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小猿日記
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打ち入りレポ~ト

11月上旬、都内の某パーティールームにて、『十兵衛ちゃん2』の打ち入りが行われました。
 集まったのは大地丙太郎監督、チーフディレクター長濱博史氏、キャラクターデザインの馬越嘉彦氏、音響監督たなかかずや氏、その他メインキャストとオーディションで選ばれた声優を中心に、音響制作のダックスの方を交え、それはそれは賑やかに幕を開けました。
 乾杯の後、大地監督、長濱氏、馬越氏の三人が壇上にてトークライブならぬ挨拶を。初めに、前作『十兵衛ちゃん』のテーマと内容を、かいつまんで大地監督が紹介。その後を引き受け、長濱氏が今回の『十兵衛ちゃん2』のイントロダクションとストーリーの方向性を紹介。キーワードは「地球温暖化」(?)場内爆笑!!とにかく前作を超える壮大な構想が準備されているらしいのです。再びマイクは大地監督に戻り、「シベリア柳生誕生秘話」など笑えるエピソードや、ファンの方々の期待から受ける良い意味でのプレッシャーなどについて話された後、キャストの自己紹介に移りました。
 たなか氏が菜の花自由役の堀江由衣さんから紹介!続いてそれぞれのキャストがそれぞれの『2』に取り組む意気込みを語りました。特に注目すべきはは新たにオーディションで選ばれたシベリア柳生衆の面々。見るからに熱い男性たちが皆ひとつのテーブルに固まって座っていたので、一種異様な雰囲気でありました(あ、冗談デスヨ)。
 そしてそして!今回最大の目玉ともいうべき、410人の中から唯一人選ばれた柳生フリーシャ役の中山恵里奈さん--彼女はまだ16歳の女子高生。会場では緊張のためか大人しい印象を受けましたが、マイクが渡されるとその緊張を跳ね返すごとく大きな声で「頑張ります!」と叫び、あたたかい拍手で迎えられておりました。その他、前作で活躍をしたキャストの声優陣もそれぞれがいかに『十兵衛ちゃん』を愛していたか、そして今回『2』に臨むことになってどれほど嬉しい気持ちでいるかということを色々な言葉で語ってくれました。
 ここで各声優に第1話のアフレコ台本とキャラクター設定表が渡されました。自分の演じるキャラとここで初めて対面する方もいて、びっくりしたり、可愛い~!と叫んだり、大ウケしたりと反応はさまざま。さらにお互いのキャラ表を見せ合ったりするなどで会場は非常な盛り上がりを見せました。馬越氏が文字どおり魂を込めて描き上げたキャラからインスピレーションを受けとめ応えようとする姿がそれぞれに見受けられました。
 その後は会食をしながらめいめい歓談の時間に。声優の仕事が初めてあるいはまだ経験の浅い方が多く、ベテランの声優にアドバイスをいただいたり、キャラクターやストーリーについての話を大地監督や長濱氏に熱く語っていただいたり笑わせていただいたり。お互い挨拶をしあい、スタッフの方々も皆打ち解けた賑やかなひとときを過ごしました。
 宴もたけなわになる頃、満を侍して音楽担当の増田俊郎氏が登場!!『1』の時は音楽も非常に好評でしたが、今回はなんとすべての曲を新しく作り出している最中。多大なる期待が氏に寄せられます。エンディングは岡崎律子さんとのコラボレーションによって生みだされるそう。これに自由役、堀江さんの歌声が吹き込まれると発表されると、一刻も早く聴いてみたいという声があちらこちらで起こりました。
 締めの挨拶ではもう一度大地監督が、『十兵衛ちゃん2』という作品によってアニメ業界に元気と勢いを叩き付けるという意気込みを語り、新たに竜乗寺四郎役を射止めた大津尋葵くんの掛け声と共に三本締めで終了!!
 皆が個々に持っていた『十兵衛ちゃん2』に向ける思い入れをより強固にし、それを一つに結び付けた幸先の良い打入りとなりました。新年の放映に向け、来週からいよいよアフレコがスタートします。
二代目柳生十兵衛の剣は、再び閉塞するアニメ業界を斬る刃となりうるか。
その答えを、今日そこに集った全員がすでに確信しているに違いありません。

2003年11月12日
文責:新子夏代
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(C)大地丙太郎・マッドハウス/j2製作委員会