かなめも

かなめも
ONAIR STORY RELEASE NEWS/SPECIAL
STAFF/CAST CHARACTERS WEB RADIO

アフレコ取材~♪

 
 
新聞専売所というユニークな場所を舞台に、風新新聞専売所メンバーの日常を描いた「かなめも」。
小学生の所長代理に、女の子同士のカップル、7~15歳の女の子が大好きな美女など、個性的過ぎるキャラクターたちをどう演じているのか、そしてそんなキャラクターたちをどう受け止めているのか、キャストの皆さんにお話を聞いてみた。
 

●ご自身が演じられるキャラクターの第一印象と、実際にアフレコされての感想をお聞かせください。

・豊崎愛生さん(中町かな役)
最初にかなちゃんを見た時は、「おモチみたいに柔らかそうな女の子だなぁ」と思いました。原作やシナリオを読ませていただいた後も印象は変わらなくて、「ちょっとフワフワした、天然さんなんだな」って。でも、健気で真っ直ぐでピュアな女の子で、すっごく可愛いなと思いました。

・水原薫さん(天野咲妃役)
咲妃はフェミニンな格好をしていたので「お嬢様なのかな?」とも思ったんですけど、そういう訳でもなく(笑)。小学生だけど所長代理という、最年少なんだけども一番偉い立場なので、セリフもみんなを引っぱっていくような言い回しがとても多いんですね。それに、腹黒さが感じられるようなセリフなんかもあったりもして(笑)。でも、中には子供っぽさが感じられるセリフがあったりもするので、そういう可愛さを出していければと思います。

――小学生役ということで、子供っぽくキャラを作ったりはしましたか?

水原 最初はすごく意識してて、声もちょっと高めにしてましたね。でも音響監督さんから「小学生というよりも、クールな方に徹して」という指導を受けまして、今はクールにセリフを言うようになりました。
・広橋涼さん(北岡ゆめ役)
ネコみたいな目とか口をすることが結構あったので、「ネコっぽい人なのかな?」とか「自由気ままな、楽しく生きているように見える人なんだなぁ」っていうのが第一印象です。実際に演じてみると……楽しそうですよ(笑)。やっぱりムードメーカーというか“陽”な感じ。陰気なところが全くない感じですよね。とにかくすごくプラスな人なんだなという印象です。

――ゆめはかなりの甘党で、1話にはカレーにどっさり砂糖を入れる描写がありましたね。

広橋 強烈すぎて、胸やけしないのかなって心配です(笑)。私自身は、そんなに甘党ではないですね。

――第1話では、いきなりゆうきとのキスシーンがありました。

広橋 あ、そうですよね。なんか、ゆうきとは本当にカップルらしいですよ。でも、あんまりきわどくやっちゃうのは違うかなという感じがしますので、楽しく、「大好き~!」な感じでやれたらいいなと思っています。

・遠藤綾さん(南ゆうき役)
原作を拝見した時は、ちょっと他のキャラクターの印象が強すぎて……(笑)。ゆうきは普通の子という感じで、声とか喋り方とか、どうしようかなって考えてました。ただ、普段は一番当たり前のことを言う子なんですけど、ゆめが絡むと自分の殻が破けるというか……。それも、ちょっと黒い感じで(笑)。第1話でもそういう部分が出ているんですけど、それが今後どれくらいの振り幅で出てくるのか楽しみですね。

――話数が進むごとに、ゆめがらみで嫉妬する部分は増えそうですが……。

遠藤 そうですね。私、ゆめとのキスシーンも1話から出てくるとは思わなくて、ちょっと衝撃的だったんですけど(笑)。恋の話があるのが、ゆめとゆうきぐらいしか見当たらないので、とりあえず恋する乙女担当かな?くらいに思ってます(笑)。普通の感覚からはズレてるんですけど、そういうところは可愛く出せたらいいなと思います。

・喜多村英梨さん(東ひなた役)
最初に設定とイラストをいただいたんですけど、作中で唯一の僕っこキャラとか、お金にかなり執着があるキャラという設定を見て、「あ、たぶん一番かき回し役なんだな」って思いました。けど、いざ収録が始まってみると、ダメ大人担当の人がいたり、ひなたよりムードメーカーのゆめちゃんがいて。そもそも、みんな普通っぽく見えて、ちょっと崩れるきっかけがあると、あっという間に変た……変人になるんですよね(笑)。そういうキャラクターが多いので、ひなたは結構普通だなっていう印象を受けました。まだそんなにお金の絡んだ話数とかは出てこないのでこの後どうなっていくか分からないんですけど、多分咲妃さんとひなたが一番大人なのではないかな、という印象を受けております。

――周りの個性が強すぎて、“普通担当”が逆にプレッシャーになったりはしますか?

喜多村 自分としては美味しいなって思ってます。普通な人がいるからこそ、ほかのキャラクター達も際立つし……(可愛い女の子好きな)はるかさんが「かなちゃん、かなちゃん」ってセクハラしてるところに「やめなさい」って割って入れるひなたがいる感覚です。

――アイキャッチに登場するロボットも担当されてますよね。

喜多村 ああ、ロボワイプ!(ワイプ=画面をふき取るように切り替える技法) ワイプするときにロボが色々としゃべっているんですけど、このセリフは、原作者の石見先生のファンの方には分かる、クスリと笑えるような小ネタがありますので楽しみにして下さい。

・堀江由衣さん(西田はるか役)
最初に原作を読ませていただいたんですけど、みんなの中では一番お姉さんだったのに、読み進めていくと「あ、またお酒飲んでる、また飲んでる」とか、「ずーっと美少女の話をしてるよ!」みたいな描写があって(笑)。美人でスタイルもいいし、胸も超大きいのに、興味が違う方にいってて……。それが残念なようでもあり、でも微笑ましいなって思いました。実際にアフレコをしてみたら、「もっとダメな大人に」っていう指示をいただきまして(笑)。たしかにアニメではマンガで見る以上に常に片手にコップを持っているシーンが多かったので、「ずっと酔ってるのかな?」っていう印象がありますよね。なので、その辺の酔っぱらいさ加減、ダメさ加減が出たらいいかなと思いながら演じてます。

――語尾の「なのーね」も、原作より強調されている気がしました。

堀江 第1話の台本を見たら全部語尾が伸びていて、しかもあんま伸ばさないようなところでも伸ばしてます(笑)。実際に酔っぱらってるというのもあるだろうし、ちょっと夢見心地なところにいつもいる人という感じがするので、その辺が語尾に出てるのかな。尺が許す限り伸ばせればと思ってます!

・釘宮理恵さん(久地院美華役)
原作を拝見した時に、美華はいつも本気で真面目で、人にもそういう風に見てもらいたいタイプなのかなって思いました。でも、どうもその真面目さが面白い感じに映るキャラクターみたいで。言葉使いがちょっぴり特殊で、自分は精一杯空気を読んで自分なりのマイルールに従って生きているんだけど、そのルールが他の人から見るとちょっとズレてて、「およ?」ってなるみたいな(笑)。そこが面白い子ですよね。私自身もそういう面白さは意識せずに真面目にやってます。

――原作ではいわゆるお嬢様という感じですが、アニメでは武家の娘のようなイメージもあります。

釘宮 見た目はすごく洋風のお人形さんぽいんですけど、言葉は和風な感じというか。「無礼者!」とか、なかなか今の日本人は言わない言葉ですよね(笑)。

――言葉の上では素直ではないんですけど、一番本心が分かりやすいですよね。


釘宮 裏表がなくて本人はすごく取り繕っているつもりで、プライドが高くて「こう見られたいわ」っていうのがはっきりしてるんですけど、まったくそういう風には見えていない(笑)。わかりやすくて、全てが筒抜けになってるキャラクターなんですよね。だから、かなちゃんに張り合っているけど、かなちゃんが微笑んでくれるのを見てキュンとしちゃう。そんな素直なところもまた彼女のいいところなのかなーと思います。

 
●ご自身の演じるキャラクター以外へ一言コメントをお願いします!

・中町かなについて

水原 奈良にいる鹿みたい(笑)。結構マイペースな感じなんですけど、せんべいに対して食らいつく必死さがあったりして……。

広橋 迷子、かなと思います。

遠藤 片方失くした靴下みたいな感じかな。迷子と近いかも。ポツンって感じが。

喜多村 逃げだしたハムスター! 小動物っぽい。慌てる様とか、可愛い様も、全部小動物系ですよね。

堀江 畳って感じですかね。素朴さと温かさっていうイメージがあるので。若干、おばあちゃん家の香りというか。

釘宮 いいおモチしてますね~(笑)

喜多村 言い方が、おっさんぽい!

釘宮 やーもう、食べたいです(笑)

・天野咲妃について

豊崎 頼れる小学生。

広橋 上司。

遠藤 家計簿。

喜多村 クロワッサン上司。髪の印象や、喋り口調が若干昼下がりのティータイムマダムみたいな、妖艶な空気を醸しだしてるので。

豊崎 昼ドラって感じ?

喜多村 そうそう、昼ドラ幼女。

堀江 計算機。

釘宮 大人!

・北岡ゆめについて

豊崎 飼いネコ。カリカリでも喜んで食べるネコ。

水原 ジャングルジム。なんでも楽しく受け止めるみたいな感じがしました。

遠藤 ポップコーン。

喜多村 ミュージックフラワーのサボテンバージョン。イタリアーノみたいな、メキシカーノみたいな、あっちの方の陽気さ加減がありますね。見てると明るくなる。

堀江 そのまんまなんですけど……広橋さん(笑)。

一同 (笑)

堀江 なんとなく、私が思い描いてる広橋さんに近い気がして。

釘宮 パティシエ。食べさせてください(笑)。砂糖はひと匙でお願いしますっ。

・南ゆうきについて

豊崎 地下鉄? どびゅーんって早く走っちゃうんですけど、なんか地下な感じが(笑)

水原 貞子ですかね。ゆめに何かしたら怖そうな。まず髪をほどいて……って(笑)。

広橋 ゆめで考えちゃうからなんですけど、やっぱり大事って印象ですね。大事な子、幼馴染みとか、そういうイメージが。

喜多村 ムッツリっていう単語が出てきちゃうんですけど(笑)。でも気まじめだから、美華ちゃんとも違うけど“武将”というか信念ありそうな外見に見えます。でも実際は……みたいなね。いじると一番面白いキャラなんじゃないかな。

堀江 彼氏と彼女でいうと彼女なのかな? ゆめちゃんが彼氏で、ゆうきが彼女。なんとなく、しっかり者のようで実はゆめちゃんに依存してる部分があるのかも……。

釘宮 遠藤さんが恋する乙女担当って言ってたんで、恋、頑張って下さいって。

一同 メッセージになってるよ!(笑)

釘宮 うん(笑)。……由衣ちゃんも言ってたけど、ゆめちゃんがいなかったらダメでしょ、みたいな。

・東ひなたについて

豊崎 8月31日。“宿題がスゴイたまってて、やってなくて「い~」ってなっちゃってる人”代表。でも不思議と、謎の自信は持ってるみたいな。

水原 紙幣のイメージがありますね。代理と違って、計算機とかっていうよりは現金のイメージ。

広橋 なんとなくですけど、私はずっと吊革だと思ってて。すごい揺れてても、つかまってたら大丈夫な、しっかりしてるイメージなんです。でも掴めなかったら、もろとも崩れてくっていうね。

遠藤 ゼッケン。短パンはいて、白い体操着を着て、ハチマキをしてそうな……こう、常にゼッケンをつけてるような。あ、体育委員?

堀江 ツッコミですかね。さっきの喜多村さんのお話もそうでしたけど、ふとした時に一番常識人だったりするので。

釘宮 ムードメーカーで、優しい人って感じが。いざというとき常識人というのも、まんまだなと思いました。

・西田はるかについて

豊崎 ジローラモさんみたいな。ラテン系のノリで、すごい自由人なんですけど、大人でっていう……。

水原 お酒の名前で言うと、ホッピーっていう感じ(笑)。動いてるのそのままんまっていう。もう、それ以外のなにものでもない。

広橋 正しい変態だと思います。特に犯罪をするでもなく、ギリギリのところで立ち止まってるなって。

遠藤 私もやっぱりお酒から離れられないので、いいちこかな。下町のナポレオンって感じです(笑)。

喜多村 異次元って感じですかね。彼女の脳内とか考える感覚とか、新人類みたいなイメージがありますね。だから、発せられる言葉や空気も、人間なんですけど新しい……あ、宇宙人ぽい? それか、実はどっかの国の女王みたいな感じかな。幼女の国からやってきた、とか(笑)

釘宮 楽しそうですよね。一番幸せな人なんじゃないかな。自由で、いつでも世界はお花畑みたいな感じに見えます。

・久地院美華について

豊崎 小動物のイメージを持ってて……ハムスターの籠にカラカラ回る車があるじゃないですか。あの中を頑張って走ってるんだけど、ネジが一本ハズれてるか何かで全然回ってないみたいな感じのハムスター! すごく可愛いなって思います。

水原 武家な言葉づかいなので、意外と和の心を大事にしてそうなイメージがあります。たぶん好きなお菓子は落雁かな(笑)。

広橋 血判状ってあるじゃないですか。

一同 しーぶーいー!(笑)

広橋 果たし状とかね、「物申す!」みたいなそういうイメージです。

遠藤 私は……名古屋かな。女性ファッション誌とかのイメージがあるのかもしれないんですけど、名古屋巻きとか派手なメイクとか格好は名古屋発祥の事が多いって書いてあって。そういう、ちょっと派手なイメージがあります。

喜多村 報われないA型。さっき(釘宮)理恵っちが言ってたみたいに、ホントはすごい真面目で一途に頑張るところとか、どうしても絡まっちゃってるっていうところがそうだなって。実は頑張ってるんだけど、そういう風には見えない環境になっちゃったりとか、キャラクター的なもので、高飛車とかちょっとキツく言うせいで損してそうだなっていう印象を受けました。

堀江 広橋さんのとちょっと似てるんですけど……ラブレター。あれって、出せないで終わる場合が多いじゃないですか。「思ってることはいっぱいあるし、素直にいろんなことを感じてるんだけど、引き出しにしまっちゃう」みたいな。それでちょっと損しちゃうというか空回っちゃうみたいな感じの印象を受けるんですけど、でも可愛いの!
 
●それでは最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします!

豊崎 かなちゃんの健気さや、ピュアさ、真っ直ぐな感じが魅力だと思っているので、そういうところがしっかり出せるように頑張って演じています。きっと見てくださった方も、ちょこっと心を打たれたり、キュンとなったり、あと萌えってなったりとか(笑)。笑えるところもいっぱいあると思うので、肩の力を抜いて『かなめも』楽しんでいただけたらと思います。

水原 まず、新聞屋さんていう設定が魅力だなぁと思うんですね。あと、最近は新聞を読まない子が増えてるのも感じてて。お家でも取ってなかったりとか、ネットでリアルタイムで流れてるから大人でも新聞を見ないっていう人がいたり……。そういう人達も『かなめも』を見て、新聞を読みたいなって思ってくれるような、そういう風な気持ちになってくれたら嬉しいです。

広橋 女の子が好きな人も、そうじゃない人も、本当に楽しく見られると思います。ホントに楽しい作品なので、ほけ~っとお茶でも飲みながら見てもらえたらいいなと思います。あと新聞とってる人は絶対に見てください。

遠藤 本当にいそうなキャラクターたちが頑張って働いている作品です。難しく考えるアニメではないと思うので、気軽に見ていただいて、好きな話数があったら何度もまた見ていただければなと思います。

喜多村 リラックスして見てください。録画する方は3時のおやつくらいに見ていただくと本当に合う作品だなと思っています。人を選ばない作品なので、何も考えずに、心は裸のままで見ていただけるといいなと思っています。あと、ラジオもやっているので、お便りくださーい! 感想くださーい!

堀江 コメディタッチの部分が多いんですけど、全体的にはとっても心の優しいお話です。私自身、第1話の台本を読み終わった後やアフレコの後に、ほんのり心があったまる気がしました。本当に優しくてあったかい作品なので、ぜひぜひ『かなめも』を見てちょっと癒されて、月曜日から頑張っていただければなと思います。

釘宮 何気ない日常がサラリと素敵に描かれた、いい作品だなと思います。ぜひ沢山の方に見ていただいて、ちょっとほっこりしていただければなぁと思います。最後まで頑張りますので、原作と一緒に応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
 
(C) 石見翔子・芳文社/風新新聞専売所(C) Copyright King Record.Co.,Ltd. All Rights Reserved.