KING AMUSEMENT CREATIVE

 
 
絵本作家を目指している白鳥隆士は東京にあるデザイン専門学校に通うために、母親の従姉妹が営んでいるアパートへやってきた。

アパートの名は「鳴滝荘」、都会には似合わない平屋一階建ての古風な建物だ。管理人をしているのは、青華短大付属高校に通っている高校2年生の蒼葉梢。隆士のはとこにあたり、隆士とは10年以上も昔に会ったことがあるらしい。

鳴滝荘には5人(+1匹?)の住人いた。1号室には梢の大親友、茶ノ畑珠実が。3号室にはマイペースなお姉さん、桃乃恵が。5号室には母親の黒崎沙夜子と一緒に住む中学一年生の黒崎朝美が。そして、6号室には腕人形のジョニーと住む(!?)灰原由起夫が、それぞれ暮らしていたのだ。

住人たちはみな個性的で、ひとクセもふたクセもある強者揃い。だけど、本当の強者は梢だったのである。彼女は何かでショックなど受けると別キャラに『変身』してしまう秘密の持ち主。そんなこととは露知らず夢を実現させるために鳴滝荘にやってきた隆士。

いったいどんな生活が、彼の今後に待ち受けているのだろうか?
 
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脚本:新宅純一 絵コンテ:西村博昭 総作監:藤井昌宏
演出:西村博昭 作監:大河原晴男  

 梢と珠実に招待されて、2人が通う高校の学園祭にやってきた鳴滝荘の住人たち。外にはたくさんの模擬店が並び、校内では、さまざまな展示やイベントが行われていた。金魚すくいや射的、型抜きなどの模擬店を巡り、校内では映研の自主制作映画を楽しむ住人たち。途中、オカルト研究部の部長に捕まり、占いの館へ連れていかれたこともあったが、なんとか振り切って梢のクラスへ。そこで梢が作った展示物などを楽しんでいると、突然、梢の友人・ヒロちゃんの救いを求める声が聞こえてきた。話を聞くと、ヒロちゃんが主催する管弦楽同好会の部員が機材の搬入時にケガをしてしまい、今日の演奏ができなくなってしまったというのだ。2人が担当していたピアノとバイオリンは今日の演奏曲のなかでも重要なパートだったらしく、2人がいないと曲としても成立しないらしい。ピアノはともかく、バイオリンが弾ける人などなかなかいない。みんなが困っていると、実は沙夜子がバイオリンを弾けることが発覚!急遽お願いすることに。その後、管弦楽同好会の部員がヒロちゃんを含めた3名しかおらず、さらにひとりは指揮者という事実を知った恵が、このままでは沙夜子のみの舞台になってしまうと自らピアノパートを引き受けることに!なんとか演奏できる形が整い、本番を迎える恵たちだが……。
 
 
 
 
脚本:あみやまさはる 絵コンテ:又野 弘道 総作監:藤井昌宏
演出:又野 弘道 作監:小山知洋  

 友人Aから「オレのテーマは人間の表と裏だ」といわれた隆士。彼いわく、人間誰しも人に見せないもうひとつの顔があるというのだ。そのうえ、自分の周りにいる人間たち−−鳴滝荘の住人たちにも必ず表と裏があるといわれる。それから、隆士は鳴滝荘を出たあと、みんながどんな1日を過ごしているのか、気になって仕方がなかった。朝、学校へ行く住人たちを見送った後、やる気ゼロの沙夜子はいつも通りダラダラ‥‥。しかし、今にも降りそうな雨雲を見た途端に……。学校へ行った朝美はクラスメートのさっちゃんやみっちゃんらとともに……。恵は、部屋でB級ホラーを見て……。同じ高校へ通う梢と珠実は、昼食も一緒に済ませ、帰りも一緒で……。ずっと鳴滝荘にいる灰原は、相変わらず中庭の池で釣りをし……。隆士が学校へ行っているのと平行して描かれる住人たちの1日。その後、帰宅中も住人たちの行動が気になり、「みんな今頃何してるのかな?」と考える隆士。そうこうしているうちに最寄り駅に到着。鳴滝荘まで歩いて帰ろうとしたとき、雨が降っていることに気づく。傘を持ってこなかったことを悔やんでいると、突然服の裾をつかむ手が現れて!
 
 
 
脚本:新宅純一 絵コンテ:伊藤真朱 総作監:藤井昌宏
演出:伊藤真朱 作監:大木良一  

 隆士が睡眠をむさぼっている頃、恵は冬物の洋服を、珠実はデジカメ用のパーツを買いに。灰原も外出し、黒崎親子もスーパーの大安売りを目当てにでかけた、ある休日の朝。梢が掃除に勤しんでいると、どこからともなく子猫の声が。抱きかかえて話しかけていると、もう1匹子猫が現れて玄関にあった花瓶を落としてしまう。それがスイッチとなって梢が早紀に変身!突然、寝ている隆士の部屋にやってきて「白鳥!猫飼ってるのはおまえか!」と怒鳴りはじめる。その後、子猫たちが鳴滝荘の飼い猫ではなく、迷い猫だということがわかると、早紀の態度は一変する。飼い主を捜す間、面倒をみるというのだが、やんちゃな子猫たちは大暴れ!逃げる子猫たちを追いかけているとき、テーブルの脚に顔面をぶつけた早紀は梢へと戻るが、大切な髪飾りの鈴を子猫たちに持っていかれてしまう。そして、梢が縁の下にいる子猫たちを見つけるが、その中の1匹がゴキブリをくわえており、そのショックで再び魚子に変身!魚子は、隆士の部屋にある絵本を勝手に持ち出し、子猫たちに読み聞かせはじめる。その後も、もとに戻っては変身を繰り返す梢。そして次に現れた女の子は……。
 
 
 
脚本:滝 晃一 絵コンテ:上原秀明 総作監:藤井昌宏
演出:上原秀明 作監:大木良一  

 帰宅途中、オカルト研究部の部長から声をかけられた梢と珠実。部長の狙いは、梢を部に入部させることだった。大家の仕事があるからと梢が断ってもしつこく勧誘し、「入部届けさエ出してくれレば、あとは何もしなクていいのデスから」と。珠実と同じ部だったら入ってもいいかもと一度は入部を考える梢だったが、部長と極力関わらせたくない珠実は断固として拒否!そのまま2人で強引に帰ろうとするが、緊急サバトを行うという部長に、珠実のみ連れさらわれてしまう。その後、なんとか部長の手を逃れた珠実は、梢の待つ約束の場所へ。その道すがら珠実は、梢と出会った時のことを思い出していた。どんなことでも人並み以上にこなす才能を持っていた珠実は、その容易さがゆえに達成感や克服感といった感情が乏しい子供だった。ひいては楽しいとか悔しいといった感情ですら希薄な状況であった。そんな彼女が、梢と出会ったのが小学4年生になったときのこと、同じクラスになった2人はなにかと一緒にいることが多かった。梢の話はいつも平凡なものばかりだったが、不思議と退屈しなかったという珠実。そして、いつしか彼女自身が梢を求めるようになり、梢にいまの素直な気持ちを告白する……。
 
 
 
脚本:山田靖智 絵コンテ:転房圭二 総作監:藤井昌宏
演出:上原秀明 作監:丸山隆  

 銀先生に呼び出され、これからあなたの家へ家庭訪問に行くといわれる隆士。突然のことに戸惑いながらも、銀先生を連れて鳴滝荘へ。その頃、鳴滝荘には朝美の友達のさっちゃんたちが遊びにきていた。朝美に連れられて部屋までやってきたさっちゃんたちは、そこで黒崎家の日常を目の当たりにする。さっちゃんたちが床に転がる造花をみて愕然としていると、突然、朝美が申し訳なさそうに内職の仕事が大量に残っているから、このままではみんなと遊ぶことができないと言い出す。そんな朝美を不憫に思ったのか、すぐさま内職の手伝いを申し出るさっちゃん……。さらに時を同じくして鳴滝荘に忍び寄るひとりの影があった! オカルト研究部の部長だ!! だが、彼女がやってくる前から、何か嫌な予感がしていた珠実の手により、門柱には部長除けのニンニクがぶら下げられ、アンチガーリック派の彼女は中に入ることができずにいたのだ。困った部長は魔術の父、アレスター・クロウリーを呼び出し、ニンニクに対抗しようと呪文を唱えたとき、目の前に灰原が現れてニンニクをはぎ取る。あまりのタイミングのよさに部長は、灰原をアレスター・クロウリーと勘違いし……。
 
 

(C)小島あきら/スクウェアエニックス・まほらば製作委員会