林原めぐみ&椎名林檎の両アーティストコメントが到着!
2月22日発売シングル「今際の死神」の林原めぐみ&椎名林檎の両アーティストコメントが到着しました!
この一年あっちゅう間でしたね。2017いかがお過ごしでしょうか。みなさまの新しい年に乾杯!
林原めぐみ女史が命を吹き込まれた、みよ吉という女の人生には、いろいろな場面があったようです。
その真っ直ぐさが、時として危なっかしく恐ろしく感ぜられましたし、わたしには愛おしかったです。
雲田はるこ先生がみよ吉に特に語らせておられない沈黙の内にもドラマが滲み出ている気が致します。
見初め(命の息吹き)、道行き(薄ら氷心中)、蜜月(我れは梔子)、黄泉(今際の死神)などなど。
オープニングにお使いいただいた二曲に関してはいずれも時計仕掛けの三分尺ぴったりに書きました。
ウッドベースがそれぞれ一秒あたり、四歩ランニングするもの、三歩ランニングするものとあります。
それぞれ違う誰かの何らかの最期を描くためです。この製作陣の気迫ごと刻み込みたいと思いました。
めぐみ女史の銘演を以て完成したこの四曲。今後何かと引っ張り出して聴き返すことになりそうです。
みなさまにとっても、そんな記憶になってくれますように。勿論カップ麺のタイマーとしてもどうぞ。
椎名林檎
「はじめまして」から1年が経ちました。
再びのご縁、感謝至極。
他人(初対面の人)との距離を縮めるものは…、
言葉数ではないと痛感するヒタヒタとした麗しい現場でありました。
マイク前にて第一声を発するまでの心地良い緊張。
決めごとのない「自由さ」への恐怖。
そして的確な懇願(ディレクション)。それはあまりに甘いもの。
攻め込んでくるかのような旋律を全身で感じながら
数多(あまた)の楽器たちの音霊(おとだま)に身を委ねる。
お互いの感謝が絡まりあい生まれてくる情念は
漂いながらも辿り着く場所をしっかりと持っている。
そこへ行くべく歌っているのに
いつのまにか終焉を迎えたくないという
「執着」を纏(まと)っておりました。
3分の幕が降りた時、
嗚呼、終わってしまった。
嗚呼、歌ってしまった。
嗚呼、手放さなくては…。
そして、「女(みよ吉)」で良かった。
と…。
とはゆえ、ちょっとやそっとでは手放せない「執着」とともに
林檎嬢が彩ってくれた「うたう」路の有難味を
再び皆様にお届けできることを嬉しく思います。
お見事な3分構成の世界。
悔いの無きように、しっかりと生きました。
いや、逝きました?(笑)
どちらにせよ
落語心中本編ともども御ひいきご鞭撻のほどを…。
追伸
親愛なる林檎さま
私の好きな「どん○衛」は、できあがるのに5分かかります。
次回は5分で、お願いね♡
林原めぐみ