電波女と青春男

Story

第8章 「ツィオルコフスキーの祈り」

女々は田村商店を度々訪れ、店主の老婆の世話をしていた。
夫に先立たれた上に体調が悪く、生きる気力を失っている老婆をどうしたら元気づけられるか、女々は考える。
考えた末に、ペットボトルロケットを作り始めた彼女は、試射のために廃校のグラウンドを訪ねて、前川さんにロケット作りを依頼した男と遭遇。
実は男は、女々の子供のころの友人だった。
男の名前を思い出せず、適当に山本と名付けた女々は、彼にあることを依頼する。