香月役の神田朱未さんが、毎回さまざまなキャストと「となグラ!」についての対談を繰り広げるこのコーナー。今回は、芹沢美宇役の伊藤静さんをゲストにお迎えしました。美宇に負けず劣らず、アグレッシブな伊藤さんの内面をうかがうことができた今回の対談。恋愛話に昔のほろ苦い思い出など、盛りだくさんの対談をお届けいたします!
 
――芹沢美宇のキャラクターについて教えてください。
伊藤
「勇治のクラスメイトとして出てきたんだよね」
神田
「個人的な印象なんですけど、おしゃべりな子ですか?」
伊藤
「う~ん、普通に明るい子な感じがする。だから、おしゃべりっていうか、洸介があんなキャラクターだから側にいる美宇もそんな感じに見えるのかもね。一見、洸介に激しい突っ込みを入れているところばかり目に付くかもしれないけど、私はなるべく不自然な人にはしたくないのね」
神田
「普通の一面も見えるように心がけたとか?」
伊藤
「そうだね、普通の女子高生としてのキャラクターも残しつつね」
――では、登場するキャラクターでは誰が好きですか?
伊藤
「ニーナが好き」
神田
「おー! それはまたなぜ?」
伊藤
「可愛いし、なんか勢いがあるから。よく分かんない英語とかを中途半端に使う人ってすごい好きなの。インチキくさい感じが(笑)」
神田
「その中で、自分の役は?」
伊藤
「好きだよ。ああいう『笑顔で暴力』みたいなのは、ちょっと快感(笑)」
神田
「好きそうだよねー! 笑顔でサクッと殴ってるところが、『伊藤静っぽいなー』と思いながら見てた(笑)。美宇ちゃん的には、男性からエッチな接し方されたらどう思うのかな?」
伊藤
「洸介じゃない人が来たら、やっぱり冷静に『止めて!』って言うんじゃないかな」
神田
「じゃあ、洸介をボコッて殴ってるのは……」
伊藤
「愛、愛! 愛情の裏返しよ!!」
神田
「分かりますか、その気持ちは?」
伊藤
「分かるよ。自分が興味がない人から触られそうになったら、「止めてよ!」って言うじゃん。でも、自分が好きで付き合ってる人とかがワーッって来たら、『おりゃあ~!』とかやりたいじゃん(笑)」
神田
「そうだね。コミュニケーションとして」
伊藤
「だから今さらなんだけど、『私、美宇はあってるかも』みたいな(笑)。近いところはあるかもしれない。別にプライベートでそんなことをしてるわけではないんだけどね」
神田
「殴ってるんですかー、ガクガクガク(笑)」
伊藤
「だからしてないって!」
神田
「すいません。怒らせたようで(笑)」
――「となグラ!」というタイトルは何の略だと思いますか?
伊藤
「『とな』は『となり』で……」
神田
「たいてい、そこはみんなそうだよね」
伊藤
「で、『グラ』は『グランプリ』だったような……」
神田
「面白いの出ました! 『となりグランプリ!』(笑)」
伊藤
「人がいっぱい出てきて、誰がより良いおとなりさんか、みたいな。まあ、後付けですけど(笑)」
神田
「でも、確かに『グランプリ』も間違ってはないよね。どの子がいちばんいい女の子っていう意味では」
伊藤
「でしょ。みんないい子だけどね」
――これまでの収録で、印象的なシーンはありましたか?
伊藤
「なんか、『恋してる男の子なんだな』って見ると勇治が可愛い。ちょっと彼はひねくれた愛情表現をするけど、『青春してるな』って思うのね」
神田
「そうだねー。私、10話の収録では特に『勇治が怒るのは当然かな』って思っちゃったね。だって、なにかというと『小五郎先生』と比べてたじゃない!?」
伊藤
「ねぇ、何回比較した? あれは良くない女だよ」
神田
「ごめ~ん!(笑)。良くないよなー、あれは。私も演じてて「良くない」って言いたくなったよ。多分、香月も愛情表現が下手なんだと思うんだけどね。ボキャブラリーがなかったり」
伊藤
「香月もひねくれてるんだよね。素直になれないっていうか」
神田
「だから、香月から見たら、洸介と美宇が楽しくやってるのが、すごいうらやましいんじゃないかなって気がする。勇治と香月は『すれ違い。すれ違い。またすれ違い』じゃない!? でも、そっちはお互い向き合ってるよね」
伊藤
「そうだね。幼なじみゆえか」
神田
「こっちもですよ。10年ぐらい離ればなれだったけど」
伊藤
「なんか腐れ縁みたいになってるんだよ、こっちは。もう、あんまりキュンキュンしないんだよ」
神田
「夫婦みたいなもん?」
伊藤
「そうそう。もう熟年よ(笑)」
神田
「伊藤静はどっちがいい?」
伊藤
「伊藤静はねー、キュンキュンしたい! 熟年はやだ、よろしくない(笑)。でも、美宇としては熟年がいいんだろうね。長いこと幼なじみとやってきてさ、いきなりすれ違ったりしたら泣いちゃうと思うの」
――では、勇治のようなタイプの男の子はどう思いますか?
伊藤
「雰囲気的に洸介と近いじゃない? だからぜんぜんOK」
神田
「男気を感じるよね、勇治には。いい男だよね?」
伊藤
「いい男だよ」
神田
「勇治、声優陣には人気あるのよね」
神田
「だって、すっごいまずい料理とか出されても、『まずっ!!』って言いながらも全部食べてくれるんだよ」
伊藤
「わっ、いいねー! まあエロいのはさ、男だからしょうがないじゃない」
神田
「そういうもんだよね。あれぐらい元気があった方が安心する」
伊藤
「するする。なんか、陰ではやらなそうだもんね」
神田
「逆にすごくシャイだと思うんだよね。本当にエッチなことって、実は奥手そうな気がする」
伊藤
「真面目になってくれそうだよね」
神田
「香月が子供なんだよねー。……香月に何かアドバイスをお願いします。10話を収録しててね、もう『誰か助けてあげて』と思った」
伊藤
「うーん。香月がもうちょっと大人にならないと……。もっと周りの人の恋愛を見たらいいんじゃない」
神田
「いいこと言ったねー! お姉さんっぽい」
伊藤
「周りを見て自分も成長しなさいと」
神田
「そうだねー。今度私、香月に言ってあげる(笑)」
――高校が舞台のお話ですが、ご自身の高校時代の思い出を聞かせて下さい、
神田
「高校は共学ですか?」
伊藤
「共学ですね」
神田
「これまで対談に来てくれた人たちは、共学じゃない人が多かったんだけど」
伊藤
「そうなんだ」
神田
「それで、なんかみんな共学に憧れてたりするんだけど、別にウハウハとかないよねえ?」
伊藤
「ないよ! ぜんぜんない」
神田
「じゃあ、学生時代の思い出は?」
伊藤
「中学校の時は男の子とはよく一緒に遊んだことはすごく覚えてる。でも、別に何があるでもなく。『あそこのビル怪しいから、ちょっと探検しようぜ』みたいな。小学生みたいな話なんだけど(笑)」
神田
「ビル(笑)」
伊藤
「廃ビルみたいなのがあってそこに忍び込んだり。使ってないアパートに入ってみんなでワーッて騒いだり」
神田
「ダメな子じゃないか(笑)」
――渡したかったけど渡せなかったものや、伝えたかったけど伝えられなかった想いはありますか?
伊藤
「昔ウチね、ホワイトテリアを飼ってたの。お散歩とか連れてくんだけど、それが嫌で。面倒な時は、近道して帰って来ちゃってたの。おしっこも2回ぐらいしかできないみたいな」
神田
「ちゃんとさせてあげて(笑)」
伊藤
「『もう帰るよ!』とか言って。今思うと、もうありえないの! 犬に対してそんなことをするのが。今だったらものすごい可愛がるんだけど、残念ながら……、お亡くなりになってしまったんですよ」
神田
「でも、長生きはしたんでしょ?」
伊藤
「そうだね。12、3年ぐらい生きたかな。しかも最期の時ね、私、当時家を出て友達とルームシェアしてたから、何年も会わないまんまで死んじゃったの。だから『ごめんね』って言いたかったなって思う」
神田
「ホントだねー。謝ったほうがいいよー」
伊藤
「ホンットね、過去に戻りたい」
 
――バラエティに富んだ話をありがとうございました。最後に今回の対談の感想をお願いします。
伊藤
「神田さんは面白い人だね(笑)。いや、前から知っていたんだけど。喋りやすくて面白かったです」
神田
「伊藤静さんも面白い人だよね」
伊藤
「そうかなあ」
神田
「……あのさあ、ニックネームとか、気軽に呼べるタイプ?」
伊藤
「例えば?」
神田
「えっと……、『しずしず~』とか(笑)。いきなり呼べる?」
伊藤
「えぇとね、あだ名にもよる」
神田
「なるほどね。私、名字とかで呼んじゃうタイプなの。それが私の自然な呼び方なのね」
伊藤
「いいよ、べつに『しずしず』って呼んでも」
神田
「イヤだー!! すっごい気持ち悪い(笑)」
伊藤
「私は神田さんを何て呼んだらいいか、いっつも分かんないの。『朱未ちゃん』て呼んだり『神田さん』て呼んだりするじゃん」
神田
「あっ、決めて決めて。『となグラ!』では、『朱(あけ)』とか『朱ちゃん』とか。『カンちゃん』ていう人もいる」
伊藤
「『カンちゃん』よりは『神田さん』て呼びたいかな」
神田
「でも私、『神田さん』って呼ばれるの、ピターってくるんだよね」
伊藤
「うん。なんかね、『神田さん』っていう感じがする」
神田
「アハハハ!」
伊藤
「なぜなんだろうねー(笑)。『神田さん』て言いたい。でもなんか、親しくない感じがするよね」
神田
「うちら2人が分かり合ってればいいもんね」
伊藤
「まあ、適当に使い分けていくよ。『神田さん』て呼んだり『朱未ちゃん』て呼んだり。でも『朱未ちゃん』って呼んだら、ちょっとドキッとしてほしいな(笑)」
神田
「するする(笑)。私はなんて呼んだらいい?」
伊藤
「『静』でいいよ」
神田
「『しずかちゃん』とか(笑)」
伊藤
「あたし、『キャー!』って言えばいいの? お風呂シーンだ(笑)」
毎回、ゲストが演じているキャラクターについてのクイズを出題。キャラに対する理解度が丸わかりになってしまうコーナーです。はたして伊藤さんの正解率は!?
Q1・芹沢美宇のクラスは1-Dですが、彼女のクラスでの役職は?
伊藤
「副委員長」
正解:副委員長 正解! これは簡単。 
伊藤
「3問正解すると何もらえるんですか?」
神田
「う~ん。『しずしず』って呼んであげる(笑)」
 
 
Q2・美宇といえば洸介に対する激しい突っ込みが印象的ですが、アニメで美宇が初めてみせた洸介に対する突っ込みは何でしょう?
伊藤
「あれ、ツッコミだったんだ(笑)。……みぞおちパンチ?」
神田
「ムエタイとかでもこの名前でてくるんじゃないかな?」
伊藤
「ムエタイ?……裏拳?」
正解:裏拳 正解!
神田
「スゴイ!」
伊藤
「神田さんのフォローによって」
神田
「初めての、共同作業での正解です(笑)」
 
 
Q3・美宇たちの通っている高校の名前はなんでしょう?
伊藤
「あ~、なんだっけ! 今すっごい考えてるんだけど、全然思い出せる自信がありません(笑)」
神田
「ちなみに私は、読み方を間違えてたなー」
伊藤
「笹! ……ささ、が……、すみ? 笹霞(ささか)?」
正解:笹霞(ささか)高校 正解!
という訳で、伊藤さんは全問でした!!
ゲストのみなさんにひとつずつ言葉を選んでもらい、全10回で文章を完成させるコーナーです。いよいよ佳境に入ってきた今回は、伊藤さんに「なんと言って」を担当してもらいました。
誰が 香月が (回答:神田・吉野)
いつ お盆に (回答:神田・大原)
どこで 体育館裏で(回答:神田・葉月)
どんな服装で はだけエプロンを着て(回答:神田・関山)
なにを持って 写真集を持って(回答:神田・辻)
どんな様子で 阿波踊りを踊りながら(回答:神田・江里夏)
誰に マツケンに(回答:神田・川田)
なんと言って 「そこになおれ!」と言って(回答:神田・伊藤)
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どうなった   coming soon...