ある日、東方院行人は、父親とのケンカをキッカケに、勢いで家出をしてしまった。
船に乗り込んだまでは良かったが、うっかり船から転落。
100年に一度級の大嵐に遭い、数日間の漂流の末、ここ"藍蘭島"に辿り着いた。
でも、この島、ちょっとヘン。・・・というのも、この藍蘭島は、女の子だけの島だった!!
行人を待ち受けていた、うらやましすぎる(?)運命。
―これは、島で唯一の少年のハプニングだらけの記録である。
 ある日、南の森へ栗拾いに出かけたゆきのと動物たちは、帰り道で伝説の青い鳥に遭遇する。 その鳥が落としていった、青く美しい羽にすっかり魅了されたゆきのは、何としても鳥と友達になろうと、翌朝、すずを連れてその鳥を探しに出かけた。 手がかりは青い羽。犬のいぬいぬがその匂いをもとに彼女たちを先導、南の森を中心に探し回った。 そしてついに、茂みの向こうに青い鳥を発見。ところが、鳥がゆきのたちに気付き、逃げ去ってしまう。 急いで後を追う彼女たちだったが、その途中、突如発生した地割れに飲み込まれ、底へと落ちてしまった。
 一方、山での薪割りから戻った行人は、夕方になっても戻らないすずやゆきのたちを心配し、かがみに相談。 2人は、動物たちとともに手分けして彼女たちを捜すことに。 ウサギのうさうさの案内で南の森に到着した行人は、鼻の利くとんかつや、イノシシのいのいのたちを頼りに、すずたちの匂いを追って捜索開始。 その頃、地割れの底へと落ちたゆきのや動物たちは、やがて心細くなり泣き出してしまう。 そんな中、すずだけは行人たちが来てくれることを信じて待ち続けていた。不安なときこそ落ち着くこと。 彼女は、行人からそう教わっていたのだ。だが、すずの思いとは裏腹に、行人たちの捜索状況は悪化した。 雨が降りはじめた影響で、唯一の手がかりである匂いが消えてしまったのだ。しかも雨音が強く、呼びかける声も届きそうにない。 新たな手段がなく、焦りや悔しさが募る行人だったが……。