angela

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去る6月2日(木)キングレコード会議室において、angelaの2ndステージ幕開けを告げる3ヶ月連続タイトルリリースの記者会見が行われた。マスコミ各社を前にatsukoとKATSUが力強く決意を語った模様を、ここにお伝えしよう。
KATSU「今日は皆様お忙しい中集まっていただきありがとうございます。angelaのKATSUと申します!よろしくお願いします」
atsuko「皆さんこんにちはー!(「こんにちは……」←チラホラ)こういう時は『おはようございます』ですね(笑)。皆さんおはようございまーす!(「おはようございます」←やや元気め)ありがとうございます。angelaのボーカルのatsukoです。今日は雨の中お集まりいただきありがとうございます。何でも訊いて下さい、よろしくお願いします。」
最初の発表は、『機動戦艦ナデシコ』主題歌を来春発売予定のDVD-BOX用にリメイクしたangela版『YOU GET TO BURNING』について。まずは、KATSUの自宅スタジオで製作したという『YOU GET〜』のデモバージョンを皆さんに聴いてもらう。原曲のニュアンス・アレンジをangela流に解釈した作品だ。あくまでも「デモ=試作」ということで、一般には公表されないのが通例だが、今回は原曲、そしてリリースバージョンとの差を知って頂くために、あえてマスコミの皆さん限定で公開させてもらった。
KATSU「これがいわゆるangelaのデモと言われるヤツですが、これが9月7日に発売される時にどういうふうに変わってるのか?っていうのを楽しみにしといて頂きたいです。たぶん、皆が想像してるのってこういう作品なんだろうけど、angelaの顔はこれだけじゃないみたいなこと、2ndステージではやっていきたいかな、と思ってます。」
atsuko「なかなか難しい曲ですね〜。私も『ちょっとキーを上げてみようか?』上げても『あ、ダメだ歌えない』、下げても『あ〜歌えない』『あ、ここが一番イイや』とか色々試行錯誤しながら作っているんですが、本当にデモの段階なのでホントに結構変わると思います。好きな作品の曲なので『おぉっ!?』と(佐藤竜夫)監督に思われたいし、今月レコーディングがあるので力を入れて!やっていこうと思います」
次に発表されたのは『蒼穹のファフナー』TVスペシャル『RIGHT OF LEFT』主題歌・『DEAD SET』。angelaの2ndステージを象徴する冒険作、イントロが流れ始めた瞬間、会見場に集まった皆さんが「おおっ」と驚きを露わにする雰囲気が感じられた。
KATSU「この曲は『蒼穹のファフナー・RIGHT of LEFT』のイメージソングです。“2”・続きもの的なものをangelaがやるのは初めてのことですが、僕の中で『Shangri-La』と『蒼穹のファフナー』ってすごいリンクをしてるんですね。『ファフナー』=『Shangri-La』みたいな固定観念になっちゃってて。じゃあ“2”ってなったらどうなるんだろう?……というのをこの曲で想像して欲しいと思って作ったものす。本当にまだ出来たてホヤホヤで、聞いているだけでもスタジオに戻っちゃった感じになるくらいで。曲名は『DEAD SET』、ちょっと『蒼穹のファフナー』らしいというか?らしからぬというか?そういう感じのタイトルなんですが……(atsukoにタッチ)」
atsuko「(受けて)……あまり悪い意味ではなく“熱心な試み”とか、“不動な姿勢・変わらない姿勢”みたいな、そういう意味のタイトルになります。歌詞の方は、冲方丁さんが書いた『RIGHT OF LEFT』のシナリオを全部読ませていただいて、自分なりに理解した上で書きました。今回の主人公の男の子が、すごくノーマルな……前作の主人公である一騎は自分が置かれている状況をどうしていいか分からず、どちらかというと逃げたい気持ちが強いけど頑張っていく少年、総士っていう主人公は計算して周りのことを全部考えた上で行動していく少年だったんですけど……その中間にいるような少年でして。その子にまた過酷な運命がやって来るんですが、その中で『考えていてもしょうがない、行かなきゃいけないだ』と自分で自分に言い聞かせて進んで行く……。(一騎、総士と)3人の中では一番ピュアかもしれない(笑)、少年の心をangelaなりに理解して歌詞にしてみました。もちろん不安とかどうしていいか分からないという気持ちも歌詞の中に込めて、そんな“ちょっと追い詰められた感”が出た曲になっていると思います」
最後に発表されたのは3月29日に渋谷AXで行われた記念碑的全曲ライブ・『a列車で行こう!』を完全パッケージしたライブDVDについて。リリース的には最も至近の7月6日ながら編集自体はつい最近まで行われていた、実はangela自身もまだ完成版を観ていないという映像の、15秒スポットをこの場を借りて皆さんにご覧頂いた。
KATSU「3月29日・Shibuya-AXの全曲ライブは今まで2年間のangela全ての曲を演ってしまおう、出し切ってしまおうっていうのが一番の目標というか主眼になってます。angelaは特にライブを一番大事にしてまして、お客さんとコミュニケーションを常にとり続けたい・トークだけではなくて演奏中も、こっちの投げたボールをお客さんが拾ってくれて、お客さんがまた投げ返してくれるというのを常にやっていきたい……っていうのがライブの目標なんです。(ライブは双方向でありたいということで)今までライブ映像を1回もソフト化したことが無かったんですけど、今回のライブをDVDという形で残せるのはすごくいいタイミングのような気がしてるんで、ぜひ見て欲しいと思っています」
atsuko「今回は全曲ライブという無謀なことに挑戦したんですけど、挑戦した理由は『何か面白いことやりたいね。じゃあ全曲ライブでもやる?』っていう軽いノリから始まったところなんです。実際にやってみるとすごく大変なことで、体力も限界が来るのではないかと思う瞬間が何度もありました。見ていただければ本当に分かるぐらい、密度の濃いものになっています。今までこういう大掛かりなライブは東京でしかやったことがなくて……もちろん東京以外からも来て下さる方もいるんですが……学生さんとか、どうしてもまだ年齢が若くて来れないという方も日本全国たくさんいて、そんなファンから『(DVDを)出して下さい!』『ライブのDVDが見たいんです』っていう希望もあって。今回このような形で出せることになりました。全曲・今まで2年間の軌跡が全て入っているので、遠くてangelaのライブに行けなかった……という方も満足できるDVDになっていると思います」
 
KATSU「正直、Shibuya-AXの全曲ライブをが決まった時に、『ここで全曲ライブやっていいのかな?』みたいな不安というのは正直あったんです。だけど、実はDVD化にしろ『DEAD SET』にしろ『YOU GET〜』にしろ、全部このライブより前から既に企画が始まっていて。さっきの『DEAD SET』なんかも出来た直後で、ファンやスタッフの方、みんなの力で新しいangelaを引き出せてもらえた……何か新しいangelaを作れた、みたいな自信があり、(後々の心配は)もう怖くないじゃん……っていうのが自分の中に出来上がってきたんですね。それならここで100%以上の力で全曲をやってしまおう!という感じで挑んだっていうのが本音です。
atsuko「2年間を振り返ってみると、あっという間だったようでいろんなことをやっていて、しかも映像にあまり残っていないのでどんなことをやったか思い出そうとしても思い出せない時がよくあって。『じゃあここまでの2年間をまとめよう』と臨んだライブであり、DVD撮りでした。さっきも言いましたけれど、私にとっては限界に挑戦したライブです。映像もそうなんですけれど、豪華32ページカラーブックレットが一緒についているんですが、そちらの方にも今までangelaがどこでライブをしてどういうイベントをして、こういう経緯で今ここに、このライブにたどり着いたというの軌跡が載っているので。そういうところも、今までangelaを知らなかった人に見てもらって『こういう流れで今ここにいるんだ』っていう気持ちでDVDを見ていただければ嬉しいと思います」
 
atsuko「えー、この歳になって初めて、○○○○(ネタバレにつき伏字)を歌いました(笑)……真面目にどうぞ(KATSUに振る)」
KATSU「(受けて)真面目に?……○○○○ではなくて“○○ジェラ○○”と名付けたんですけど(笑)。1stステージ・今までのangelaがインディーズでやってきた10年+メジャーデビューしてからの2年間で、技術的にはいろいろ吸収したんですが、センス的なものは前から変わってないと思うんです。それ以外の要領みたいなものを2年間ですごく吸収してて、この人と一緒に仕事するとこういうことが学べたとか、毎回レコーディングする度にいろんな発見があってですね。じゃあ今度このアイデアを次に生かそうという感じでずっとやってきて、自分の中ですごく自信がついて。じゃあ2ndステージはそれを踏まえて、吸収したものを出そう!ということで、『DEAD SET』も『この曲に合ったミュージシャンは誰だろう?』とか『この曲に合ったエンジニアさんは誰だろう?』とか、そういうところもプロデューサーの方に一から相談するところから始めてできた曲って感じで。僕の中ではやりたいことが徐々にかなってきてる一発目かな……っていう曲です」
 
atsuko「angelaはジャンルにとらわれずやっていくのがポリシーで、今回も『○○○○みたいなのやってみようぜ』みたいな感じで『DEAD SET』が生まれたので、『YOU GET〜』の方はHip Hopでやっていこうと(会場笑)……演歌とか」
KATSU「レゲエで(笑)……っていうのは冗談なんですけど。単純に今の段階のはすごく原曲に近いバージョンで、『atsukoが歌うとこうなるよ』みたいな感じで。(リリースバージョンは)ところどころコード進行を変えたりとか、アレンジの部分で色んなところを徐々に微調整しているところです。それをジャンルで言うと?っていう説明は難しいので、逆に本当に楽しみにしといてもらいたいですね。angelaの『YOU GET〜』というと、みんなが想像しているのは多分今聴いてもらったヤツだと思ってるんですけど、そうじゃないぞ、と。演歌になったりヒップホップになったり、っていうのは無いですけど(笑)angelaが100%の『YOU GET〜』を作りたいっていうのをやりますんで、ぜひ楽しみにして下さい」
atsuko「今聴いていただいたデモの方は、原曲の松澤由実さんが歌われているメロディとほぼ変わらず歌った感じになっています。この中にangelaらしさを出していくとなると、これ(=デモ)を優等生とすれば、ここから砕けていくと思います。その砕けっぷりを楽しみにして下さい」
atsuko「皆さま、本当に短い時間ではありますが、私たちの下らない話から真面目な話までキチンと聞いて下さってありがとうございました。先ほどMCのみっちーもおっしゃってましたが、『DEAD SET』本当に出来たてです。angelaのまた新しいジャンルに挑戦した曲になっています。『YOU GET TO BURNING』そして『DEAD SET』と共に、angelaは2ndステージをこれからも走り抜けていきたいと思うので応援の程よろしくお願いいたします。今日はありがとうございました!」
KATSU「何度も言うようなんですが2ndステージ!この中ではまたメジャーデビューした当時の真剣な気持ちのまま走れるような気がして、これをきっかけに、どんどん×2のいい意味でみんなの期待を裏切っていく作品・DVD・CDを作っていきたいと思いますので、ぜひそちらの方に期待していて下さい。ありがとうございました」
 
 

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