桃衣舞…三五美奈子さん
桃衣愛…たかはし智秋さん
――まず役の印象についてお話を聞かせていただけますか。
たかはし では、まず、姉から。
三五 うへーん、ひゅるーん~ひひひーん(笑)。名前はいつも愛のほうが先なのに……。
たかはし いやいやいや。やはり、姉としてのお話を先に……。妹は後からついていきます(笑)。
三五 すごく不思議な感じがしましたね。一体何があったんだろうって。物語の中ではすべて語られているわけではないので。舞は、最初のゲームの時からずっと、とにかく色っぽく色っぽくって言われ続けてきたんですが、今回は少し違いました。どちらかというとさわやか……ホワイトな感じで。妹と近くなった印象かな。音響監督さんからも「前回のことは忘れてください。今回は色気はありません」と言われました(笑)。
たかはし 台本読んだ時から、「ああ、今回は違うんだな」と感じましたね。
三五 私、アニメでこんなにたくさん喋ったの、久しぶりだったんですよ(笑)。とてもやりがいがあったし、同時に大変だったし……でも、ああ喋った、泣いたという感じで、とても充実しています。アニメの『双恋』では、あまり出番がなかったんですが、今回はじっくり舞を見てもらえると思います。
たかはし 前作の『双恋』と較べるとホントに世界観が違っていて面白いなと思いました。でも、ギャグがまったくないかと言ったら、そんなこともなく。割とメリハリのある、フランス映画みたいな雰囲気の作品だと思いました。愛舞については、過去の女というか(笑)。昔、3人の間に何があったのかは、具体的にはわからないんですけど、この2人との過去があったから、沙羅ちゃんと双樹ちゃんの、二人の関係につながってるのかなと。マイナスじゃなくて、プラスとして。私たちとの過去が、沙羅ちゃん双樹ちゃんとの未来につながっているという感じが嬉しかったです。あと、ビリーがザリガニになって登場したのがショックだったけど、楽しかったです(笑)
――役作りで、特に『双恋』と変えたところ、工夫したところはありますか?
三五 『双恋』は、主人公の望君に対して特に恋愛感情を持ってない、普通の保健の先生だったんですが、今回は過去に何かあったんだろうなと匂わせる役なので、その辺の複雑な想いを出せるといいなと思っていました。
たかはし 私は『双恋』では担任の先生だったので、割と「教師の顔」を意識していたんですけども、『フタコイ』では、わりと私生活を感じさせるというか……先生というよりは個人的な部分を意識しました。女として、人間としての部分を演じられたのが、『フタコイ』だと思います。
――今回の主人公、恋太郎の印象を教えていただけますか?
三五 いいですよね、恋太郎って。最初に絵を見たときは、シリアスな話なのかなって思ったんですけど、もうギャグ満載。でも、決めるところではちゃんとシリアスだったりして、そのメリハリがすごく楽しくて、素敵だなーと(笑)。いったい、愛舞は恋太郎とどんな過去があるのか、どういう理由でダメになってしまったのか、興味津々なんですけど……。
それと、関さんの話になりますが、早口でまくし立てるシーンを1回でクリアしていて、凄いなと思いました。
たかはし もう神です!(笑)関さんの時点で神!
……キャラクターの恋太郎としては、ルーズな部分が割とある人なのかなと思いました。探偵なんだけど、あまり儲かってなくて、ボロいアパートに住んでいる。設定としては、あまりカタギではない感じですよね。だらしのない部屋とか、タバコの吸い方とか……ちょっとした仕種にもそれを感じました。こういう俗っぽい人、私的には好きです(笑)。ルーズな飲み仲間になったら面白いんじゃないかなって思いました。
――最後にこのインタビューをご覧になっている方、双恋のファンの方にメッセージをお願いします。
三五 今回のフタコイの方は、登場回数こそ少ないですけれども、とても内容が濃いものだと思います。今までよりたっぷりと舞を堪能していただけますので、第3話を楽しみにしててください。
たかはし 泣いてたからね……舞ちゃんは……。その理由は、アニメを見てのお楽しみということで。『双恋』とはぜんぜん違う魅力が溢れる作品です。このシリーズを知らない方も、たぶんハマる作品ではないかと思います。フランス映画とか、岩井俊二的な世界観が好きな方だったら、きっと楽しんでもらえるんじゃないでしょうか?初めての方には、そこから『双恋』を遡っていただければまた面白いかも...(笑)。目が離せない展開です。『フタコイ』、乞うご期待。