今日を楽しみにしていたファンの皆が許すはずはない。アンコールの声に呼ばれ、再び登場した4人。さっきの『ココロのうた』での、静かに汐が引くような終わりかたに「まだ終わりのきがしていなかったから、呼んでもらってよかった」というTAPIKO。アンコール一曲目は『生きるカタチ』

 「去年に続いて今年もXマスライブができて、嬉しいです。私たちがもっと×2頑張んなきゃいけないんだけど、それだけじゃ前に進んでいくことはできません。いつも支えてくれているスタッフの皆さん、FABの皆さん、そして何より、聴いてくれる皆さんあってのcan/gooです! どうもありがとうございます!」感謝の言葉を述べるTAPIKOに、皆さんからの拍手が贈られる。can/gooのファンの皆さんは、ホントに温かい。ライブが始まる前や最中も、曲への参加どころを教え合ったり、押し合わないようお互いに場所を譲り合ったりする光景があちこちで見られた。今度こそ本日ラストの曲、そう、忘れちゃいけないcan/gooの1stシングル、『まぼろし』

 手を振って頭を振って、ジャンプして盛り上がった『まぼろし』で今日は幕……と思うのはまだ早かった。さらなるアンコールの声に3たびステージに引き戻された4人。「みんな大好き! 盛り上がってるね~……疲れたでしょ~?(←「まだ!」) まだ聴きたいと思ってくれてるんですか~?(←「goo!」)皆から「goo!」というレスポンス、もう完全に覚えてもらえたみたいだ。せっかく覚えたんだから、「canといえばgoo!」と、友だちにどんどん広めてください。ダブルアンコール1曲目は、『マイネリーベ』ED曲となる『顔』「まだ、ピアノのパートをちゃんと覚えていないから……」というTAPIKOは珍しくピアノの前に出て、スタンドマイクで歌ったぞ。


 「それでは、これが私の2004年歌い納め、みんなは叫び納めです。今年最後の『教えてあげる』!(TAPIKO)」
今度こそホントにホントのラストナンバー、皆で一緒に歌って叫んで跳ぶ『教えてあげる』Xマスバージョン。ライブスタートから2時間半が経とうとしているのに皆、どこにこんな体力と気力が? という盛り上がりっぷりだ。「どうもありがとー! メリークリスマス!(TAPIKO)」最後はファンのみんなとメンバー(HIDEはムリだけど)で10回ジャンプして、楽しかったひとときは終わり。今年はもう終わりだけど、来年もファンのみんなとたくさんの思い出が作れるように、そして来年もXマスライブができるように願いを込めて……メリークリスマス!

 

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