――タケルというキャラクターを演じてみての感想はいかがですか?
浅沼: タケルはさわやかだからこそ、ウザがられるみたいなところがあって、チアキとハルカにはわりと温かく接してもらっているんですが、カナにだけは普通にウザがられているのでちょっと悲しいです(笑)。
でも、作品全体が男が弱い作品なので、藤岡くんにしろ、マコトくんにしてもそういった意味では仲間がいるかなと。自分だけじゃないんだって気がするのでちょっと安心します(笑)。
収録現場も同じで、女性のキャストの方が多いこともあり、女性が強いなってひしひしと伝わる作品です。

――今までの中で印象に残っているシーンはありますか?
浅沼: タケルではないんですが、実は僕、劇中ドラマ「先生と二宮くん」で先生役も演じてるんです。
その中で何故かドラマがゲームになるというシーンがあって、本番中にカナ役の井上さんとチアキ役の茅原さんを笑わせてしまったことが印象に残っています(笑)。
格闘ゲームみたいな場面で、バシバシと技を出す感じで「二宮くん!」ってずっと言っていたんです。そこではまだ耐えてたみたいなんですが、その後にマリオみたいなシーンになって二宮くんが穴に落ちてしまったときに、僕が発した「二宮くん?」で笑いが起こったんです。当然、録り直しになって2人は謝っていたんですが、僕も2人に心の中で謝りながらもそこまでウケたことがうれしかったです(笑)。

――浅沼さんはご姉妹はいらっしゃいますか?
浅沼: 姉がいるんですが、南家の3人の中で言ったら似てるのはカナですね。
僕が思春期のころの話なんですが、普通高校生ぐらいの男子って母親に対して「部屋に入ってくんなよ!」って感じだと思うんですが、僕はむしろ姉を友達に会わせたくて。
姉も弟をからかおうとして「友達来てるの? 紹介してよ」みたいな感じで部屋に入ってこようとするので、「姉貴はいいから!!」ってそれを阻止したりしてました。
今は仲いいんですけど、当時はちょっとイヤでしたね(笑)。それを考えると、本当にカナみたいな姉です(笑)。

――最後に『みなみけ』を見ている方にメッセージをお願いします。
浅沼: 原作でタケルが藤岡くんに3姉妹のお父さんみたいに接するシーンがあるんですが、それがアニメでどういった風に描かれるのかが僕自身すごく楽しみなので、視聴者のみなさんにも楽しんでいただけたらと思います。