ある日、東方院行人は、父親とのケンカをキッカケに、勢いで家出をしてしまった。
船に乗り込んだまでは良かったが、うっかり船から転落。
100年に一度級の大嵐に遭い、数日間の漂流の末、ここ"藍蘭島"に辿り着いた。
でも、この島、ちょっとヘン。・・・というのも、この藍蘭島は、女の子だけの島だった!!
行人を待ち受けていた、うらやましすぎる(?)運命。
―これは、島で唯一の少年のハプニングだらけの記録である。
選択して下さい
第1話 ながされて、天国!?
第2話 追いかけられて、婿殿
第3話 役立って、居候
第4話
第5話 さがして、くまくま
第6話 あったかくって、温泉
第7話
第8話 招かれて、観察者
第9話 魅せたくて、跡取り
第10話 雨だって、友だち!
第11話 ひゃっこくて、氷とり
第12話 おいしくて、花嫁修行
第13話 会いたくて、行人
第14話 はずかしくて、着ぐるみ
第15話 直したくって、梅梅
第16話 勝ち取って、主の座
第17話 とりかえて、魔法
第18話 手合わせして、忍者
第19話 謎めいて、探偵(前編)
第20話 謎めいて、探偵(後編)
第21話 化かされて、ポンポコ
第22話 見つけたくって、青い鳥
第23話 つれていって、寺子屋
第24話 流れついて、瓶詰
第25話 鍛えて、へなちょこ
第26話 飛び出して、藍蘭島
ある日、南の森へ栗拾いに出かけたゆきのと動物たちは、帰り道で伝説の青い鳥に遭遇する。 その鳥が落としていった、青く美しい羽にすっかり魅了されたゆきのは、何としても鳥と友達になろうと、翌朝、すずを連れてその鳥を探しに出かけた。 手がかりは青い羽。犬のいぬいぬがその匂いをもとに彼女たちを先導、南の森を中心に探し回った。 そしてついに、茂みの向こうに青い鳥を発見。ところが、鳥がゆきのたちに気付き、逃げ去ってしまう。 急いで後を追う彼女たちだったが、その途中、突如発生した地割れに飲み込まれ、底へと落ちてしまった。
一方、山での薪割りから戻った行人は、夕方になっても戻らないすずやゆきのたちを心配し、かがみに相談。 2人は、動物たちとともに手分けして彼女たちを捜すことに。 ウサギのうさうさの案内で南の森に到着した行人は、鼻の利くとんかつや、イノシシのいのいのたちを頼りに、すずたちの匂いを追って捜索開始。 その頃、地割れの底へと落ちたゆきのや動物たちは、やがて心細くなり泣き出してしまう。 そんな中、すずだけは行人たちが来てくれることを信じて待ち続けていた。不安なときこそ落ち着くこと。 彼女は、行人からそう教わっていたのだ。だが、すずの思いとは裏腹に、行人たちの捜索状況は悪化した。 雨が降りはじめた影響で、唯一の手がかりである匂いが消えてしまったのだ。しかも雨音が強く、呼びかける声も届きそうにない。 新たな手段がなく、焦りや悔しさが募る行人だったが……。