TVアニメ「ヒロイック・エイジ」のDVD発売記念イベントが、9月2日に秋葉原の代々木アニメーション学院アキバ校で開催された。
イベントは、石川由依さん(ディアネイラ役)、新井里美さん(ビー・ノ・ビー役)、近藤隆さん(イオラオス役)の3人を招いて行なわれた。その模様をお伝えするぞ。
 
   
 まずは、石川さんと新井さんが壇上に登場し、イベントの参加者に元気にあいさつ。
石川
「今日は来て下さってありがとうございます。さっきまで緊張でテンションがものすごく下がっていましたが、皆さんの顔をみたらなんだか楽しくなってきました(笑)。トークはあまり得意じゃないんですけど、今日は、頑張りたいと思います」

新井
「私も緊張しています。緊張がまだとれないどうしよう(笑)。でも、今日のイベントは心強いゲストがいるからね。早速、呼んじゃおうよ、近藤さん助けてくれー」
近藤
「みなさんこんにちは。愛の伝道師、イオラオスこと近藤隆です。今日はよろしくお願いします。愛の伝道師イオラオスというのは、CDドラマのときに毎回、毎回言わされている台詞です(笑)」

 今回のイベントは、ネットで絶賛配信中のwebラジオ「アルゴノート・チャンネル」をそのまま会場で行ってしまおうという、さながら公開録音のような企画が行われることになった。
ただし、この模様はどこにも公開されず、この日のイベントの参加者のためだけに行われるという、特別なもの。
早速3人が揃ったところで番組がスタート。
 
 まず最初のコーナーは、リスナーからの普通のお便りを紹介する「アルゴノートクルー航海日誌」。
今回のイベントでは普段ラジオで募集しているオハガキやメールを読む代わりに、イベント参加者に事前に答えてもらったアンケートを基に、質問やメッセージを紹介するコーナーに。
その中から「夏の思い出を教えて欲しい」という話題についてのやりとりを紹介しよう。
近藤
「由依ちゃん、この夏の思い出は?」

石川
「う~ん、何があったかな?」

近藤
「僕に聞かないで(笑)。高校生だから青春の出来事がいっぱいあるでしょ?」

石川

「ベランダから花火みていたくらいかなぁー」
 
新井
「恋の話はないのか!!」

石川
「う~ん、ない……」

近藤
「ないのか(笑)。新井さん何かありましたか?」

新井

「恋の話じゃないなら、豊島園のプールに行ってきた。肌が焼けて色黒くなっているのがその証拠です。白いTシャツに黒が映えるでしょ?(笑)近藤さんはどうでしたか?」
 
近藤
「今年は、自転車を買っていろいろなところに遠出しましたね。でも僕も色恋とはまったく縁がございませんでした」

新井
「若い男女が、こんだけ揃っているのに、さみしいねぇー(笑)」

近藤
「さみしいねぇー(笑)」
 
 その他に、「好きな芸人とその人の持ちネタを見せてください」という話題に対し、新井さんはモノマネを披露。

つづく近藤さんがモノマネに躊躇してると、新井さんが「命を削ってイベントを頑張れよ!」と一喝。そこで近藤さんも、男らしくモノマネを披露。
あまりのモノマネの上手さに会場から、「おぉー」と似ていることに感心する声と拍手が。

 最後に石川さんの番になったが、「自分にはネタがないので、代わりにやってください」と新井さんに代わってもらおうとする。
最初はいやがっていた新井さんだが、「私には捨てるものはなにもない」と覚悟を決めると、今、大ブレーク中の某芸人のモノマネを披露。

石川さんが「ありがとうございます」とお礼を述べると、新井さんは「いいんだよ。未来ある高校生にこんなことをさせるわけにはいかないから(笑)」と優しさ?を見せる一幕も。


 
 次の「ディアネイラ姫のお悩み相談室 あなたを明日へ導きます」のコーナーは、参加者のお悩みにディアネイラ姫(石川さん)がじきじきに解決方法を答えてくれるというもの。

今回はイベントということで、いつものコーナーとは違い、ディアネイラ姫がちゃんとお悩みに答えられなかったときには罰ゲームをやってもらうという、ディアネイラ姫にはちょっとかわいそうな条件も付け加えられた。


 そんなディアネイラ姫に出された今回のお悩みは「お腹すいて死にそうです。何を食べたらいいでしょうか?」というイベントに参加している場合じゃないような深刻なお悩み。

新井
「由依ちゃんは死にそうになったらなにを食べたい?」

石川
「セロリかなー。セロリっておいしくないですか?」

新井
「好きだもんね、セロリ。私もね今日、セロリを浅漬けにしてきた」

近藤
「セロリが結論になるんですか(笑)。でもセロリって食べ過ぎると、消化するためにカロリーをすごく使うらしいんですよ。だからお腹がすいて倒れそうなときに、これはまずいかもしれないよ(笑)」

新井
「やっぱり弱っているから消化にいいものがいいんじゃない? おかゆとかさ」

近藤
「あぁおかゆね」

新井
「それじゃあおかゆを食べてもらおっか。じゃあ姫様のお導きである」

石川
「おかゆ食べてください、以上。はい。終わり!」


 
新井
「なんかサバサバしすぎてない?」

石川
「だってイベントのために罰ゲームをわざわざ用意したんでしょ? 多分何を言ってもやらされると思うんですよ!」

近藤
「逆切れですか(笑)? じゃあせっかくなんでやってもらいましょう。今回の罰ゲームは、ディアネイラと同じ金髪のかつらを被ってイベントを進行していただこうと思います(笑)」

新井
「これ被ったままで、イベントの最後までやろうよ。最後の握手会まで(笑)」

 新井さんは紙袋から金髪のカツラを取り出すと、石川さんに手渡す。さらに新井さんがその袋の中を探るとなぜかパエトーと同じ銀色の髪のカツラを発見。

新井

「近藤さん、被ってみませんか?」

近藤
「オレ? 自分でもなんとなく想像つくんだけど、原宿あたりをうろうろしているビジュアル系崩れな感じになる気がするんですけど(笑)」

新井
「確かに崩れてますね(笑)。でも2人とも似合ってると思うよ」

近藤
「ホント? 新井さんもなんかやってよ。ここまできたらみんなでやろうよ(笑)」新井「いいよ。もういっぱい芸もやったし(笑)」

近藤
「新井さんにもやって欲しい人、拍手!」


 
 会場から新井さんの仮装を期待する大きな拍手が。その拍手に答えて新井さんはカツラの入っていた紙袋をすっぽり頭に被る。すると、紙袋には、新井さんの描いたビー・ノ・ビーの絵が。ヘタウマなイラストと紙袋を被った新井さんに会場は大爆笑。そして、ビーノビーの声色で新井さんが自己紹介。
 
新井
「こんにちは、ビー・ノ・ビーです。さっき楽屋で作ってました(笑)」

近藤
「ちゃんとビー・ノ・ビーの特徴のワッカがついてるんですよ。凝ってるでしょ? でも、このお面の最大の特徴は目が見えないことです(笑)」

新井
「周りがなにも見えないので結構さみしい感じです」

近藤
「えーと、最後までこのままお届けしていきたいと思います(笑)」

新井
「ちょっと、ほったらかしなのコレ? 台本も見えないんだけど(笑)」

近藤
「えーというわけで、ディアネイラ姫のお悩み相談室。『あなたを明日へ導きます』でした」




 
そして楽しかったイベントも終わりの時間を迎える。最後は、web番組の合言葉「今日もあなたにアクティブワープ」をキャストと参加者でいっしょにコールしてイベントは終了。

その後行われた握手会では、近藤さんと新井さんはカツラを気に入ったのかカツラを被った姿で、握手会の参加者ひとりひとりと会話したり、プレゼントをもらったりと参加者との交流を楽しんでいた。
 
 そしてイベント終了後、3人に今日のイベントの感想や「ヒロイック・エイジ」のファンへのメッセージを語ってもらった。

石川
「握手会は始めてで、トークがとてつもなく不安だったんですけど、なんとか無事に終わってほっとしています。今度はもっとしゃべれるように、トークを鍛え上げて、もしまたイベントがあったときに、新井さんや近藤さんの足を引っ張らないようにしたいと思います」

近藤
「2人が非常にテンパってるのを見ているのが面白かったです(笑)。でも2人をフォローしながらイベントを進行しなければならなくて、それはすごく大変でした。『ヒロイック・エイジ』の本編の収録自体もこんな感じのノリで、やっているところがあるので、そのノリが今回のイベントを通して、ちょっとでも伝わったらいいかなと思います」

新井
「やっと終わったって正直ちょっと安心としています。イベントなんで、なにか面白いことをやらなきゃなと思ってちょっとあせっていたんですけど、いい紙袋ができて良かったです(笑)。『ヒロイック・エイジ』はすごくスケールが大きい話で、難しい作品なのですが、そのイメージと180度違う新しい一面を見せられたかなって思っています(笑)」