香月役の神田朱未さんが、キャストの内面に鋭く迫るこのコーナーも、いよいよ最終回! ラストを飾ってもらうのは、第1回にも登場していただいた神楽勇治役の吉野裕行さんです。ここまで物語を紡いできたことで、作品やキャラクターの印象に何か変化はあったのでしょうか?
――「勇治とまりえが引越しすることになった」というところで12話のお話は終わりましたが、最終回はどういう展開になると思いますか?
吉野
「帰ってくるか、引越しが直前でなくなるか。ありがちって言えばありがちかもしれませんけど、結局は今までとあんまり進展しない感じじゃないかな……って気がしない?」
神田
「……する(笑)」
吉野
「だけどその前に、ちょっとだけお互いの気持ちが通じ合ったところが必ずあると思うんだよ」
神田
「そんな気は……しますね(笑)」
吉野
「だよね。で、そんなことがあっても、やっぱり同じ毎日がやってくるという感じになるんじゃないかなという」
神田
「で、やっぱり最終的には『勇治のバカ〜!』みたいな。やっぱり、『日常が大事』ってことなんですかね」
吉野
「僕はそう思いますけど。だって最後の最後で何年後とかに話が進んで教会から出てくる2人のシーンになっちゃったら、第2弾作れないじゃないですか」
神田
「いやらしーなー(笑)。大人なこともいろいろ考えてんだな。まあ、原作も続いてますからね」
吉野
「そうですそうです! ……で、神田くんはどうなって欲しいの?」
神田
「私も、ハッピーエンドっていうよりは、結ばれる結ばれないの前で終わって欲しい。そこからまた続いていくんであろうな、みたいな雰囲気で13話を迎えたい。……というのは共通してますね。今後にどうこうというよりは、例えば見てくれた人の心の中で『まだ2人の話しは続いてるんだろうな』って思っていただけるなら素敵じゃないかと……」
吉野
「そうそう、その通り! いいこと言った」
神田
「でもそれは『となグラ!』らしい展開ですよね」
吉野
「あくまでも有坂家と神楽家、それに学校とかが中心。必要以上に大きなイベントは起こらなくていいと思うんだよね。世の中の出来事からすればほんの小さな揺れ動きだけど、『それが面白い』『それだけで十分』という」
神田
「それに、そういうのを『やり通したな』というところはないですか」
吉野
「ありますね」
神田
「それこそ『恋に落ちてどうなった』っていうとこまでもいかなくても、その話の中でよくこれだけ充実させたなと思う。日常的なことだってやっぱりドラマが起こってるんだなーっていう発見でもありましたよね」
 
――1話を収録した頃に比べて、勇治のイメージは変化しましたか?
神田
「どうですか? もしくは最初から一貫して、同じイメージですか?」
吉野
「そうだね。彼に関しては変わんないね」
神田
「今後も変わんなさそう?」
吉野
「うん! 変わんないかもな。あいつは案外マジメだぜ」
神田
「それは、対談に来る人も『勇治はマジメだ』『いい男だ』って言ってましたよ」
吉野
「あっ、やっぱり! でも現実にいたら、絶対いい男だって言わないんだよな」
神田
「どうだろうなー……」
吉野
「ホントかよ!? だってちょっと考えてごらん神田くん! もし僕が仮にだよ、君に抱きついて、大原のスカートめくったりして『ヤッホ〜い!』ってやってたらさ、ガーンと殴られてその日は終わるよ。来週スタジオに来て、俺がまた抱きつこうとしたらさ、それはもう! 『お前は業界追放だ!』みたいになるだろ、絶対!」
神田
「アハハハ!」
吉野
「でも、この世の中にはもしかしたら、そんぐらいのことをやっても『しょうがないなー』って見逃してもらえるような甘え上手な人がいるかもしれない」
神田
「なりたーい!! ……って私が言うのはおかしいか(笑)」
 
――この作品を通して、『ツンデレ』の印象は変わりましたか?
神田
「前の対談の時には吉野さん『女性の気持ちは言わなきゃ分かんないよ!』って言ってましたけど……」
吉野
「自分が当事者になったら分からないって話しで、客観的にはもちろん分かるよ、なんとなく。勇治と香月の関係を見てたら分かるでしょ?」
神田
「『何でお前らは素直になれないんだ』と」
吉野
「そう『お前らお互いに好きじゃん』って。でも、前も言ったけど、自分の前で女の子がツンツンしてたら、それはマイナスに捉えちゃって『スイマセン』ってなるわけですよ」
神田
「そっかー。それで結局そのまま?」
吉野
「そのままじゃないですか?」
神田
「そりゃそうだよねぇ」
吉野
「でも、基本はツンデレだよね。そんなに最初から人当たりよくできるとは思わないもん」
神田
「でも、吉野さん真っすぐですよね」
吉野
「どうですかねえ。わりとみなさんそう言って下さいますが」
神田
「なんというか……ストレート!?」
吉野
「そっか、嫌なこともいいこともストレートに出ますからね」
神田
「それにご自分に厳しいですよね。私は毎回アフレコをする度に、その様子を見ていて反省してました」
吉野
「そうなの!? 個人的には『今日もずいぶんストレスを発散したなー』って帰ってるのに!」
神田
「いいねー!」
吉野
「あれ、おかしいなー(笑)。 『となグラ!』はホントそうだよ。この作品で精神の安定を保ててるところは間違いなくありますね。だからオーディションの時から、これは取りたいと思ってたんだもん」
神田
「そっかー」
吉野
「漫画見て『これ面白いな!』『やっぱこうじゃなきゃな!』って。こういうの絶対必要なんだって!」
神田
「そうですよね。第1話がオンエアされた後に、『ドキッとさせられるシーンはあったんですけど、いちばん目がいったのは人の感情でした』という感想をいただいたんですよ。だから『となグラ!』流の『ツンデレ』もちゃんと伝わってたんだなーって」
吉野
「へぇー、いいこと言うじゃないか!」
神田
「その時に、伝えたいものって丁寧に作ってれば伝わるんだなって思いましたね」
吉野
「その通り! 別にエロが売りじゃないですからね」
神田
「そうなんですよね。さわやかなぐらい」
吉野
「……あっ! でも俺、当初かなりエロが売りだって言ったね。『見どころはエロです! エロ!』みたいな」
神田
「そんな吉野さんですら、実はそこじゃないってお気づきになられた」
吉野
「残り1話なって、『俺間違ってた!』って気づきました(笑)」
神田
「みんなも気づこう(笑)。13本って短いなって話をよくするじゃないですか。でも、13本なりの集中力があるんだな、というのをすごい学んだ気がする」
吉野
「それはみんなのおかげでもありますし、あなたの努力の賜物ですよ」
神田
「寂しいですか?」
吉野
「寂しいですよ。……でも、寂しいから寂しいって言っちゃうのも、なんか……」
神田
「わー、それツンデレだ! ツンデレだー!!」
 
――収録中に、面白いハプニングやアクシデントはありましたか?
神田
「吉野さんの露出が印象的ですねー。肌がねぇすんごい露出してまして」
吉野
「違う違う! それは夏だからしょうがないんだよ!」
神田
「雨降ったときにねぇ、シャツが12話の香月よりも濡れてたんですよー」
吉野
「そんなに酷くないよ(笑)。」
神田
「すごかったですって! で、それを脱いだらタンクトップ1枚になって、女性陣からは『エロい!エロい!』って(笑)」
吉野
「ちょっとおかしいですよ(笑)。夏はタンクトップに決まってるじゃないですか。そんなこと言ったら、神田さんから『フェロモンを出す』発言があったにもかかわらず、胸元のボタンがいっこう開かないのはどういうことなんですかねぇ!」
神田
「何で私はフェロモンが出なかったんですかね? でも、途中でけっこう……」
吉野
「そういえば、ちょっと開いてた時あったかも」
神田
「『今日開いてます!』ってみんなに言いましたよね(笑)」
吉野
「『超アピールしてるコイツ』とか思った(笑)」
神田
「でも、だんだん閉まってきちゃって。3つ開けるのは難しいんだね。収録日に、胸元がけっこう開いてるタンクトップを着てきたことがあったんですね。朝の現場はそれとカーディガンみたいなのを着てたんですけど、途中で『ムリだー!』と思って、丸井でもう1枚買っちゃった(笑)」
吉野
「なんだお前、ひどいなー! 朝の現場おいしかったじゃないか(笑)」
 
――『となグラ!』の対談はこれで全て終了になりますが、最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします
吉野
「いつもこれしか言わないんだけど、『最後まで見て下さい』。いっぱい思いはあるんだけどさ、それを出しづらいというか」
神田
「いっぱいある思いが、言うことによって縮まっちゃうのがね……」
吉野
「縮まったのが多分、『見て下さい』だと思うんだよね。神田くんからは?」
神田
「……なんか、もう届いてる気がする」
吉野
「ああ、なるほど」
神田
「スタッフ側も出演者側も、いちばん伝えたかったことが明確にあって、それに向けて丁寧に作られたものだから、あえて言わなくてもちゃんと届いていると思うので、安心して最終話を録れるなと。今は『ありがとう』という気持ちでいっぱいです」
 
今回で『対談企画!! 朱未の部屋!?』は最終回になりますが、次回は、最終話のアフレコに臨んだキャストの方々からのメッセージをご紹介します。ある服装に身を包んだキャストのみなさんが集合します! 最後までお見逃しなく!
毎回、ゲストが演じているキャラクターに関するクイズを出題するコーナーです。はたして吉野さんは勇治のことをどれだけ理解しているのか!? そして今回は、神田さんにもクイズを出題しちゃいました!
「勇治クイズ」
Q1・10話からの出題です。女性更衣室をのぞこうとした勇治に、まりえが水をふきかけて、お仕置きをするというシーンがありましたが、その水に入っていたものとは?
吉野
「なんだっけなー。辛いものだということは覚えているんですよ」
――ヒント「最近わりと流行ってる」
吉野
「あっ、思いだした。『ハバネロ』!」
正解:ハバネロ 1問目、順調に正解 
 
 
Q2・第12話でたくさんの部活に所属し、がんばりすぎてボロボロになってしまう勇治。では、彼はこの時いくつの試合を掛け持ちしたでしょう?
吉野
「余裕ですよ、『20試合』でしょ。ちゃんと覚えてますよ」
神田
「……もうちょっと、間違えといて下さいよ」
吉野
「俺、遊びとかゲームとか本気だから、絶対負けたくないんだ」
正解:20試合 文句なしの正解。お見事!  
 
 
Q3・第11話で銭湯に入るシーンがありましたが、男湯の壁には何の絵が描かれていたでしょうか?
吉野
「見たけどなー、これ難しいなー!……違和感なかったから、普通に『富士山』じゃないの?
正解:富士山の絵 全問正解!
 
 
「香月クイズ」
Q1・第1話で、勇治との再会に上機嫌の香月を、「おかしい」と言ってちはやが陰から見ているシーンがあります。その中で香月は、ある授業で完璧に問題を解いていましたが、それは何の授業だったでしょう?
神田
「えっ、数学じゃないっけ!? (黒板に)横書きだったもん! 『数学』でしょ」
正解:数学II 正確には「数II」ですが、ここは正解ということで
 
 
Q2・第11話、お祭りで小五郎は綿菓子をサンタクロースのようなヒゲにして遊んでいました。それを見た香月に、10年前の勇治が綿菓子をあるものにして遊んでいた記憶が甦ります。さて、そのあるものとは?
神田
「付けてたってことでしょ。『眉毛』……じゃないね(笑)。『カツラ』!」
――どういうカツラですか?
神田
「じゃあ、『アフロ』」
正解:アフロヘアー 当てずっぽうで言った感もありましたが、みごとに正解!
 
 
Q3・この問題は、吉野さんに判定をお願いします。香月が勇治を振り向かせるために渾身の告白をしたと仮定します。はたして、その告白とは?
神田
「『好き!』意外にある? ツンデレだけど、ここは素直に『好き!』の2文字を言います」
吉野
「神田くん、それでいいのか君は?」
神田
「ダメ出しだ(笑)。もっとオチとか作ればいいわけ? え〜〜……。好きは好きなの!! ……あっ、これじゃない!? かわいい〜、今の! 香月っぽくないですか?」
吉野
「自分で言ってる(笑)」
神田
「でもこれ以上、ムリムリムリ!! 嫌な問題出すねー、最後の最後で。はずかしい〜!」
吉野
「いや、いいんじゃないですかね(笑)。正解でいいよ」
神田
「イェーーイ!」
正解:好きは好きなの!! 吉野さんの判定は正解! 実に香月らしいセリフです
 
ということで、2人とも全問正解! 勇治と香月、主役の両名にみごと有終の美を飾ってもらいました。
ゲストのみなさんにひとつずつ言葉を選んでもらい文章を完成させるこのコーナーも、ついに今回がラスト。初回にも登場願った吉野さんに、『どうなった』に入る言葉を選んでもらいました。さて、10週に渡ったリレーで、いかなる文章ができあがったのか!?
誰が 香月が (回答:神田・吉野)
いつ お盆に (回答:神田・大原)
どこで 体育館裏で(回答:神田・葉月)
どんな服装で はだけエプロンを着て(回答:神田・関山)
なにを持って 写真集を持って(回答:神田・辻)
どんな様子で 阿波踊りを踊りながら(回答:神田・江里夏)
誰に マツケンに(回答:神田・川田)
なんと言って 「そこになおれ!」と言って(回答:神田・伊藤)
なにをしたら 6万字インタビューを答えさせたら(回答:神田・谷山)
どうなった 神田さんのボタンが3つ開いた(回答:神田・吉野)