「幽霊」というよりは「生霊」に近いかもしれません。
アスラクラインの世界では「射影体」と呼ばれています。
操緒は実は生きていて、本体は生贄として機巧魔神の内部に眠っているような状態で封印されています。

機巧魔神が動き、魔力を発揮するための生贄です。機巧魔神は「副葬処女」が捧げられない限り、動きません。

機巧魔神の動力源の「副葬処女」は、機巧魔神の中に取り込まれていますが、その代わりに、幽霊のような状態で機巧魔神を操る「演操者」と呼ばれる人の傍にいることができます。この幽霊のような状態を「射影体」と呼びます。

「一巡目の世界」で作られた人型兵器の呼び名です。
「二巡目の世界」の洛芦和高校第一生徒会では「対悪魔用の最強兵器」とされていますが、
本当の使用目的は未だ謎に包まれています。
生贄として少女を体内に取り込むことで、驚異的な魔力を発揮しますが、
使えば使うほど生贄の少女「副葬処女」の感情を奪い、魂を削っていきます。

アニメ「アスラクライン」「アスラクライン2」とも、智春たちが日常を過ごしている世界が「二巡目の世界」です。
「一巡目」の世界は、ある理由で確実に滅亡に向かっていました。
滅亡してしまう前に、新しく「世界をやり直す」為に作られた世界が「二巡目の世界」です。
「三巡目」はまだ存在しませんが、新しい世界を始めるには人の域を超えた魔力が必要です。

智春は今は何もしらないまま、戦闘に巻き込まれた時に身近な人々を守るために戦っています。
ただ、その戦いにはまだ智春の知らない「世界の真実」のために起こる争い。
徐々にそれぞれの戦いの意味が明らかになります。

機巧魔神は生贄として捧げられた少女の魂を、力を発揮するたびに消耗していきます。
消耗しきった少女は消滅してしまうので、黑鐵の内部に捧げられた操緒を気遣って、使わないようにしていました。

操緒はじめ「射影体」と呼ばれる少女達は、通常演操者と悪魔にしか見えません。
しかし、操緒は「アスラクライン」で、機巧魔神の拡張装置（プラグイン）を【黑鐵】が取り込んだことによって、一般の人にも見えるようになりました。
ただし、玲士郎や冬琉のような過去に機巧魔神を操る演操者で、「副葬処女」の魂を使いきってしまった「元演操者」の人々には射影体の姿が見えなくなります。

朱浬さんは人間です。が、飛行機事故にあった時、相当な重傷を追い、現在朱浬が副部長をしている科學部の後ろ盾「王立科学狂会（ロイヤルダークソサエティ）」の研究する黒科学によって機巧化されました。
その技術は機巧魔神と同じものです。基本は体内に仕込んである銃器を使用して戦いますが、ここぞという時には自らを副葬処女として、魔力を使うことができます。

悪魔は存在自体が本当はこの世に居てはいけない存在。
移植をすると拒絶反応が起こるように、世界がじわじわと悪魔を排除しようと働きかけてくる現象が非在化です。
悪魔が力を使うたびに、身体が結晶化し、消えていきます。

女性の悪魔は、人間と契約することで、魔力を増幅することができます。
また、使い魔(ドウター)を召喚し、操ることができるようになります。
ただ、やはり非在化が止まるわけではありません。
絶対値があがるので、契約者のいない非在化しかけた悪魔が人間と契約すると、復活します。
しかし、魔力を使えば使うほど、契約者の自分を愛する気持ちを削っていきます。
また、男性の悪魔は、魔力を使うたびに、愛する人の記憶をなくしていきます。

機巧魔神は実は銀色のトランクには入っていません。
トランクは演操者が演操者となるための儀式を行う祭壇のようなもの。実際は別の次元に収納されているようです。
呼び出したときは、演操者の影から現れます。

機巧魔神を操り、副葬処女の魂を使いきった時、機巧魔神は使用不可能となり、演操者もその資格を失います。
その際、演操者は元演操者（エクス・ハンドラー）となります。エクス・ハンドラーには「射影体」が見えません。
一般の人にも見える操緒もエクス・ハンドラーには見えません。
また、エクス・ハンドラーは身体の一部分に刻印が現われます。
特徴の一つとして、機巧魔神や悪魔の魔力を無効化する力があります。