angela

Special

8月29日、渋谷クアトロは折しも接近中の台風16号を南太平洋まで吹き飛ばさんばかりの熱気に包まれた!angelaが2004年夏の思い出・最終ページを飾るべくお贈りした『angelaの夏2004〜恋するぢぇらリンピック〜』、前売りチケットは発売とほぼ同時に完売!この日、来場してくれた800余名に残念ながら加われなかった皆さんに、その概容をお伝えしよう!
atsuko
KATSU
「宣誓!」
KATSU 「ボクたち」
atsuko 「私たちは、じぇらリンピック精神に乗っ取り、正々堂々と完全燃焼することを誓います!」
 さあ、ギリシャ神殿を思わせるデコレートが施されたステージ上、久々のフルメンバーを従えたatsukoとKATSUの力強い選手宣誓で開幕したぢぇらリンピック。メダルラッシュに涌いたアテネ五輪の閉幕当日という微妙なタイムリーさが、これまたangelaらしい。既に会場は準備運動万端、競技開始を告げる一発目の号砲は……『fly me to the sky』!そして同じく春にリリースされた『in your arms』と続く。
atsuko 「みんな、こんばんわー!(こんばんわー!)声が大きいから気持ちいーい!こんばんわー!(こんばんわー!)すごい人だ……」
 atsukoも思わず素でリアクションしてしまうほど、この日のクアトロはステージ前から壁ぎわ、天井まで(←ウソ)、絵に描いたようなフルハウス状態。atsukoが「盛り上がってますかー?」と投げかけると、「当たり前だー!」と言わんばかりの歓声が返ってくる。『KATSUお兄さま〜!』という声は若干男声度が高かったのは気のせいか。そして、次のナンバーは久々の『be action〜8月の風』。、会場を包み込むat homeな雰囲気に、atsukoは「まだ3曲めなのにもう、涙が出そうになっちゃった」そう。
KATSUがキーボードを持ち出しての『proof』、生音ならではのヘヴィなドラムが心地よい『solitude』と続き、11月に発売予定のニュー・アルバム『I/O』より新曲『feel,like a breeze』。超金管隊・祐子隊長のフルートをフィーチャーした爽やかなナンバー。『I/O』のテーマは「ラブソング」。スタチャからリリースしたangelaの楽曲群に今までラブソングが存在しなかったことに気づいたKATSUは、我が事ながら運転中の車のブレーキを思い切り踏み込む程の衝撃を覚えたそうな。
KATSU 「昔は(ラブソング)けっこう歌ってた、ってオレが歌ってたんじゃないけど」
atsuko 「出会った頃は(KATSUも)歌ってたけどねぇ」
と、今明かされるangela黎明期の秘話に、会場からは「(KATSUの歌が)聞きたーい」の声が。皆さんのリクエストに応えてKATSUの披露した一節は……その歌とは何だったか知りたい人は、某有名ロボットアニメ劇場版3作目を観ること(スタチャ以外の作品なので、ココで多くは申せません)。
新曲の後は、これまた久々、クマのフーさんとウサギのミッヒーさんが登場して『笑顔でバイバイ』。そしてスポオツの祭典?らしくトランポリンを取り出しての『OK』で、atukoとKATSUは天井の照明に頭をぶつけんばかりにjump! jump! 前半戦を締めくくるラストスパートだ!
KATSU
「第4059回・angelaの夏〜恋するじぇらリンピック〜、開幕!」


ココからはKATSU組織委員長の仕切りのもと、華々しく開催される知力と気力と体力の祭典・じぇらリンピックコーナー。本来なら集まってくれたみんなに参加してもらいたいところだが、残念ながらクアトロには80人がぢぇらリンピックれるスペースはない。なので、今回はangelaのメンバーが敵味方に分かれ、力
の限り戦ってもらうことに。残念ながら予選落ちして代表から漏れたため、atsukoは不参加となった(決してサボっていたわけではない)。次回の4060回大会こそは、活躍を期待したい。
そんなこんなで、KATSU組織委員長の独断により、ステージ上に残ったメンバーは2軍に分かれることになった。その精鋭たちをココにご紹介しよう。
青……クマさんちぃむ
団長: クマのフーさん
(好きなアニメは普通に『新世紀エヴァンゲリオン』)
団員: AU(T sax担当、好きなアニメは『Zガンダム』。尊敬する上司は、もちろん ランバ・ラル)
まき嬢(A sax担当、最近、英会話を始めたとか……)
kanaco(Vl担当、携帯の着信音はラムちゃんの飛行音。好きなファミレスは
馬車道。制服がカワイイのでバイトしたかったそうな)
白……ウサギさんちぃむ
団長: ウサギのミッヒーさん
(好きなアニメは『DC〜ダ・カーポ』と見せかけておいて『瓶詰妖精』)
団員: 森祐子隊長 (Tp&Fl担当、超金管隊々長にして、ジャズユニットや様々なミュージシャンのライブで活躍中)
葉月 (Tb担当、昨日・8月28日が誕生日だったそうな。Happy Birthday♪)
じんも (Dr担当、群馬県出身にして「上毛カルタ」の高位段者)
 KATSU「それでは第1ゲーム、その名も『お尻で風船割ってバーン!』!」
ぢぇらリンピックでは各競技の優勝者には、栄光の金メダルが授与されるのだが、総合成績で敗者となったチームには、KATSU組織委員長の独断と偏見による恐ろしい罰ゲームが与えられるという。今回は……
KATSU「ライブが終わったら物販コーナーを手伝って下さい」
直接、ファンのみんなと触れ合えるという点では楽しげだが、仕事が終わって打ち上げに行く頃にはすっかり宴会も終わってしまっているかもしれないという、嬉しいんだか悲しいんだかわからない罰ゲームだ。しかし、勝負とあらば手を抜かないangelaのメンバー。第1ゲーム『お尻でバン!』。先攻のクマさんチームは、「スタート!」の号令と同時に凄まじい勢い・凄まじい尻圧で風船を割っていく。
結果、クマさんチームのスコアは7個。追う立場のウサギさんチームは闘志満々で記録更新を狙う。スタートと同時に、クマさんチームを上回る勢いで風船を割りまくるウサギさんチーム。10秒を残して、目標の7個をクリアしたにも関わらず、まるで手を抜く様子は伺えない。そんなに罰ゲームの物販がイヤなのか、ウサギさんチーム?それとも数勘定ができないのか、ウサギさんチーム?いや、これこそどんな時でも熱さを忘れない、メンバーの心意気なのだ!(たぶん)
結果、ウサギさんチームのスコアは9個!第1ゲームの勝利者となったウサギのミッヒーさんには、KATSU組織委員長より栄光のメダルが授与された。
 KATSU「第2ゲーム、『この漢字って何字ゃ?』」
次のゲームは知力勝負。KATSUがひとつ漢字を書き、指定された部首を使って1分間にどれだけ多くの漢字を作れるかという記憶力と発想力が試される、ウッカリすると大人が小学生に足下をすくわれかねない恐ろしいゲームである。
先ず、先行のクマさんチームに与えられたお題は“花=くさかんむり”。10や20は簡単に思い付きそうだが、コレがライブという特殊な状況の中ではなかなか思いつけないもの。会場のみんなのアドバイスが飛び交う中、アッという間に60秒は過ぎてしまった。結果、クマさんチームが書けたのは「荷・草・葉・荘・茶・薬」の6文字。コレにkanacoの歌う『ラムのラブソング』で2ポイント、AUが歌えなかった『めぐりあい宇宙』でマイナス1ポイントの歌唱点を差し引きして、7ポイントをゲットした。
さて、この勝負に勝てば完全優勝が決まるウサギさんチーム、与えられたお題は“体=にんべん”。余りにもカンタン!圧倒的ではないか、ウサギさんチームは……と誰もが思ったが、コレが意外な大苦戦!「にんべん+交?文?」「にんべん+回」など、謎の漢字が飛び出すシマツ。
KATSU「angelaのメンバー、バカばっかです」
結局有効ポイントとなったのは「休・仏・仁・便・位・作・使・化・佃」の9文字。意外な僅差でウサギさんチームの勝利となった。以上、渋谷クアトロから第2059回ぢぇらリンピックの模様をお送りしました!次回の開催をお楽しみに!
atsuko「ぢぇらリンピックは楽しかった?後半戦も盛り上がっていくぜぇーい!!」
しばしのインターバルを挟んでの後半戦は、『綺麗な夜空』でスタート。atsukoとKATSUも、アクティブにお衣装替えして登場だ。続く『butterfly』の前には、今日が初めて、もしくは久々だから忘れちゃったという皆さんのために、atsuko先生による振り付け講座。しかし、後半は踊って叫んで騒ぎまくるぜぃ!と気合いを溜めまくった皆さんはもうひと声欲しい様子。
atsuko 「KATSU先生からレッスンはないの?」
KATSU 「(ステージ袖をチラ見しつつ)……今日はXEBECさんとか、いっぱい来てるんだよねぇ……」
atsuko 「言っていい?『今さらって感じ!』」
KATSU 「(ステージ袖から視線を逸らしつつ)……ジーク・(以下3文字削除)!」
今日も会場の熱気と一体感が最高潮になったところで、一気にハジけるナンバーは『butterfly』そして『奇跡のring』!
実は2年前の夏、あの日韓ワールドカップ・日本×チュニジア戦が行われていた日にも、対バン(いくつかのバンドが出演する形式のライブ)のひとつとして、クアトロに出演していたというangela。
atsuko 「2年前はチケット100枚を頑張って売ったんだけど、今日はソールドアウト!チケット、取ろうと思って取れなかった人もいると思うけど……今日ココに来てくれたみんなと夏休み最後の思い出を作りたいと思います!」
余談だが2年前、その日本×チュニジア戦で日本列島が盛り上がっていた日、キングレコードの現angela担当・中西プロデューサーは、angelaのライブにも行かずトルシェジャパンの応援もせず、スタチャの某アニメ製作発表会に参加していた。
atsuko 「では、心を込めて…いつも心を込めているけど…歌います。『Separation』」
ドラマチックな『Separation』、再びフーさん&ミッヒーさんが登場して踊りまくる『How many?』、メンバー紹介を挟んで既にスタンダード『明日へのbrilliant road』と一気に駆け抜けると、残る曲はラストナンバー、『Shangri-La』のみ。今回、来場してくれた皆さんには入り口でホイッスルが配られていた。それを使って会場全体に楽曲参加してもらい、盛り上がろう!という試みなのだ。
atsuko 「Ha! ha! ha!」
みんな 『ピッ!ピッ!ピ!』
atsuko 『Ha ha ha,ha ha ha!』
みんな 『ピピピ、ピピピッ!』
間奏部分、ユニゾンでキメる演奏をバックにatsukoがスタッカート気味にシャウト、それに応える形で笛を吹き鳴らしてもらう、リズム感とノリが非常に大切な参加パターンだが、予行練習ではみんなの息はピッタリ!angelaのメンバーに新たなセクション「超ホイッスル隊」が誕生した瞬間であった。
「8月29日までどんどんふくらんで、真夏の夜空に花火がはじけたみたいな今日(atsuko)」、揺れる腕、光る汗、響くホイッスル……まさに最大の大華火が炸裂するかのような『Shangri-La』。atsukoのvoice&action、KATSUの叩き付けるギター、炸裂するホーン……会場のボルテージがメンバーのプレイにさらなる火を付ける。
atsuko 「みんな今日はありがとー!」
鳴り止まない拍手と歓声の中、充実感に満ちてステージを後にする8人と2匹だった……
一旦、幕を下ろしたステージだが、この程度で満足するangelaファンの皆さんではない。もちろん、メンバーもそんなコトは重々承知!再び姿を現したメンバーたちの頭上には、オリンピックの表彰者に送られる月桂樹の冠が。メンバーだけじゃなく、フロアから声援を送り続けてくれたみんなの胸にも、目に見えずとも輝く太陽と同じ色をしたメダルが光っていたに違いない。
アンコール1曲めは、アンコールを送り続けてくれたみんなに感謝を捧げるように、いたわるように『The end of the world』。一転、『over the limits』では、煽りまくりノセまくりの大乱舞!ココは深川・水かけ祭りか……KATSUもギターを放り出し、飛び跳ねるみんなに水鉄砲で水を浴びせる。
atsuko 「2年前、2002年に『2003年いっぱい頑張って、それでダメならangelaは解散しよう』って、『解散するなら最後はクアトロでワンマンできればいいね』って思ってた。でも、2004年8月29日、みんなと一緒にココにいられて幸せです!」
KATSU 「2003年を振り返る間もなく駆け抜けて、最後の場にしようと思っていた場所が次へのステップの場所になった……止めなくてよかった……ありがとう!」
atsuko 「好きなことをずっと続けてきて、みんなに支えられて一歩一歩登って、今このステージに立っています!どうもありがとう!!」
「泣いてないよ」と意気がるatsukoだが、みんなに対する感謝の気持ち、今日の日の感動はその目にも表情にもバッチリ表れていた。いよいよ今度こそ最後の最後、会場とステージが一つとなって『Shangri-La』。100%出し切ったと思ったエネルギーを120%まで振り絞り、この夏最後の完全燃焼だ!
atsuko 「みんな、どーもありがとう!」
同じ時代に生きられたことが幸せな音楽があり、同じ時間を過ごせたことが幸せな夏がある。angelaと過ごした2004年の夏、この日集まってくれたみんなはきっと忘れないだろう。そして、残念ながらこの場に居合わせられなかったみんなも、いつかきっと会えると信じて……ありがとう!サヨナラ!

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