晴れの国、岡山。…のはずが、外はあいにくの雨だった。
そんな悪天候もなんのその。この日angelaは、地元・岡山でツアーファイナルを迎えた。
SEにのせて小島“じんぼちゃん”億洋(Dr.)とBouono(Ba.)が登場し、ガシっと熱い握手を交わす。
KATSU(Gt.)、atsuko(Vo.)はステージ前に現れるや否や、
上品なお辞儀をしてそれぞれスタンバイ。いよいよショーの始まりだ。
“こんばんキーン!でぇれぇお客入ってんなぁ!”
と、初っ端から岡山弁全開でMCを続けるatsuko。「境界線 Set me free」、「So sweet memories」と、次々にアルバム『ZERO』のナンバーを披露。
足を振り上げたりステージの端から端まで動き回るatsukoのパワフルなパフォーマンスに、笑顔満点のKATSUのギタープレイ、
そして、完璧にマスターされた振り付けをこなすファン…この一体感あるライブこそが、angelaのカタチである。
「蒼い春」では、メロディーが流れると同時に掛け声がかかり、KATSUの華麗なギターソロに会場が沸き上がった。
“やるなー岡山!”と客を盛り上げながらも、“バラードを歌います。”とセルフカバー曲「冷たい部屋、一人」をしっとりと歌い上げるatsuko。
さっきまでの白熱した空気が落ち着いた雰囲気に切り替わり、atsukoの美しくて芯の通った歌声に酔いしれた。
今年でデビュー10周年のangelaが歌う、デビュー曲「明日へのbrilliant road」は、日に日に進化しているように思える。
いつまでも色褪せない一曲、自分だけの一曲…ひとりひとりの心の中に存在するこの曲の大事さが伝わる。
今回のツアーの表題曲「僕じゃない」では“男子〜!女子〜!!”というあおりに、双方から力強い呼応が会場全体に響き渡った。
“聴いてください、歌ってください、踊ってください。”アンコール一発目は「KINGS」。
“PTAウェーブ”と称し、最後列にいるメンバーの親族、関係者たちも一緒にウェーブ!
地元ならではの親近感に包まれる中、“みんなに愛されている一曲を、岡山だから歌うことにしました。”と、1stアルバム『ソラノコエ』より「幸せの温度」を。
“自然にできた歌詞こそ、胸に飛び込んで来るもの。”
そう語るatsukoのリアルな気持ちをひしと受け止めた。
その後のメンバー紹介では、“ジークジオン!”の掛け声でがっつりと笑いをとるKATSUにのっかり、
“angela不動のセンターatsukoです☆”とatsukoもちゃめっけたっぷり。
ラストはお馴染み「Shangri-La」で、憂愁の美を飾った。
“あの時の決心が正解だったと今思った―”
KATSUが、
“やればやるほどプレッシャーが増えてゆくけど、ハングリーなゼロの気持ちで突き進んでゆくだけ―”
atsukoが、
それぞれの10年間を振り返る。
ぢぇらっ子たちの愛に満ち溢れたZEROツアーがフィナーレを迎え、
新たなangelaの歴史が始まった。(HAM)
SET LIST
- OPENING SE
- To be with U!
- 境界線Set me free
- So sweet memories
- 蒼い春
- 冷たい部屋、一人
- This is my wish
- 明日へのbrilliant road
- Yell for you
- 僕じゃない
- THE LIGHTS OF HEROES
- gravitation
- Remember me
- 生命 -イノチ-
- 蒼穹
- いつかのゼロから
- Always 好きだよ
- ZEROメドレー
- KINGS
- 幸せの温度
- Shangri-La
- -レクイエム・オブ・レッド-