4月よりちばテレビほか全国U局系にて放送予定の、TVアニメ「ひまわりっ!」のアフレコが、都内のスタジオで行われた。
子供の頃に自分を救ってくれた、命の恩人である忍者に憧れる普通の女の子・日向ひまわり。「忍者になって人助けをすること」が夢という彼女は、「くノ一」養成学校「私立志能備学園」を受験し合格。意気揚々と忍者の里である霞高原町、通称「霞の里」へとやってくる。そんな彼女が入学早々の通学途中に、半端な忍術で危機一髪となってしまったところを助けたのが、借金返済のため訳も解らずこの学校にやってきた新任教師・万里小路ハヤトだった。ひまわりは命の恩人であるハヤトを「運命の人」と思い込み、「契り」を結んでしまう。そして「ご主人様」であるハヤトとを守るべく日に陰に努力しながら、立派な忍者を目指すために修行することになるのだが……というストーリー。ひまわりのほかにも、薬の調合や化学に強い「薬屋」でメガネっ娘・しきみ、情報集めが得意でさまざまなニュースや噂を持ち込む「ニュース屋」・あざみ、謎のモモ尻忍犬、モモ太を飼っている「動物使い」・ゆすら、アメリカからの留学生というヒメジといった、くの一候補生たちも登場。一人前のくの一目指して、毎回繰り広げられるドタバタアクションが見物の作品だ。
今回、第二話の収録を終えたばかりのキャスト陣に、この作品への意気込みや、キャラクターの魅力などを語ってもらった。
 
Q.ご自分の演じるキャラクターについての説明と、この作品への意気込みなどをお聞かせください?
 
 
◇松本華奈さん(日向ひまわり役)
「生徒の大半が、くノ一になるために選ばれた推薦入学のエリートたちなんですが、ひまわりは一般受験で入学した普通の人間なんです。子供の頃、忍者さんに助けられたのがきっかけで、忍者を目指しています。とても一生懸命で一途なんですけど、ちょっと不器用なところがある女の子で、やっぱり人の手を借りないと、いろんなことが出来なかったりしますが、沢山いいところをもっている子だと思います。私自身も、声優初挑戦ということで皆さんに迷惑をかけながらなんですが、頑張っています。面白い作品だと思うのでぜひ見てください」
 
 
◇遠近孝一さん(万里小路ハヤト役)
「女性キャストのみなさんがとてもキュートなお芝居をなさっているので、皆さんからちょっとづつ元気をもらって、僕も頑張りたいなと思っています。ハヤトは、ひまわり以上に普通の人間で、みんなの行動に翻弄される役なので、アフレコのときもみんなから翻弄されようかなと(笑)」
 
◇平野綾さん(しきみ役)
「しきみちゃんはすごく頭がよくって、プライドの高い女の子なので、最初は普通の人であるハヤト先生とひまわりちゃんが来た時に、いじわるをしちゃったりもするんです。ところが今日収録の2話のお話は、しきみちゃんの恋のお話で、意外とかわいいところもあるんだなと思いました。私的には初メガネっ娘なので、気合が入ってます。それと、アフレコで私より年下の子がいる現場っていうのはホントに久しぶりなので、ちょっとビックリして……あせりを感じつつ頑張ってます(笑)」
 
 
◇白石涼子さん(あざみ役)
「あざみは情報集めが得意で、いつもメモとペンを手に持って、どんなことにも首を突っ込んで自分の情報にしようとしている女の子です。その情報がストーリーの中でも役に立っていければいいなぁと思います。他のキャラクターがとても個性的なので、あざみがその中に埋もれてしまわないように演技していこうと思っています。実は設定上、秘密があるキャラクターなので、そこらへんがストーリーにどう絡んでくるのかとても楽しみ。私もまだストーリーの先が分からなかったりするので、楽しみながら演じていきたいと思います」
 
◇中田あすみさん(ゆすら役)
「ゆすらは唯一の彼氏持ちのキャラクターです。すごく可愛らしい女の子なんですけど、一番甘えんぼとのことなので、とことん甘えて演じていきたいなと思っています。私とはだいぶ遠いキャラですね(笑)それからよくセリフに『トナカイ並』とか『ムササビ並』のように動物の名前が出てくるので、今後もどんな種類の動物が出てくるのか楽しみにしていただけたらなと思います。私はアニメ2作品目なで、他のキャストの皆さんの迷惑にならないように頑張っていきたいと思います」
 
 
◇吉田真弓さん(ヒメジ役)
「ヒメジは見た目は肌が浅黒くて金髪で大女で、イギリス人と日本人のハーフなのに、なぜか花魁言葉みたいなしゃべり方で、ひとりで突飛な行動をしていることが多いキャラで、設定を読んだだけではイマイチキャラがつかみきれなかったんです。そんな状態で1話のアフレコに臨んだんですけど、やっぱり1話目でおかしな人っぷりを発揮していたので、演じてみてもわかんないと(笑)。そんな感じなので、これからは、もうちょっとヒメジの普通の部分や素の部分が見えてきて欲しいなと思いました。私自身、どちらかといえば、ゆすらちゃんみたいなちっちゃい子の役が多かったので、こういう役は初めて。1人だけ変に突出しているキャラなので、その面白さをうまく出しながら、でも作品から外れない程度に突出していければいいなと思っています」
 
◇大竹裕子さん(つきよ姫役)
「個性豊かな『ひまわりっ!』の中で、一番ミステリアスなのが、つきよ姫だと思います。無口で謎の多い所が魅力な彼女ですがそんなつきよ姫の一番見て欲しい所は、登場シーンとおみそ汁の具です!つきよ姫が毎回どこから登場するのか、私自身とても楽しみにしています。おみそ汁の具も毎回違っていて豆腐が入っていたり、ゼンマイが入っていたりとつきよ姫の生活感が見える部分なので是非注目してほしいです。あと他のキャラクターと一緒に授業を受けたりするシーンがあったらいいなと思います。なんだかいつも一人でおみそ汁をすすっているだけなので(笑)秘密の多いつきよ姫ですが今後色々なキャラクターと話をしたりして彼女の事を知っていけたらいいなと思っています。」
 
 
◇土井美加さん(やつがしら役)
「やつがしら校長先生は『淡々と』とか『無表情に』とかいうト書き(注意書き)が多いキャラです。あと、カラクリ人形のようなものが後ろに付いていたりするので、実は本体がカラクリ人形なのかななんて思っています。ほかにも『やつがしら』っていうぐらいだから8つの顔を持ってるのかなとか、勝手に想像したりしているんですけど、そうやってみんなで自分の役をいろんな風に想像しながら今後の展開を楽しみにしています。初挑戦の華奈ちゃんも明るくて一生懸命で、そんな彼女の明るさとか一途さとかそういうのがきっと番組に反映されていくと思うし、それを支えているみんなのキャラもユニークで、私は素敵なチームなんじゃないかなと思ってます。その中で、私自身は『淡々と』(笑)やっていけたら良いなと思います」
 
Q.1・2話の収録をしてみて感じたこの作品の魅力などを聞かせてください。
  ◇松本さん
「それぞれのキャラクターがすごく濃いんですが、中でも衣装を見てほしいと思います。忍者といってもただの忍者服ではなくて、みんなそれぞれギミックっていうか、ネコ耳みたいのが付いていたりと、それぞれタイプが違っていて面白いですね。アフレコの時にも画面を見ながら新しい発見があって、こうなってるんだと思いつつ収録してたりしてますので、みなさんもアニメを楽しみつつ、衣装にも注目して欲しいなと思います」

◇遠近さん
「僕としては、シチュエーションが面白い作品だなと思いました。突然脈絡もなくおみそ汁が出てきたり、駅に変な生き物がいたり。演じている自分もそうですし、見ている方にも「えっ!?」っていう驚きがいろんな所に出てくると思います。に出てきます。見ていて全然飽きさせない演出がすごく、楽しいですね。

◇平野さん
「最近は忍者ものの作品って、そんなに無かった思うんですよ。アニメや映画でちょっとあったりするぐらいだったんで、最初演技をする時にどういう風に演じればいいかあまり想像ができなかったのが難しかったですね。でも、アドリブを入れるのが結構面白くて、手裏剣を投げてるシーンとか、刀で斬りかかるシーンに入れています。そういうところが、私的にすごく面白かったので、ぜひそこを見て欲しいなと思います」

◇白石さん
「メインキャラクター以外にもキャラクターがたくさんでてきて、その声をいろんなキャストさんが兼ねてるんですよ。中には何役も兼ねている人がいらっしゃるので、『あの人がこの役だけでなく、このキャラもやってる!』みたいな、そういう楽しみ方もできるんじゃないかなと思います」

◇中田さん
「まだ1・2話の台本しか見てないんですが、普通の……普通じゃないですけど(笑)女の子たちが、忍者の暮らしをしているというのが一番面白い部分じゃないかなと思います。実際は、その裏にいろいろなことや秘密が隠されてあったりとか、裏の事情がいっぱいあると思うので、そのあたりも楽しみにしていて欲しいと思います」

◇吉田さん
「私はキャラクターデザインをしてらっしゃるokamaさんの絵がすごい好きで、最初に絵を見た時に『あ、okamaさんの絵だ!』ってすごい嬉しかったんです。色遣いがアニメっぽい『原色』ではなくて、微妙な色の組み合わせだったりして、『ああ、なんか画面が不思議な色だな』って思ったのが最初に映像見た時の感想です。だから、なんか目に優しいアニメかもしれない(笑)。深夜に見てても目に優しい感じのアニメだと思うので、目にも優しく、このキャスト陣の声で耳にも優しく(笑)、そんなところがこの作品のいいところだと思います」

◇大竹さん
「第1話の見所は2つあります!一つは、ひまわりちゃんが見ている忍びの者たちというビデオです。ひまわりちゃんはそのビデオの主役である電蔵さんの影響を受けて行動している事も多くあって、電蔵さんはまさに影の主役だと思います。ニつめはズバリ言ってしまうとひまわりっちゃんの下着なんです(笑)1話ではもう2回も下着を見せてくれています!体を張ってがんばるひまわりちゃんに、もうドキューンとやられました(笑)」

◇土井さん
「第1話の見所としては、最初の場面で、ひまわりがなぜ忍者に憧れてることになるのかという部分が、なんだか違う時代の違うアニメを見ているような始まり方なんですね。その一番最初のつかみの部分のイメージと、そこから通常のひまわりワールドの中に入っていく時のギャップが、今後のストーリー上のポイントになっていくんじゃないかなと思います。他の仕事の時にはアフレコの時に、絵が完成していないことが多いんですけど、この作品では、なにしろびっくりするぐらいちゃんと出来あがっているんです。こういった中で仕事をさせていただいているってことがすごく幸せだなと思うし、それだけスタッフの方たちの意気込みも感じるし、それを私たちもちゃんと受けとって作っていかなきゃいけないという良いプレッシャーとともに仕事ができるので、きっとレベルの高い、いいものになっていくと思います」
 
Q.この作品のオープニング・テーマは、白石さんが歌うとのことですが?
  ◇白石さん
「どういう感じの曲になるのかなって、とても楽しみにしていたんですが、聴いてみるとすごくテンポがあって、明るくて元気な、まさに『ひまわりっ!』といった感じの曲でした。これはしっかり歌わねばーと思って、パワフルに歌ったつもりです。歌詞の中に直接『ひまわりっ!』って言葉は出てこないんですけど、良く読めばまさに『ひまわりっ!』だって、思ってもらえる歌になっていますので、オープニング・テーマを聴いて『ひまわりっ!』の世界にどっぷりはまっていただければと願うばかりです(笑)。あと、どんな絵がつくのかも楽しみです」
 
Q.松本さんが声優初挑戦、大竹さんがアニメ初挑戦とのことですが、アフレコの感想などをお聞かせください。
  ◇松本さん
「声優初挑戦といっても、初挑戦だからとか、初挑戦だからしょうがないなとか見られたくなかったんです。でも、ほんとに周りの皆さんに第1話の収録の時は助けていただいて、なんとかがんばれたという感じでした。これからも、やっぱりみなさんのお力は借りると思うんですが、アニメが進むにつれてしっかりと上達していけたらなと思います」

◇大竹さん
「私は洋画とかの吹き替えは何度か経験したことはあるんですが、アニメは今回が初めてなんですね。だから、現場に来てヘッドフォンを一生懸命に捜したりして『あれ? アニメのアフレコではヘッドフォンいらないんだっけ?』とか(笑)、アニメ特有の現場というものをまだ知らなかったので、周りの声優さんをみて、アニメの現場ってこういうものなんだって実感しながら演じていました。でも演技とかは洋画とそんなに変わらないと思うので、この作品の良さを伝えられるように、それと私自身もこの作品を通じて成長できるように頑張りたいと思います」