KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 午後6時、イベントの開始を待ちわびるファンたちの前に、颯爽とTAMAGOの2人が登場した。その衣装は、アルバム『タマゴロミックス』購入者に抽選であたる、2人がデザインしたTシャツだ。笑顔でファンに応えながら「メロッチェ~~~!!」と挨拶と、それに続く歓声を受けながらのタイトルコールで、待ちに待ったイベントは幕を開けた。

 まず最初は、『タマゴロミックス』購入者からの応援メッセージの紹介だ。「お2人がこんな美しい詩を書けるとは思ってもみなかった」という失礼(?)なハガキから「たったいまゲットしました!」という携帯メールまで、様々なメッセージに、TAMAGOが、ファンが盛り上がる。
 
 
 そして、TAMAGOの2人がアルバム収録曲に思い出やコメントを寄せる“アルバムフラッシュ”のコーナー。
 『一緒だね』に対して「ウェディングソングがあってもいいかな、と作詞したけど、疾走感がある曲なので、“結婚式に遅刻した花嫁”というシチュエーションにしました。実は、歌のどこで花嫁が信号待ちをしている、とかっていうのが決まっています」(マイタ)や『honey sugar boy』を「初めて作詞した曲だけど、この曲の紹介となると必ずマイタが『ミサトンが初めて作詞した曲』って言うから恥ずかしいんだよね(笑)」(ミサトン)には会場からも自然と笑顔が溢れた。

 そして・・・・・・罰ゲームコーナーがやってきた。ラジオのリスナーなら知ってのとおり、長く続いた2人の造語勝負は、ミサトンが3万2点対7点の大差で圧勝(本当の勝者がどちらかは、下一桁でわかるよね)。
 敗者であるマイタへの罰ゲームは・・・・・・ダイエット中のミサトンの敵、1カット1000円もするマンゴーケーキを、ミサトンの目の前で倒す(完食する)こと!
 
 この量は食べきれない、と言いつつも満面の笑顔を浮かべるマイタとは対照的に、「美味しそうなマンゴーのところから食べていきやがって・・・・・・」と恨みがましい視線のミサトン、ここで真の勝者と敗者の差がはっきりと出たのだった・・・・・・。

 続いて、マイコ、ミサコの少女2人が綴る学園ライフ『メロメロ学園』の最終話を生ドラマで披露。
 学園生活から5年、マイコ、ミサコ、キャサリン、わたしが先生たち名キャラクターのその後が公開された。中でも、アドベンチュラー(冒険家)となったミサコの、「高級プリンに醤油をかけて本当にウニの味がするかを確かめる」などの冒険には、会場からも「なんだそりゃ!」のノリツッコミが巻き起こった。
 
 トークで会場を盛り上げたあとは、いよいよライブの開幕だ。
 1曲目は、TAMAGOの始まりの曲でもある『着メロは歌わない』。いきなりアップテンポの曲だが2人の息はピッタリ。全身を使った動きの大きい振り付けもビシッとキマり、ファンたちもペンライトをしきりに振り、1曲目とは思えないほどの熱気が会場を包む。
 続いては、3月に発売し、これまで生では披露されることのなかった『3D HEART』。『着メロは歌わない』とは一変してしっとりとした雰囲気になり、会場も熱気に満ちた静けさで2人の歌に聞き入る。
 
     
   2曲を歌い上げた2人は、そのままラジオに寄せられたリスナーのメッセージを紹介。
 ラジオで行われた携帯メアド公開、罰ゲームの数々、コスプレ歌謡ショー・・・・・・。リスナーと共に数々の思い出を振り返る2人だが、ここでアニメロ卒業を意識した悲しいメッセージにならないのは、さすがTAMAGOのファン。「最初の頃は、ずいぶん体張ってましたよね(笑)」など、思わず苦笑せざるを得ない言葉に、2人も笑顔のトークで会場を沸かせる。
 
 そして・・・・・・卒業式。お互いが書いた卒業証書を交換するのだが・・・・・・

ミサトン「今朝、ミサトンに渡す卒業証書を清書していて・・・・・・こみ上げるものがあったよ」

マイタ「私は清書してて・・・・・・寝そうになった(笑)」

 と、感動の場面でもよくよく笑いを忘れない2人だったけど、卒業証書授与式となるとその雰囲気も一変。
 ミサトンからマイタへは、焼き肉屋での出会い、自分を引っ張ってくれたマイタへのお礼、番組との別れを意味するから恐くて言えなかった、「今までありがとう」の言葉。それらを綴った卒業証書がマイタに手渡されると、会場からは自然と大きな拍手が。
 一方のマイタも、感動をこらえつつミサトンへ卒業証書授与。その内容は、番組を、自分を支えてくれたミサトンへ、あなたがいたからこの番組をやっていけた、という感謝。
「仕事でここまで泣いたのは初めてだよ」と語るミサトンだったが、その涙はこれまでの努力の証。苦労の連続と、それを乗り越える2人の努力があってこその、最後の感動なのだ。アニメロミックスとはこれでお別れとなる2人だけど、TAMAGOの活動はまだ続いていく。今日の涙が2人をさらに強く結びつけるに違いない。
 
 
   感動の卒業式を終えたあとは、ライブ第2幕の開演だ。

マイタ「この曲は、ミサトンが初めて作詞した・・・・・・」

ミサトン「それはもういいって!」

 と公録冒頭のアルバムフラッシュを再現するかのような掛け合いではじまったのは新曲『honey sugar boy』。
 この曲の振り付けの練習に6時間もかかり、翌日は筋肉痛で大変だった、というマイタの言葉通り、大きな振り付けと軽快なテンポで恋心を歌い上げるこの曲に、会場は割れんばかりの歓声が。 “着席のまま盛り上がってください”という注意がなかったら会場総立ち必至の超ハイテンション。しめやかな卒業式のあとだけに、その盛り上がりは凄まじい。だが、楽しいものほどその終わりも早いもので、早くも2人は最後のコメントをファンに伝えはじめる。

マイタ「声優をはじめてすぐに、このアニメロミックスに出会えて幸運でした。アニメロがなくなってしまった穴をどうやって埋めていこうか、それが気になります」


ミサトン「もう終わったのに、毎週収録にそなえてしまいます(笑)。番組を通していろんなことをやらせてもらいました。みんなに少しでも想いが伝わるように作った『タマゴロミックス』の最後の曲でお別れしましょう」


  最後の曲『MELO-CHE!』も、もちろん大成功。これで“アニメロミックスのTAMAGO”は見納めとあり、クライマックスにふさわしい熱気と歓声の中、ライブは幕を下ろした。
 
  ライブ終了後の握手会では、必ず訪れる再開をファンたちと握手で誓い合ったTAMAGO。次なる活動の場所へ向けて羽ばたく彼女たちの活躍から、今後も目を離すな!
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