KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 これまで2年間、数々の歌を歌い、イベントを行なってきたAice5。その最後の活動となるのが9月20日、横浜アリーナでのライブ「Aice5 Final Party Last Aice5」だ。当日、会場には過去最高数となるファンが殺到。その熱気とともに始まった、感動と興奮のライブを最後までお伝えするぞ!


 Aice5メンバーの堀江由衣さん、浅野真澄さん、木村まどかさん、たかはし智秋さん、神田朱未さんによる「1、2、1、2、3、GO!」の掛け声のあと、最初に流れたのはデビュー曲『Get Back』! 華やかなパーティードレスに身を包み、ノリノリで歌う5人と同じくファンも盛り上がり、会場全体がコールで埋めつくされる。 また、客席では5人の色のサイリウムが、曲に合わせて鮮やかに踊っていたぞ。

 次の曲『Stardust~Aice5のテーマ~』では、5人の自己紹介ラップがバッチリ決まって、会場からは次々と声援が。続く3曲目の『Word I need』にて、テンポのいい振り付けとハーモニーを披露した5人はそのあと、ファンに向けて「今日はLAST Aice5 Partyへようこそ!」と改めて挨拶をした。

そして挨拶といえばもうひとつ。お馴染み、たかはしさんの挨拶「ジューシーですかー!」「ポーリーですかー!」もしっかりと交わしていた。
 

 ここで5人は衣装チェンジし、4曲目の『マーブルロケット』を披露。フリルつきスカートが映え、まるでかわいらしい人形のようで、曲のほうもキュートな魅力に溢れていた。次の『Eternity』は、ライブで正式に歌うのは今回が初めて。ほかの曲と比べて動きは少ないが、心を込めて思いを伝えるような振り付けが印象的だった。

 これらの曲で会場のテンションが上がったところで、浅野さんがあの言葉を。
「今日は、ほっちゃんの誕生日だよね!」
そう、当日9月20日は堀江さんのバースデー!
そこで浅野さんは、会場のファンたちと協力して、堀江さんに内緒で一大サプライズを決行。


浅野さんの合図で、それまで目を閉じていた堀江さんが目を開けると……会場中が、堀江さんの色である青色のサイリウムで満たされていた!
 

 それと同時にみんなで「ハッピーバースデー dear ほっちゃん!」と歌い、堀江さんを祝福した。そこへ到着したのは、『Brand new day』のジャケットと同じケーキ。5人の人形も乗っているのだ。
 ケーキのロウソクを見事に吹き消した堀江さんのもとへ、続いてプレゼントが到着。
内容は、高級料理亭のペア食事券だ。ペアとして行くのは男性限定!? ということでメンバーの4人が男役をやる、と立候補する一面も。


これら盛りだくさんのバースデーイベントを受けて、堀江さんは「本当にありがとうございます。これからも17歳として(笑)、頑張ります!」と挨拶。 会場全体からは大きな拍手が沸き起こった。

 そして歌うのは、バースデーにぴったりな曲『ショートショートケーキ』。引き続き堀江さんを祝福する、青色のサイリウムがゆらめく中、ステージでは5人がバックダンサーたちと手を取り合いながら、かわいく踊っていた。
 
 
 ここで一旦会場が暗転し、コント仕立てのVTRが流される。今回は、Aice5メンバーも出演していたアニメ『乙女はお姉さまに恋してる』でお馴染みの、おボクさまAice5バージョンによる紙人形劇だ。人形をもつのは、それぞれメンバー本人。今までイベントで誕生日を祝ってもらったという堀江さん、浅野さん、たかはしさんだったが、残る神田さんと木村さんは……?
 このようにいくつか歌と歌の間に挿入されたVTRは、前回のライブのときを上回る、凝った演出とおもしろさで、会場のあちこちから笑いが起こっていたぞ。


   
 続いては、ワルツの調べに乗ってダンサーたちが華麗なダンスを披露。しばらくして5人も登場し、『Love & Dream』と『白い月』を歌い上げる。このときの5人の衣装は、舞踏会をイメージしたロングスカートのドレス。頭についた大きな羽根飾りが特徴的だった。

 そして9曲目は雰囲気を一変し、『Believe My Love <HYPER TRANCE MIX>』へ突入。5人は、アラビアの踊り子を彷彿とさせる上下紺のセクシーな衣装にチェンジし、次の『Brand new day』と合わせて、スカートをたなびかせながらの鮮やかなダンスを披露した。

 その後は、メインステージと対角の位置にあるサブステージにて、助六太鼓の実演が行なわれた。その音色に重なりながら流れてきた曲は、『Love Power』のパラパラバージョン。5人は着物をモチーフにした衣装にチェンジ、アリーナ席近くのサークルステージに移動して歌いながら、ファンたちに振り付けを伝授した。それを参考に会場全体でパラパラを踊り、大いに盛り上がったぞ。

 続いて12曲目は、9月5日に発売されたラストシングルより、『裏・友情物語』。歌詞にある「ボーダー禁止」や「その話長い?」などのツッコミを、早くもマスターしていたファンも多かった。また、その曲の最中にサブステージに移動した5人は、続けて『five arrows』をクールに歌い上げる。かと思えば、次の『友情物語』ではかわいらしくパタパタと、サークルステージを通りメインステージへ走っていく。会場全体を動き回り、客席の近くで歌を披露する5人を間近で見られたファンたちは、いつも以上に熱い声援を送っていた。

 
 

 その後、次の曲『Letter』に移行。マントがついたドレスをまとった5人は、ゆるやかに暖かく、「ありがとう」と歌い上げる。それと同時に、客席が白のサイリウムだけで埋められた。ファンたちが企画したというこの演出に、5人も感動していたぞ。

 そして『Natural Fly』のあと、新曲『Re.MEMBER』へ。ケープを脱ぎ、身軽になった5人は体全部を動かすように踊りながら、澄んだハーモニーを響かせていた。
 
 
 

 このようにさまざまな曲を歌い、踊った5人だが、まだまだ疲れを見せていない。
「もっといけるー?」(浅野さん)「まだまだ跳べますかー!」(木村さん)と、ファンをぐいぐい引っ張り、突っ走っていく!

 次は、各自の色のリボンとフリルが付いた白いスカートへ衣装チェンジし、『ふりふり』を披露。さらに、『Love Power』の通常バージョンを元気よく歌い上げる。そんな5人のパワーを受けたのか、客席ではいたるところでジャンプする姿が見られた。
 一曲ごとにテンションがアップしていく中、さらに元気になる曲『Lady Go!』へ突入。そして最後は、『約束~I will stand by you~』。歌詞にある「いつまでもこれからも一緒だよ」は、この日、Aice5からファンに送られたメッセージでもあるのだろう。歌い終えた5人はファンに向かって何度も手を振りながら、会場を後にした。

 

 しかし、5人を声援で送ったファンたちはすぐさまアンコール体勢。しかもただの「アンコール!」ではない。「A・i・c・e!」コールだ。
そんなAice5のライブならではのコールに応え、待望の5人が、Aice5のTシャツを着て再びステージへ登場!
まずは今回のライブを振り返り、それぞれエピソードを明かしてくれた。
   
木村 「歌っているとき、マイクが顔に何度もゴン!ゴン!と当たっていました……」
浅野 「知らない間につけまつげが取れていました。私はいつからこの顔で映っていたんだろう(笑)」
堀江 「リハーサルのとき、振り付けでよろけちゃったんだけど、横でまどかちゃんも同じところでよろけていた。
『私だけじゃないんだ』って、少し安心しました(笑)」
たかはし 「ライブ前にヒジをぶつけちゃって、今はアザができてます。 体を張ってパープルになりましたよ(笑)」
神田 「堀江さんへの『ハッピーバースデー』の歌の最中、ついつい勝手に誕生日ケーキの方へ行っちゃって……。
ケーキで段取りを忘れました(笑)」
   
   体に関するエピソードが多いのは、さすがライブというべきか。では、Aice5全体を通しての思い出は?
   
たかはし 「いい仲間ができたなと。こんな私にもファンや仲間が付いてきてくれた……と勝手に思っています。
みなさんに感謝です。ありがとうございました!」
木村 「何曲も歌って踊ったり、単独でライブをやったりと、初めてのことをたくさん経験させていただきました。
そのひとつひとつが大切な思い出です」
浅野 「この5人でやってこられてよかった。この5人でいろいろな経験ができて、暖かいみなさんに応援してもらえて。
2年間、とても楽しかったです!」
神田 「メンバーのみんなが、私の家に泊まりに来たとき、朝までずっとおしゃべりしてたよね。そういう小さなこともすごく楽しかった。
そして今、大勢の人が笑顔でいられるのがとってもうれしいです」
堀江 「今日、誕生日を祝っていただいたことです。来年になっても、『去年の誕生日は大好きな人といっしょにいた!』と胸を張って言えるのは、すごいことだなぁと。そして、今回のライブ中は『もうこの振り付けをすることはないんだな』と思いながら踊っていました」
   
   コメントを述べるときには、改まっての感謝に照れるたかはしさん、感極まって涙を流す木村さんなど、5人の思いが垣間見られる一面も……。
 そんな5人を励まし、拍手を送るファンに向けて、アンコール1曲目『Smile』が披露された。『約束』と同じく、Aice5からのメッセージがたっぷり詰まっているこの曲を歌い上げたあと、5人はめいっぱいのスマイルで「ありがとう!」と感謝の言葉を述べた。

 
 そしてついに最後の曲、『Get Back』が始まった! ファンは「A・i・c・e!」を力いっぱいコールしたり、ジャンプしたりと、思い思いにはじける。そして5人も、最高の歌声と笑顔を送り続けた。ライブを通じて、歌と心でつながったAice5とファンたちに、忘れることのない思い出ができた瞬間だ。
 全23曲を歌い終えた5人は、会場をまわり、すべてのファンに向けて感謝の言葉を述べたあと、ステージ中央で深くおじぎをして一言、

「ありがとうございました! Aice5でしたー!」

と締めくくり退場した。

 
 
 ずっと輝いていた5人を、最後の声援と拍手で送ったファンは、それぞれAice5の思い出に浸っていたことだろう。それに合わせるかのように、会場のスクリーンには、Aice5の歴史を振り返るPVが流された。デビュー当時の映像や各曲のジャケット、イベントやライブの映像など、どれも懐かしく思い出深いものばかり。さらに、映像に乗せてAice5それぞれのコメントも。

堀江 「たくさんの応援をしてくれたみなさんのおかげで、2年間もAice5の活動ができました。みんなのことが大好きです。
本当にありがとうございました」
 
 堀江さんのコメントを最後に、Aice5とはお別れとなった。しかし、心を揺さぶられ元気づけられた数々の歌や、イベントでの楽しい思い出は、いつまでも忘れることはない。Aice5の存在は、ファンの心の中で永遠に生き続けることだろう。

ありがとう、Aice5

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