第6話 はじめての、恐い話
楽しかった銭湯を出ると、雨風がすっかり強くなっていた。いよいよ台風が近づいてきたらしい。
全員で家路を急いでいると、途中でかなが所属する料理クラブのメンバーとバッタリ顔をあわせる。休み中にもかかわらず彼女たちが制服を着ていることに気づいたかなが、何故制服を着ているのかと尋ねたところ、顧問の教師のバースデーケーキを作りに学校の調理室に行っていたとのこと。その集まりに自分だけ呼ばれなかったことを知り、かなはすっかり落ちこんでしまう。
さらにそんな気分のかなに追いうちをかけるように、風新新聞専売所が停電になり……!?