有坂香月役の神田朱未さんを司会に、毎回「となグラ!」のキャストのみなさんに様々なお話を伺うコーナーです。今回登場するのは、結城小五郎役の谷山紀章さん。初音と並ぶ天然系の小五郎先生とは正反対の、谷山さんの恋話、学生時代の思い出など、見所満載の対談をお届けします!
 
――最初に作品について印象を教えて下さい。
谷山
「原作を読んだときに思ったんですけど、絵柄がすごくハマる感じですよね。見やすいというか綺麗な感じで、女の子も可愛く描かれていて。アニメにもその雰囲気は反映されていて演じていて楽しいですよ」
神田
「現場の雰囲気はどうです」
谷山
「女性陣に活気があって素晴らしい。キャッキャキャッキャとしてて、いいなーと。僕は途中参入組ですが、楽しい現場だなと思いました。やっぱ、現場に活気があるといい作品になりますから」
 
――恒例の質問ですが、「となグラ!」はなにを略したタイトルだと思いましたか?
谷山
「『となりに住んでるあの子はグラマー』?」
神田
「出ました!(笑)。グラマーは誰ですか?」
谷山
「やっぱ香月じゃないの?」
神田
「グラマーじゃないよ、香月は!」
谷山
「チチあんべや、これ!!」
神田
「でも一応、ちっちゃいってことになってる」
谷山
「そうなの?」
神田
「『ムネねーなー』って勇治に言われる(笑)」
 
――小五郎先生を演じる上での工夫点や苦労点を教えて下さい。
谷山
「僕自身との共通点が非常に少ないので、自分の中にないものを引っ張り出す、というところですかね」
神田
「そうなんだ」
谷山
「彼、ものすごくボーッとした、いわゆる『天然』と呼ばれるキャラクターじゃないですか。そういうのは僕みたいな人間にとっては、逆にうらやましくもあるんですけど」
神田
「正反対の方が、やりやすかったりとかしないんですか?」
谷山
「それはあるかもしれない。彼をやる時は、なぜか意外と苦労してないんですよ。『真逆だからこそ頑張んなきゃ』っていうハングリーな気持ちがどこかにあるのかもしれないね。本当に共通点は少ないと思うんですけど」
神田
「では、自分の中で小五郎先生とシンクロする部分は……」
谷山
「全くないんですけどね。でも、わりと小五郎先生みたいなフワッとしたお兄さんタイプのキャラクターやらせてもらうことがけっこうあるんです」
神田
「どっちかっていうと反対に見えますが……」
谷山
「いや、ホントは対人恐怖症で人間が恐いタイプ。喋りが苦手で、人とワイワイするのも苦手だったりするので」
神田
「人見知りはしますか?」
谷山
「人見知りですねー。もう、異常なぐらい。B型のいけないところ」
神田
「私もB型! みんな、B型は自由奔放だと言うじゃないですか。超気にしいですよね!」
谷山
「そうそう! 伝わらないだけで、いちばん気が小さいし、いちばん周りを気にするの!」
 
――いままでの収録で、印象に残った場面を教えて下さい。
谷山
「11話の話ですかね。実は小五郎先生がお姉ちゃんのことが好きだったっていうことを始めて知ってビックリしました。それから、勇治と香月を後押ししてあげる優しい部分もあって、ただの天然ボケじゃないってところで、またこのキャラが好きになりました。香月と勇治が大団円に向かっていくための、いいアシストができたなと」
神田
「そもそも小五郎先生がきっかけで、ちょっとずつ関係がおかしくなりましだけど、ちゃんと元に戻してくれましたもんね」
谷山
「雨降って地固まるみたいなね(笑)。1回崩した方が絆はより強くなるんですよ。きっとハッピーエンドでしょう」
神田
「初音さんと小五郎先生は?」
谷山
「どうなるんだろうね!? 2人とも天然だから……」
神田
「ほんとだ。見ててイラッとしそう(笑)」
谷山
「でも、2人はイラッとしない。周りが『ほのぼのしすぎて、もう~!』みたいな」
神田
「そっちもハッピーエンドになったらいいのにな」
谷山
「なって欲しいですね」
神田
「そしたらダブルデートしましょう!」
 
――高校時代の思い出をお聞かせ下さい。
神田
「男子高ですか?」
谷山
「ううん。でも、1対3ぐらいの割合で、女子の方が多かった」
神田
「おっ、キタ! どうでした? モテました?」
谷山
「まあまあ、人並みに」
神田
「だって、その状況ならウハウハでしょ?」
谷山
「こう見えても俺、ウブだったから。中学2年生ぐらいからずっと好きだったトモちゃんていう子がいたのよ。で、その子が同じ高校を受けるって言って、それで行ったの。女子が多いっていうのもあったんだけどね(笑)。ずっと告白できなかったんだけど、高2の夏休みに入る前ぐらいの時にやっと告白して、OKだったのね」
神田
「おっ、すげー!」
谷山
「ベタに体育館裏に呼び出して。そしたら『私で良かったら』って」
神田
「きゃあ!」
谷山
「『成就しちゃったよー!』みたいな。でも俺、当時陸上部のエースで忙しかったから、ぜんぜん一緒に帰ったりできなかったのね。それに、純愛みたいのがどうしていいか分からなくて。で、夏休みに入る前の7月20日、終業式の日の夜に花火大会があったから『行かない?』って誘ったんだけど、『ごめん。別れよう』って」
神田
「えーっ、なんで!? 会えなかったから?」
谷山
「そうだね。それから俺は高校卒業してすぐ上京して、トモちゃんは地元に残って。でも成人式で久々に再会したら、また再燃しちゃって。『遠距離になっちゃうけど付き合おうよ』って言ったら、またOKで。それから1年半ぐらい続いたんだよね」
神田
「遠距離で? 長いですねえ」
谷山
「それで実は俺、『どうしてもトモちゃんの側にいてえな』って思って、その1年半の間に1回事務所辞めてるんだ」
神田
「へぇ~~!!」
谷山
「で、帰ったんだけど。それから1ヶ月半ぐらいかな、『やっぱ俺、地元でくすぶってる場合じゃないわ』と思って、『ゴメン、トモちゃん。俺もういっぺん東京行って、成功して迎えに来るから』って言って、今に至るわけです」
神田
「おおー、ドラマだねー!」
 
――では、おとなりさんとの思い出はありますか?
谷山
「ご近所に、ナオちゃんっていう子がいたんだけど。……って、よく名前覚えてんなー、俺!(笑)。その子が、すっげー俺のこと好きで。でも小1か小2だったから、すっげー照れくさくて。一緒に登下校とかすると冷やかされるんだけど、それがすっごいイヤで『あっち行けよ!』みたいな感じだったんで。それを思うと、この『となグラ!』の感じはすごく分かる。『なんでもっと優しくしてあげなかったんだろうな』とか」
神田
「恋愛にはならなかった?」
谷山
「なんないなんない、幼かったもん。でも向こうは、マジで俺にぞっこん胸キュンだったけどね(笑)。でも引っ越しちゃって、今じゃぜんぜん連絡つかない」
神田
「それも多いですね。みんな、幼なじみとかいるんだけど、今どうしてるか分からないって」
谷山
「それから近所に双子の女の子がいて、そのお姉ちゃんの方がすごい好きだったのよ。小6ぐらいの時に『納涼肝試し大会』みたいなのがあって、見事にクジかなんかで当たって、本命のお姉ちゃんと一緒に回ることになったのよ」
神田
「ドッキドキですね(笑)」
谷山
「そうそう! 幼心にドッキドキしながら、フッて手を触ったんだけどぜんぜん嫌がらない感じで。『すげー! 両想いかも!?』ってフワーッて舞い上がって、もう肝試しぜんぜん恐くないの」
神田
「怖いもんなし(笑)」
谷山
「でも、後日談を聞いたら、……あれ、妹の方だったって」
神田
「ウワァ~~!! すげー、ちょっとゾクッとした(笑)」
谷山
「ビックリ(笑)。でも、ちっちゃい頃の恋愛って、儚くて青いけど素敵。もうあの頃に戻れないじゃないの」
神田
「面白い恋愛話が続々と出ております(笑)」
 
――素敵なお話しありがとうございました。当初、谷山さんは「喋りは苦手」とおっしゃっていましたが、本日の対談はいかがでしたでしょうか?
谷山
「普段あまり人前で喋れないタイプの僕を……」
神田
「すっごい喋ってましたよ!」
谷山
「僕を、これだけ引き出していただいて」
神田
「アハハハ!」
谷山
「神田さんはものすごいスキルを兼ね備えているなと感心しました」
神田
「褒めてるんですよね!?(笑)」
谷山
「褒めてます褒めてます! それに、すごい『引き出されちゃったな』という恥ずかしさが少し(笑)。でも楽しかったですよ! ありがとうございました!』」
毎回、ゲストが演じているキャラクターについてクイズを出題するコーナーです。「クイズは得意ですよ。神童って呼ばれてましたから」と不敵に豪語する谷山さんに、小五郎先生についての問題を出題しました。
Q1・小五郎先生が教育実習生として香月たちの学校にやってきたのは、香月たちが何年生の時でしょう?
谷山
「……」
神田
「どうした神童!(笑)」
谷山
「今が高校だよね……。中学3年? ……中3です」
――神童、中3でだいじょうぶですか? 
谷山
「またまたー!。当たってんでしょ!?」
正解:中学1年 残念ながら不正解。神童、スタートダッシュに失敗。 
 
 
Q2・「コゴロー先生」「ゴロちん」「ゴロ先生」「ゴローチャン」などと、様々な呼ばれ方をしている小五郎先生ですが、逆に彼は「まりえ」をなんと呼んでいたでしょうか?
谷山
「では、ボケなしで本気でいきましょうか。『まりえちゃん』! 当たったなー、多分」
正解:まりえ君 残念! 「……『ま』は合ってますよね。じゃあ、正解ですよ!」と、強引に正解に持っていこうとする谷山さんですが、当然不正解です。 
 
 
Q3・11話で花火大会に行く直前、勇治の部屋を訪れた小五郎先生が見つけた写真集はなんの写真集か?
谷山
「誰の写真集だったっけなー!」
神田
「ヒントは『○○○○○・ミルズ』です」
谷山
「分かった! 六本木・ミルズ!」
神田
「……(苦笑)」
谷山
「完全に苦笑じゃん。今、『これが苦笑いっていうんだ』って実感した(笑)」
神田
「私も実感した(笑)」
谷山
「……ミルズ、ミルズ」
神田
「ヒント『shall we dance?』。……役所(広司)じゃない」
谷山
「そっちでボケようと思ったのに! あっ! わかった『リチャード・ミルズ』!」
正解:リチャード・ミルズ 神田さんのナイスな助け船もあり、大正解!
クイズ終了後、「神童の片鱗を見せちゃったなー(笑)」と語る谷山さん。終わりよければすべてよし、ということで3門中1問正解でした。
ゲストのみなさんにひとつずつ言葉を選んでもらい、全10回で文章を完成させるコーナーです。9回目は、谷山さんと神田さんに「なにをしたら」に当てはまる言葉を考えていただきました。
誰が 香月が (回答:神田・吉野)
いつ お盆に (回答:神田・大原)
どこで 体育館裏で(回答:神田・葉月)
どんな服装で はだけエプロンを着て(回答:神田・関山)
なにを持って 写真集を持って(回答:神田・辻)
どんな様子で 阿波踊りを踊りながら(回答:神田・江里夏)
誰に マツケンに(回答:神田・川田)
なんと言って 「そこになおれ!」と言って(回答:神田・伊藤)
なにをしたら 6万字インタビューを答えさせたら(回答:神田・谷山)
どうなった   coming soon...