●エンディングテーマを歌う米倉千尋さんにインタビュー!シングルに収録される曲についても伺いました!! |
ーーEDの「僕のスピードで」はどのように生まれた曲なんですか? |
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米倉 |
去年の夏ぐらいには出来上がっていた曲なんですよ。もとのバージョンはいまよりも早いテンポで、もっとロックな作りだったんです。それで今回のお話がきたときに原作を読ませていただいて、自分が伝えたいなって思っていた気持ちと『まほらば』の内容がうまくリンクしたんですね。自分のスピードで歩いていこうとか、いろんなことを人と比べちゃうけど、でも、自分らしく精一杯頑張ろうみたいな気持ち。だったらもう少しテンポを落として、英語になっていたサビの部分も日本語に変えてみようと。もちろん作品のEDで使用するということも加味して手直しを加えると、より「僕のスピードで」ってタイトルが生きる歌になったんですね。自分の曲の幅を広げることができた歌でもあったんですよ。 |
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ーー英語を日本語に置き換えた理由は? |
米倉 |
作品の内容とのリンクを考えてですね。このアニメの世界観には、英語じゃなくて日本語で伝えたいなっていう。また、この作品は「仲間」がキーワードになっていると思ったので、その「仲間」という関係やことばを活かす方向で歌詞を手直ししてみたら、もうピッタリハマって。本当にいい歌ができたと思っているので、この作品に感謝しています。 |
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ーーシングルに収録されている他の2曲、「READY
GO」と「さくらのうた」はどんな感じの歌なのでしょうか? |
米倉 |
「僕のスピードで」を含め、すべて『まほらば』をイメージして作った歌なんです。2曲目の「READY
GO」は、「僕のスピードで」よりも力強い感じで“行くぞ!”って気持ちを意識して作った歌で、「さくらのうた」は主人公の隆士くんの描いた絵本(※3巻収録、13話の「ハル」のこと)の内容を歌にしてみました。あの絵本のお話がすごく好きで。奥さんを亡くして、葉っぱの女の子と出会うんだけど、またその子とも別れがやってきてしまう。だけど、別れを悲しんでいたら何も生まれてこないんだっていう絵本に込められたメッセージに感銘して歌を作ろうと。またこの歌は、私の気持ちを表現したものでもあるんです。さまざまな出会いの中で、出会えてよかった人もいっぱいいるし。彼らが教えてくれたこととか、見つけてくれたこととか、そういうものもいっぱいあって。だから、いまの私が成り立っているっていう。隆士くんが描いた絵本の気持ちとまったく同じ気持ちを、ちょうどそのときに思っていたので、すぐ作り始めました。 |
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ーーレコーディングは順調だったんですか? |
米倉 |
原曲の「僕のスピードで」のイメージが根付いてしまっていたので、それを一度リセットして作り直すまでに少し時間がかかりました。『まほらば』に合うものにしようというみんなの気持ちがあって、アレンジが二転三転したんですが、その分、すごく内容に合うものになったなーっていう気持ちがあって、満足できるものができあがりました。 |
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ーーちなみにアニメのEDなどを歌うときと、自分の持ち歌をうたうときに違いはありますか? |
米倉 |
あまりないですね。作品があると、今回のような思いがけない歌が生まれたりして、アニメからはいいアドバイスをいっぱいもらえる気がしているんですよ。アニメって基本的にはヒューマンドラマじゃないですか。宇宙のものであっても、なんにしても。人間のことを描いているので。そういった意味では、いつもいい刺激をいただいています。またこうして、10年目の第1弾シングルで私らしい歌ができたのもアニメと再び関わりを持つことができたからであって、今回、お声がかかったことは本当に嬉しかったです。 |
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ーー米倉さんは、鳴滝荘には住みたいですか? |
米倉 |
住んでみたらいい刺激になって、不思議な歌詞やメロディーとかがでてくるんじゃないかなって思いますね。 |