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――では次にキャラクターについてですが、どういった魅力を持った、どんなキャラクターが登場するのですか? |
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影山: |
見てもらえれば分かります、というのは、マズいですかね(笑)。どのキャラも、見た目で受ける印象通りにはおさまらない、というのが魅力でしょうか。主人公のひまわりにしても、ただの元気印の女の子じゃないし、毒物を扱うしきみ、動物使いのゆすらなども、それぞれが得意とする技能や、そこから連想される性格だけじゃ説明しきれません。……アニメには、いくつかの典型的なキャラクターのパターンってあるじゃないですか。今回は、そこからは、かなり外れたキャラクターが多いです。良い意味で、視聴者を裏切ることができるんじゃないでしょうか。 |
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池田: |
記号的なキャラになってない、というのは確かですよね。okamaさんの絵に、私と影山さんでキャラ付けもしましたし。 |
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影山: |
本当に、力量のあるイラストレーターさんって偉大だと思いました。この作品では、特にそのことを感じました。どれだけ言葉を並べても説明できないことが、たった一枚の絵で見せられてしまうわけですから。okamaさんの絵は、一枚でキャラクターを把握させる力と、そこから想像力を広げさせてくれるだけの力があるんです。だから、キャラクターを煮詰める段階では、完全にokamaさんの術中にはまってましたね。キャラクターを解釈すればするほど、okamaさんのイメージ通りに仕上がってしまうという。 |
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池田: |
自分としては、キャラの性格付けは面白い作業でしたね。ひまわりはokamaさんのイラストの時点では、もう少しおとなしい娘だったんですよ。それを私が活発な女の子にして、それを受けてokamaさんがまたイラストを上げてくれて、そのイラストからさらに想像力が広がって。いや、本当に面白い作業でした。 |