ある日、東方院行人は、父親とのケンカをキッカケに、勢いで家出をしてしまった。
船に乗り込んだまでは良かったが、うっかり船から転落。
100年に一度級の大嵐に遭い、数日間の漂流の末、ここ"藍蘭島"に辿り着いた。
でも、この島、ちょっとヘン。・・・というのも、この藍蘭島は、女の子だけの島だった!!
行人を待ち受けていた、うらやましすぎる(?)運命。
―これは、島で唯一の少年のハプニングだらけの記録である。
 島の東のぬし・ぱん太郎と北のぬし・大牙が、突如何者かに敗れた。それを知った南のぬし・しまとらは、行人やすずたちが住む西の地へとやってきた。 なんでも、ぬしを負かした者が西の地にいるらしく、そのため西のぬしに注意を促しに来たのだという。 家を訪ねてきたしまとらから、その者の特徴を聞いた行人は、すぐに正体がわかった。それは、あの遠野さんだった。
 その頃、梅梅と遠野さんの家には、遠野さんとのリベンジを希望するぱん太郎が姿を見せていた。 しかし、梅梅に一目惚れしてしまったぱん太郎は、戦いも忘れて、梅梅を東の森へ連れ去ろうとする。 その場へ駆けつけた行人やすずたちは、梅梅を救うべくぱん太郎を止めようとするが、彼は隙を突いて逃げ出してしまう。 そんなぱん太郎の前に突如大牙が現われ、さらに逃げようとする彼を殴り飛ばした。 大牙は、自分を負かした者を新たなぬしにするべく、北の地へ連れていこうとしていたのだ。 それは遠野さんではなく、なんと梅梅。だが、彼女は大牙と勝負したつもりはなく、彼を偶然倒してしまったに過ぎない。 嫌がる梅梅を強引に連れて行こうとする大牙だったが、そこへ行人が立ちはだかり、梅梅を救うべく勝負を挑む。 だが、百戦錬磨の彼に、行人はまるで歯が立たない。そしてついに、大牙の繰り出すとどめの一撃が行人に迫ろうとしていた。万策尽きた行人に、勝機はあるのか!?