さあ、『航海日誌』更新の時間だ!
毎週木曜日の『モーレツ宇宙海賊』再放送。
今週はキッズステーションが年始の特別編成のため、
tvkで、
「SAILING 14 茉莉香、募集する」
が放送されます。
この第14話からは再び新展開ということで、
今回も佐藤竜雄監督による見どころ解説が届きました!
こちらです!
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第14話から第18話はコスプレ見習い海賊篇。ヨット部の中核として、弁天丸の船長としての茉莉香の日々はいきなりのアクシデントに見舞われます。感染症によってクルーが全員隔離入院、しかし海賊業務を継続して行わないと免状が失効してしまう。色々スカウトしてはみたものの、頼るべきは白凰ヨット部。かくして茉莉香以下総勢16名の女子高生は弁天丸に乗り込み、果たして首尾良く海賊できるのか──?
今までは船長としての決断を任されていましたが、それは周囲のお膳立てによるもの。弁天丸のクルーは一流揃いで、自分が何をやるべきかを即座に理解し行動に移します。茉莉香が命令するのはそれから。黄金の幽霊船篇でもグリューエルが感嘆するほどに茉莉香の決断は思いきりのいいものでしたが、それを実行に移せるだけの実力をクルー達が持っていたからこそのものです。今回は全てヨット部員でまかなわなければいけません。オデット二世での練習航海を経験しているとはいえ、太陽帆船と海賊船とでは勝手が違います。それにも増して海賊営業があります。大人だらけの環境から一転、自分同様の素人を導き、各ミッションを成功させなければならないのです。決断だけをしていればよかった弁天丸はそこにはありません。部屋割りから炊事当番、エンジン起動に超光速跳躍、そしてその果ての海賊営業……。茉莉香は常に「成功」を意識していくことになります。
大人達を見上げていた茉莉香は、図らずも船長というもの、海賊稼業というものを真っ直ぐに見つめることになりました。動いてくれるのを期待するのではなく、いかに部員達に動いてもらうか。誰と誰が相性がいいのか、誰がどのセクションに適しているか。日頃のヨット部での付き合いがあるとはいえ、海賊船に乗り込んだからにはあらためてちゃんと考えなければいけない。動いてもらうからには船長としての自分を信じてもらわなければならない。そのために茉莉香はいかに行動すべきなのか? 全編ユーモラスに描いていますが、ベッドに倒れ込んでそのまま眠ってしまうほどに茉莉香にとってはハードな日々。あたふたしながらも明るさを忘れない茉莉香と仲間達、頼れるチアキの意外な一面、海明星にいながらも謎の影響力を持つマミ、今回から登場する保険会社のエージェント・ショウさんのファンキーさなど見所もいっぱいです。
一方、茉莉香達を今回は隔離病棟で眺めているしかない弁天丸クルー達。しかしそこは優秀な彼ら。影ながら茉莉香達をサポートすべく狭い病室の中でアタフタする様はユーモラスであると同時に、船長・茉莉香への信頼が見てとれます。第6話~第7話の頃の茉莉香への対応と見比べてみるのもいいかもしれません。
さて、海賊船の船長としての自覚にめざめていく過程で、茉莉香はおのずと「外」と対峙することになります。自分の存在というものを確かめるために海賊になった茉莉香でしたが、宇宙の民として日々を送るということと、あやふやな存在である海賊というものへのギャップに対して茉莉香はどう思い、考えていくのか。第18話にもチラッとその兆しがあるかもしれません。
それでは、海賊の時間、よろしくお楽しみ下さい!
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竜雄監督、ありがとうございました!
今週から始まる「コスプレ見習い海賊篇」、
新1年生も加わった新生ヨット部の活躍(?)が楽しみですね。
最後に放送情報の確認です。
tvk:1月2日(木)22:30~
キッズステーション:1月9日(木)24:00~(リピート放送あり)
では、茉莉香もコスプレしちゃう第14話、お楽しみ下さい!