11月2日(日)放送
フジテレビ「ザ・ノンフィクション」ナレーションやります

11月2日(日) 14時~フジテレビ「ザ・ノンフィクション」にてナレーション担当します。

苦しかった。
心が壊れる役とか、日常ではありえない気持ちとか、そんな「役」は数多く演じても、どれだけソコにリアルな感情を注ぐために努力しようとも、「お疲れ様」とスタジオを出れば、そこには否が応でも日常が待っていて、仕事、心作り(役作り)の疲れは、結果「日常」の他愛のない出来事にリセットされていく。
いつまでも、殺人事件の中にはいないし(たとえばコナン)
いつまでも、LCLの中にはいないし(たとえばEVA)
いつまでも、闘技場の中にはいないし(たとえばワンピース)などなど
そんなの、しごく当たり前の事。
でも、ドキュメント番組「ザ・ノンフィクション」の画面の中で起きていることは、まぎれもない、現実。
そこをどう切り取り、どう伝えるかは番組制作スタッフの主観、客観、義務、責任などによるものですが、事実を捻じ曲げるわけではなく,美化するでもない。
どう考えるか…を投げかける。
起きてしまった悲しい、痛ましい事件。償っても償いきれない現実。
でも、ソコにいたるまで、何かできなかったのだろうか?と何度説いたところですでに起きてしまっている現実の時間軸を戻せるわけもなく、事実を事実として客観的に伝えるしかない。
テレビからは毎日悲しい事件が飛び込む。
しかし、私たちはそこに「至るまで」のアレコレを知ることは少ない。
痛ましい事件 許せない殺人。
狂気、責任転嫁、自虐、裏切り、孤独。
そしてまぎれもない現実。
秋葉原のあの事件を、あなたはどう見るでしょうか…。


「ザ・ノンフィクション」公式HP
http://www.fujitv.co.jp/thenonfx/index.html