ＥＤテーマは浦壁多恵が歌う「Azurite」に決定！ 期待の最新ロボットSFアニメ「ヒロイックエイジ」のＥＤテーマ「Azurite」を歌うのは、この曲で新たにアーティストとしてデビューを果たすことになった浦壁多恵。南青山少女歌劇団出身で、「レ・ミゼラブル」を始めとした多くのミュージカルで活躍してきた彼女が、今までのアニメソングの枠を超えたその表現力と歌声を武器に、新たなフィールドに踏み込もうとしている。今回、このデビュー曲となる「Azurite」のレコーディングを終えたばかりの浦壁に、収録の感想をやこの曲への熱い想い、アーティストに挑戦していく意気込み、そしてファンへのメッセージなどを語ってもらった。 ――レコーディングを終えたばかりですが感想を一言？ 浦壁 「ものすごく緊張しました。一人で歌うレコーディングは初めての経験ですし、慣れてないからかヘッドフォンから聞こえてくる声が普通に歌っている声と違って聞こえるんですね。のびのび歌うとうるさくなっちゃうような気がして、最初は戸惑いましたが、だんだん慣れてきて、本番では気持ちよく歌うことができました。今まで舞台では人と歩調を合わせることを考えながら歌っていたんですけど、ここでは私が歌って世界を創りあげるんだというのが新鮮で、とても楽しかったです」 ――この「Azurite」という曲ですが、初めて聞かれた時の感想は？ 浦壁 「タイトルの『Azurite』は、ゆっくりと夜が明けて行く瞬間の藍色の光を意味するそうです。バラード調の曲なんですけど、初めて聴いた時から、すんなり心に響いてくる素敵な曲で、自分の声がこの曲に重なったらどうなるのかと思って楽しみにしていました」 ――レコーディングを前に練習などはされたのでしょうか？ 浦壁 「しました。自分でMDに録音して、レコーディングの前に家で何十回も練習してきたんですけど、最初の頃は歌詞も声もメロディもバラバラで、とても下手だったんですね。違和感のある歌い方で、それをどうやって溶けあわせればいいのか、すごく悩みました。そこでいろいろな歌い方で歌ってみて、ようやく今日の収録に辿り着いたという感じです」 ――どういうイメージでこの曲を歌いましたか？ 浦壁 「私は歌う時に、感情がちゃんと出せるように歌詞も全部覚えて、その曲の歌詞を書いた人になったぐらいの気持ちで歌うんです。歌詞の意味とか、何故こういう歌詞になったのかなと考えて歌ってみたんですけど、それでも最初は上手く歌えませんでした。そこで、例えばこれがミュージカルの役の曲だったらどうかと考えて、自分の中でストーリーを描きながら歌っています。それと歌詞がアニメ本編とリンクしている部分があって、お姫様が少年を捜しに行くところ……彼女の中ですごくすごく彼に会いたくて、自分は彼のことをずっと前から知っているけれど、まだ会ったことがない。そんな募る想いをイメージしていますね」 ――実際にこの曲を歌ってみての感想は？ 浦壁 「歌ってみるとなかなか声だけで頭に浮かんだものを表現していくことが難しいということがわかりました。でも、そんな時はちょっと意識を変えるだけで声の色が変わったりしていくのが面白いなと思いました。お気に入りのフレーズは『何気ない毎日も君といるだけで輝く、君の声その笑顔、いつまでも見守っていたい』という部分です。そこは、歌う時にとても感情が入る所でしたね。この曲と出会う前と今とでは自分の歌い方にもたくさんの発見がありましたし、歌の幅も広がって成長できたと思っています。今まではミュージカルという一つの分野の中で良いとされる歌い方とかを目指していたんですけど、これからはいろいろな曲を歌って、自分の可能性を広げていきたいですね」 ――歌手として歩んでいくことへの想いは？ 浦壁 「アーティストとして活動していくことへの不安はありましたけど、私は音楽がないと生きていけないくらい音楽と歌うことが好きなんです。ミュージカルでも歌うことに喜びを感じていましたし、アーティストとして誰も歌ったことがない自分の歌がもらえるということは最高に嬉しいことだと思います。私は自分が悲しい時も楽しい時も歌を口ずさむのですが、私の歌を聴いてくれた人がそんな風に口ずさんでくれるような、心にすんなり入って、聴いていて気持ちのいい曲を歌うことができたらなと思っています」 ――目指したいアーティストの方はいらっしゃいますか？ 浦壁 「自分の中ですごく好きな歌い手さんは本田美奈子さん。アニメソングも歌われていますし、一緒に舞台で共演させていただいたことがありまして、歌手としてだけでなく人間としても好きな方ですね」 ――最後に一言お願いします。 浦壁 「自分がアニメのEDテーマを歌うことになりましたので、この話が決まってから、（ほかの作品を）見る時にもEDテーマまでちゃんと聴くようになりました。どんな風に流れるのかということが結構重要だなって思って……。最後のカットがあってEDテーマが流れていく。これが私の声、私の曲になるんだと、そして今自分が見ているような感覚でファンのみなさんが聴いてくれるんだ……そう思うととても嬉しくなりましたし、はやく完成した映像を見てみたいと思います。それとこの曲を聴いてくれる人は、歌詞にリンクするところがあったらそういう想いをそれを自分に重ねてみてほしいですね。憧れている人がいたり恋をしていたり……そういうことを、私も自分のストーリーを創って歌いましたので、みなさんも自分の物語に置き換えて聴いてみていただければと思います」