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12月29日に中野サンプラザでおこなわれた『ミュージック・ワンダー★大サーカス 5th〜蒼穹のファフナー まるごと全曲ライヴ!!〜」。

劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の公開、その主題歌シングル「蒼穹」のリリース、さらに舞台『蒼穹のファフナー 〜FACT AND RECOLLECTION〜』も上演と、ファフナー尽くしだった12月。となれば、『ミュージック・ワンダー★大サーカス』も負けてられない!

「ジークフリートシステムに支障をきたしますので携帯の電源をお切りください」「もし注意事項を守れない場合はフェンリルを起動します」と、ライブ前の注意アナウンスからして、すでに『ファフナー』の世界に。

そして、真壁一騎(CV:石井真)と皆城総士(CV:喜安浩平)の会話が場内に流れ始める。竜宮島にangelaの『ミュージック・ワンダー★大サーカス』がやって来ることに歓喜する二人。一騎「もう待てない! 準備は!?」総士「5秒待て」のやり取りに場内は爆笑。

そしてついにatsukoとKATSUがステージに。1曲目はいきなりの新曲「蒼穹」。ブルーの衣装で決めた二人は、女性5名男性3名のダンサーをバックにアクセル全開のパフォーマンス。
 
 
続いて、angelaと『ファフナー』の出会いの曲「fly me to the sky」へ。時間を一気に遡るニクイ選曲。間奏ではKATSUのかっこいいギターソロが。
 
 
3曲目「innocence」を披露した後、最初のMCに。
atsuko「ここは竜宮島という島なんですよね。私たち初めて来たんですよ、この島に。島民のみなさん、お元気ですか?」
KATSU「来るの大変でしたよ」
atsuko「だって見えないんだもん!今日はファフナー関連の曲を全部歌いたいと思います!」

MC後は、「Proof」「約束」と2曲連続のバラード。KATSUはギターからキーボードへ。「約束」ではatsukoが口からマイクを離し、しんと静まった場内に肉声が響き渡る。その美しさに観客はみんなウットリ。
 
 
ところが歌い終わると警報が鳴り、会場の雰囲気は一転。黒のツナギに金の仮面を付けたダンサーたちが現れ、邪悪な気配をまき散らす。みんなに警戒を呼びかける一騎と総士。
一騎「フェストゥム・ドメスティック♥ラブバンド型!?」
総士「お行儀の悪い、一番厄介なやつらだ!」
 
 
そしてついにステージにドメスティック♥ラブバンドが登場。いつもの黒ツナギではなく、フェストゥム・スフィンクス型を彷彿させる金のツナギ。
スクリーンにはメンバーが投石で竜宮島を攻撃するキケンな映像が映し出され、家庭内愛子が叫ぶ。
「お前らはそこにいるのか!?」「そんなお前らの一番聴きたい曲を聴かせてやってもいいんだぜ〜?」

ドメラバの1曲目はスカパンクアレンジの「Shangri-La」。続いて、これまた邪悪な「Proof」。歌のうまいatsuko……じゃなかった、家庭内愛子がわざと音を崩して歌いまくる。

「腹がへったな。この会場の下にミールがあったんだ。それを食べたらいつの間にかこのステージに立っていた」とうそぶく愛子は次に、本当はとっても切ない曲「Separation」を暴力的に歌唱。でも、一見ふざけているようで、よく聴くとすごくかっこいいボーカルになっていて、さすが愛子サマ!

演奏終了後、ドメラバは会場に響く「あなたはそこにいますか」という声を聴き、同化の痛みに苦しみながら退場。再びangelaのターンへ。清らかなKanacoのバイオリンソロに乗せて、黒い衣装を身にまとったatsukoとKATSUがせり舞台から登場する。

まず披露したのは、本来の切ない「Separation」。続く「理解と破壊へのプレリュード」はラテン風のアレンジ。8本のたいまつが燃える中、カップルに扮したダンサーたちが妖艶なダンスを見せる。

圧巻だったのは『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の映像とともに歌われた「果て無きモノローグ」。KATSUのアコースティックギターが切なすぎて、atsukoの歌は映像がマリンスノーのシーンに突入すると同時にクライマックスへ。
 
 
 
そしてライブは後半戦に。「DEAD SET」「FORTUNES」と激しい曲を2曲。そこから、atsukoが白い衣装にチェンジしてアンコール前最後の曲「さよならの時くらい微笑んで」を歌い上げる。
つまりライブ本編は、最新シングルの2曲が最初と最後を飾るという構成なのだった。
 

 
アンコール頭は、なんと「蒼穹」のPV撮影。
最初はシンガポールで撮影しようと考えていたのだが、ウィキペディアで調べたら雨期の真っ最中だったらしい(笑)。「感極まって〜」のところで拳を上げる練習をした後、一発勝負の本番へ。もちろん撮影は大成功。「みなさん協力してくださってありがとうございました。竜宮島の人は協力的だね」とatsuko。
 

 
仕切り直し再び登場した二人。アンコールは『ファフナー』の世界から離れて、angelaの代表曲を中心に構成。まずは『ファフナー』と冲方丁繋がりということで、『ヒロイック・エイジ』OP「gravitaion」。
 
 
次のMCでは、アンコール前には控えていたKATSUの「ジーク・ジオン!」が。
今回は「ジーク・ジオン! 立てよ島民!!」という竜宮島バージョン。

ここから先はお祭り!
「明日へのbrilliant road」「Yell for you」という前向きな2曲を連続で。どちらの曲も、サビは観客が大合唱。最後に会場みんなでジャンプを決めて、アンコールは終了。

でもまだまだライブは終わらない。ダブルアンコールでは出演者全員がTシャツに着替えて登場。スクリーンに会場の生の映像が映し出された「蒼い春」から、巨大風船が飛び交う中の「ツナガル→ム」へ。

atsuko「竜宮島が南太平洋からカリブ海の方に行っちゃったのかな、cheers!」
そんなかけ声で始まった「cheers!」では、間奏で大縄跳びをしながらのメンバー紹介。最後にangelaの二人が11回飛ぶと、スクリーンには「2011」という数字が。

そして再びライブは『ファフナー』の世界へ。
出演者全員がステージ上の階段に腰掛けて、atsukoの歌に耳を傾けた「Peace of mind」から、ついにあの曲へ。

誰もが待っていた「Shangri-La」。タオルを思いっきり振り回し、最後はみんなで3回ジャンプ。
 
 
「さよなら蒼き日々よ……」という総士のしっとりとしたナレーションが流れ、ライブに幕が下ろされる時がやってきた。
クラウンがステージに現れて、atsukoとKATSUにアルヴィスの制服を着せる。
ラストの曲はピアノをバックにした「Separation」

「ファフナーでなければ、こんなライブはできませんでした。たくさんの島民のみなさんに集まってもらって私は幸せです」
とatsuko。
ベートーヴェンの交響曲第九番をバックに出演者全員で挨拶した後、「2011年もangelaはここにいるよ!」というメッセージを残して、atsukoとKATSUはステージを降りていった。

『ファフナー』の映像や一騎&総士の会話やナレーションをふんだんに取り入れた、今回の『ミュージック・ワンダー★大サーカス』。例年以上のドラマティックさに、ファンは最初から最後まで酔いしれた!
 
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