『蒼穹』と言って遜色無い素晴らしい青空の下、たくさんの球体に収められたミラーボールのオブジェが、太陽の光をいっぱいに受けて宝石のように光り輝く美しいステージに、背後には雄大な富士山がくっきりとそびえ、ファンのヴォルテージはいきなり急上昇。「over the limits」のイントロで登場したangelaに歓声が沸き起こる。裾が軽やかなフォークロア風味のドレスに身を包むatsukoは、天気を象徴するような濃い黄色の太陽カラー。KATSUもナチュラルな色味のロングトップスに黒いサルエル風パンツに加え、atsukoと同系色の差し色が効いたスカーフと飾りリボンがあしらわれている、一体感のある衣装。疾走感のあるサウンドが会場の解放感をさらに増幅する。KATSUは1曲目から、いきなり激しくかき鳴らしたギターをパワフル水鉄砲二丁に持ち替え、太陽の陽気に火照った客席に向かって放つという大胆なパフォーマンス。それに加え、スケールの大きい河口湖ステラシアターを歌声で完全に制するatsukoという圧に、ファンは何倍もの声援と拳で応えた。畳みかけるように「蒼穹」、「イグジスト」と『蒼穹のファフナー』シリーズを彩る切れ味するどいロックが続く。鋭い視線で凛と抜けるように歌うatsukoの声が空に響きわたり、KATSUはシルバーのギターをかき鳴らしながら会場を煽った。
「Jump up!」でタンバリンを手にしたatsukoが客席を挑発するように盛り上げる。『アホガール』OPテーマ「全力☆Summer!」ではKATSUが太陽に反射してさらに輝きを増すスルドを雄々しく叩きながら客席へ。ファンが振り回すタオルの海の中を、atsukoも音楽ジャンルが目まぐるしく変わるこの曲を自在に歌いながら泳ぐようにめぐる。ステージから至近距離に移動するという思わぬ演出にファンは大興奮。熱気は最高潮だ。
きらめくシャボン玉に彩られたのは「feel, like a breeze」。流れるような美しいメロディーラインをなぞるatsukoの歌声がいくつもの小さな虹色の球とともに会場に沁みわたっていく。続く「fly me to the sky」は、タイトルをなぞるようにステージサイドのタワーを空に向かうように登っていくKATSUを、ファンは眩しそうに見つめた。タワーの頂上ではKATSUを追いかけていたムービーカメラマンから機材を拝借して客席のファンを撮影するお茶目なシーンも。
「angelaを信じてついてきてね!」atsukoの叫びと共に贈られた「DEAD OR ALIVE」ではミラーボールが様々な色で光り輝いた。さらに火柱と言って過言ではない炎が上がり、頭を指のピストルで撃ちぬく仕草をしたKATSUは映画のワンシーンのよう。さらにすべての照明がatsukoに一瞬で集まって、身を激しく揺らしながら歌う様子は神々しくもあった。
1. over the limits
2. 蒼穹
3. イグジスト
4. パノラマ
5. Jump up!
6. 全力☆Summer!
7. feel, like a breeze
8. fly me to the sky
9. 是、夏祭り
10. 涙が止まるまで
11. Separation
12. dear my best friend
13. To be with U!
14. SURVIVE!
15. BLAZE
16. Shangri-La
17. 果てなきモノローグ
18. Galactic material
19. 騎士行進曲
20. 明日へのbrilliant road
〜Encore〜
E1. KINGS
E2. DEAD OR ALIVE
E3. 約束
〜Double Encore〜
E1. シドニア
E2. KIZUNA