話題の新番組「ヒロイック・エイジ」。
惑星オロンに墜落した母艦のシステムのことを「母」と呼び、たったひとりで成長した主人公エイジ。エイジはその体に絶大な力を宿していた。一方、人類の王女ディアネイラは宇宙を支配しようとする敵の攻撃から人類を守るため、宇宙船アルゴノートでエイジを探す旅を続けていた。2人が出会うところから物語は始まる。
今回は、そのアフレコ現場でキャストの方からお話を聞かせていただいた。
――ご自分が演じているキャラクターの印象と、演じてみての感想を教えていただけますか。
矢崎広(エイジ役)
「エイジは、墜落した母艦でたった一人で育った男の子です。本当に純粋なまま育っていて、人と接することもなかったので人としての常識が通用しないという設定です。今もこのキャラクターをどのように演じるか、すごく悩みながらアフレコしています。個人的にはロボットと戦うときの声に、臨場感が出せればと思ってがんばっています」
石川由依(ディアネイラ役)
「ディアネイラは人類を救うためにエイジを求めて戦っていく役で、精神感応という人の気持ちがわかってしまう能力を持っています。純粋なエイジと出会って、ディアネイラにどのような心境の変化があるのか、私もディアネイラと一緒に勉強しながら演じていきたいと思います」
近藤隆(イオラオス役)
「イオラオスはアルゴノートのクルーの一員で、ロボットに乗って戦う騎士団の団長でもあり、瞬間移動できる能力を持っています。そう聞くとちょっとかっこいいのかなと思われるかもしれませんが、中身はわりと普通の人ですね(笑)」
清水香里(アネーシャ役)
「アネーシャはディアネイラの侍女で、ディアネイラが感じたことを下の者たちに伝える役割を果たしてます。たぶんアルゴノートクルーの中で一番状況を理解している、かっこいい大人の女という役です」
田村ゆかり(テイル役)
「テイルはメイルの双子の姉で、イオラオスの妹でもあり、モビートの娘でもあります。要するに4人は家族なんですね(笑)。最初にキャラ設定画像をいただいてテイルを見たときは、しっかりした大人かなと思ったんですけど、それとは逆に『子供っぽく純真無垢なエイジと一緒に遊ぶようなキャラでお願いします』とスタッフの方に言われているので、そのように演じています。
釘宮理恵(メイル役)
「当初、テイルはのんびり役、メイルがつっこみ役という設定だと聞かされていましたが、今のところどっちがどっち?という感じで、見ている方はあまり違いがわからないかもしれません(笑)。キャラ的には、この作品の楽しく明るい部分を請け負っています。私個人としては、作品の専門的なセリフが多いキャストの方たちに、世界観を教わっています。難しい言葉や世界観なのに、みなさん理解されてて本当にすごいと思います!」
新井里美(ビー・ノ・ビー役)
「私の役は人ではなく、あまりしゃべらないで『ペーヘー』とか謎の言葉を使うのかと思っていたら、毎回すごく難しいことを話しているので、演じていて大変です。血の通った生き物のようにしたいと思い、ロボットっぽさをあまり出さずに演じていたら、スタッフの方に『生き物過ぎる』と言われてしまったので、演じ方は未だに試行錯誤しています(笑)」
松山タカシ(モビード役)
「今までの話でわかるように、誰一人としてキャラが出来上がっていません!(笑)みんなで努力して、これからがんばっていきたいと思っています。モビードは冷静沈着な皮をかぶった熱血漢という雰囲気を出そうと思ってますが、ときどき力が入りすぎてスベってしまうので、その辺りを気をつけてやっていこうと思ってます」
――作品全体を通しての魅力を教えてください。
矢崎
「僕は台本が出来上がってくるのをわくわく楽しみにしながら待っているので、見ていただける方もきっと楽しめる作品だと思います。そして、人に育てられなかったエイジと、アルゴノートクルーがお互い関わりあってどう意識に変化が表れるのか、そしてどのように描かれるのかが楽しみでもあります」
石川
「最初に会った頃のエイジは野生児のようなんですけど、それがだんだんと成長していくにつれて、接しているディアネイラも一緒に成長するんです。そしてクルーの人たちも成長して、最終的には人類も共に成長すると思うので、そこが見どころだと思います」
近藤
「僕らの中の誰も全容を把握していないくらい、壮大なスケールの作品です。そのスケールの世界で、それぞれのキャラクターがどのように生きていくのかを見てもらいたいと思います」
清水
「色々とたくさんのことを考えさせられると思いますが、かといって堅苦しい作品というわけではないです。個人的にはモビードの家族、特に男2人(近藤、松山を指差して)が、たまに暑苦しいと思えるくらい(笑)人間味のある演技をするので、そこも作品の面白い要素だと思います。1度ならず2度、3度見ても新しい発見があるような、奥が深い作品なので、何度見ても楽しめます」
田村
「私はSFモノを理解するのが苦手なんですね。女の子ってそういうところがあると思うんですよ(笑)。台本を読んでから、みんなに単語や設定を教えてもらうんですけど、難しくて何回聞いてもわからないんです(笑)。でも、音が入った状態の1話目を見せてもらったときに、音楽がすごい壮大で迫力があったんです。絵はまだ途中の状態ではあったんですけど、それでも色々なものが画面狭しと描かれていて、とにかくすごいと思える作品です」
釘宮
「山で例えると、物凄い頂上が高くて険しい山なんだと思います。大変だ、わからない、と思いながら登山するんです。そうすると『黄金の種族』や『ノドス』といった、この作品の独特のキーワードがたくさん落ちていて、そのひとつひとつ拾って理解していくごとにこの山が好きになり、この作品に惹かれていくんだろうなと思います」
新井
「アルゴノートには船の中なのに畑があり科学的で、すごく文明が進んだ世界なんだなって感じがするんです。でも、ディアネイラ様は瞑想して非文明的なところもあったりします。文明と非文明なものの融合、そしてそのアンバランスさがおもしろいと思います」
松山
「エイジとディアネイラの若い2人(矢崎と石川)が、わりと透明感のある芝居を続けているのに対し、我々が、特に彼(近藤を指差して)が熱い演技をすることによって、作品にコントラストを与えて、そこが見どころになると思うんですよね。あと、さっきも言ってましたけど、音楽が本当にすごいです。絵を見ないで目を瞑って聞いてるだけでもすごいので、見どころになると思います。ただお聞きの通り誰一人として作品をわかってる人間はいません(笑)。新鮮な演技をするために、あまり深いところは聞かされていないということもあるんですけどね」
――人類は十二の契約を用意して主人公のエイジを迎えに行きます。そこで放映を楽しみに待っている方を迎えに行くために、キャストの方も契約をひとつ用意してください。
近藤
「すべて見るべし!」
清水
「見た方はぜひ知り合い10人に『ヒロイック・エイジ』という名前を広めてください」
矢崎
「音が本当にすごいと思うので、ぜひ大音量で聞いてください! でも夜中に放映されるのでヘッドホンで聞いてください(笑)」
石川
「友達で大画面スクリーンのテレビを持ってる人がいたら、ぜひそれで見せてもらってください」
田村
「視聴者のみなさんは一生懸命見てくれると思うんですけど、お願いですからテレビを見るときは部屋の電気をつけてテレビから離れて見てください(笑)」
釘宮
「作っているみんなが、楽しく収録できるように祈っていてください」
新井
「ビデオやDVDに録画して、3回は見てください。復習は大事です」
松山
「一話も欠かさずに見てもらい、どういう話だったかをレポート用紙で3枚書いて送ってください。(手を動かして)宛先はこちら!(笑)」