――『みなみけ』という作品の印象はいかがですか?
小野: 原作を読んだときに、まったりとしていて、いい意味でドキドキせずにホッとできる作品だと思いました。アニメでもその点を大事にしてるので見ていても気持ちいいし、すごく自分の波長に合う作品です。

――保坂というキャラクターについての印象はいかがですか?
小野: よく周りから「気持ち悪い」と言われてますが(笑)、僕から見ると気持ちがすごく純粋なだけなんだと思ってます。
でもあまりにもピュアすぎて、それが逆に周囲には気持ち悪く映っちゃってるのかなと。
シャツの前をはだけたりしますけど、あれも多分汗をかいて暑いだけなんじゃないですかね。
自分をアピールしたいとか、それがカッコイイと思ってやってるわけじゃなくて、天然でやってるんだと思います(笑)。

――保坂を演じるうえで気をつけている点はありますか?
小野: 僕自身、保坂という役はすごくやりたかった役で、役が決まったときもすごくうれしかったんです。
でも、初登場の回で初めて演じたときに「僕にしかできないやり方でやろう」という思いが強すぎたみたいで、音響監督さんから「ちょっと気持ち悪すぎます」と言われて(笑)。
「真面目な気持ちが強ければ強いほど気持ち悪くなってしまう感じに」という指示をもらって、それ以降は「真面目に気持ち悪い」をキーワードに演じています(笑)。

――保坂はハルカのために料理を極めようとしますが、小野さんは料理はお得意ですか?
小野: カレーが得意というか、それしか作れないんですけど(笑)、カレーだけは昔から自信があったんです。でも「オレのカレーは美味いぞ」って話をしていたときに、ハルカ役の佐藤さんに「私カレー嫌いなんです」って言われてしまって本気でヘコみました(笑)。
なので、これからはカレー以外のものも作ってみようと思っています。
まずは似たようなところでシチューに挑戦してみるつもりです(笑)。

―― 『みなみけ』を見ている視聴者の方々にメッセージをお願いします。
小野: 原作を読んだうえでアニメを見ると、カメラワークや演出が凝っていることに気付けると思います。
なので、原作ファンの方にも注目していただきたいし、アニメから見始めた人もこれから最終回に向けての展開をぜひお楽しみに!