MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!麻帆良学園学外ライブ レポート
2007年11月27日、東京・渋谷のSHIBUYA-AXで、TVドラマ「MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!」のライブ「麻帆良学園学外ライブ」が開催された。
このライブは、麻帆良学園3-A生徒が歌と踊りを披露するというもの。9月1日に開催された製作発表会以来となる大きなイベントに、集まったファンもかなり期待しているようすで、応援するキャストの名前が入ったはっぴや色とりどりのサイリウムを手にし、ライブ開始前からそわそわしていた。
 
 
会場の照明が消され、いよいよ「学外ライブ」の始まり。まずは麻帆良学園の制服を着た神楽坂明日菜役の若月さらさんと、雪広あやか役のおおつか麗衣さんがステージに登場!客席のファンに挨拶……と思いきや、誰が司会を務めるかで意地の張り合いを始めてしまう。
     

あやか「皆さん、本日はようこそ」
明日菜「ちょっと、なんでアンタが仕切ってんのよ!?」
あやか「あ~ら、何を言ってるんですの、オヤジ好きさん?」
明日菜「何よ、このショタコン!」
あやか「今日はたくさんの方々をお迎えしてのスペシャルライブですわよ。委員長が仕切って当たり前ですわ。オホホホ」
明日菜「……今日はたくさんのお客様が来てくれたから、それに免じて協力します」

しかし本当は仲の良い2人はすぐに仲直り。あやかの「みんな、準備は良いかな?」の掛け声で、3-Aのクラスメイトが麻帆良学園の制服姿で登場! 全員でオープニングテーマ「Pink Generation」を披露した。一糸乱れぬダンスは、製作発表会のときよりもさらに上達しており、この3ヶ月間の生徒たちの成長が感じられた。
「Pink Generation」が終わると、客席からは見事な歌とダンスに、万雷の拍手が送られる。その拍手を浴びて若月さん、おおつかさん、そして朝倉和美役の近藤未穂子さんが、3-Aを代表してこの日来場してくださったファンの皆さんに向けて改めてご挨拶。続いて麻帆良学園3-A生徒の自己紹介が始まった。
自己紹介とともに集まってくれたファンへの感謝を述べる生徒たちだったが、たくさんのファンを前に挨拶するのが久しぶりとあって、ちょっぴり緊張気味。

「はー、ウチめっちゃ緊張してきたわ。でも頑張るから応援してな」(近衛木乃香役・松永裕子さん)

そんな彼女たちに、客席からは挨拶のたびに応援の拍手と歓声が送られていた。

そんな中、エヴァンジェリン役の桑江咲菜さんは

「……別に、盛り上がってほしいワケじゃないけど」

と、ちょっぴり照れながらも実にエヴァらしいツンデレな挨拶を披露。これにはファンも大喜びで、客席からは一際大きな拍手と歓声が湧きあがった。

 
 
 
 
     
 


 
自己紹介が終わると、11月21日に発売された「Character Song Collection 31'S LOVE」より、それぞれのキャラクターソングを披露。まずは若月さんの「Be Yourself」から。

ファンの前でソロで曲を披露するのは初めてとあってか、緊張ぎみの若月さん。それでも明るくポップな「Be Yourself」を一生懸命に歌う姿は実に健気で、客席からも大きな拍手が送られた。

続いては松永さんの「こころ、二重奏」。木乃香と刹那の絆を表現した透明感のあるスローテンポな曲を、柔らかで優しい松永さんの歌声が情感豊に歌い上げる。振りつけも動きは少なく大人しいものであったが、それが却って2人の思いの丈を感じさせるものになっていた。

夕暮れの放課後を想像させる、どこか懐かしい曲調の「トモダチnote#」を歌うのは、綾瀬夕映役・大瀬あみさん、早乙女ハルナ役・渡辺あゆみさん、宮崎のどか役・和川美優さんたち図書館探検部の面々。歌詞もそうだが、肩を寄せ合ったり仲よく話し合うような振りつけからは、3人の友情が強く感じられた。

この次は、長瀬楓役・新井夕夏さん、鳴滝風香役・片岡沙耶さん、鳴滝史伽役・山本真菜香さんたちさんぽ部が歌う「きっとドキッと!」。歌はもちろん、振りつけも元気でとても可愛らしく、会場は一気に大盛り上がり。特にぴょんとはねてハイタッチする鳴滝姉妹のキュートさに客席はメロメロで、一際大きな歓声が上がっていたぞ。片岡さん、山本さんも、まるで鳴滝姉妹のように賑やかで物怖じしない性格らしく、客席に向かって手を振って声援にこたえていた。
 
     
 
 
 
「きっとドキッと!」が終わると、ステージには松永さん、長谷川千雨役・麻生夏子さん、和川さん、おおつかさんが登場。本編の感想や、撮影時の思い出などを話してくれた。

・第2話「オトメ・ノ・リョウイキ」について
麻生さん「まず、2話のあやかさんから感想お願いします。どうでしたか?」
おおつかさん「楽しかったですね。ただ、アクションをやると聞いたときに驚いて練習したんですけど、(ボールを投げつけ合うシーンの)ワイヤーアクションが大変だったんですよー」
麻生さん「撮影中の思い出は何かありますか?」
おおつかさん「明日菜さんを机の上に投げ飛ばすシーンがあるんですけど、教室がすごく狭いので、ケガをさせないようにするのがすごく大変でした」
麻生さん「あやかさんはケガしませんでしたか?」
おおつかさん「ワイヤーアクションをやったとき、アザだらけになって。お腹にも大きなアザができました」

画面で見てもものすごいアクションシーンだったが、アザができるほど激しいものだったことに、会場からは「お~!」と、驚きと感嘆の声が起こる。

麻生さん「じゃあ、のどかさんの2話を見ての感想は?」
和川さん「アクションシーンがすごかったでした。委員長の」
麻生さん「じゃあ、木乃香」
松永さん「(ネギ先生の魔法で)パンツが2人とも脱げたときに、お互い体をぶつけ合いながら、委員長が体操服で隠しながら明日菜に『あなた、存在が痛いのよ!』って言ってるところのアドリブが個人的に面白くて(笑)。委員長はいつも本当にアドリブが面白くて、楽しませてもらってます」
麻生さん「パンツで思い出した! 私もパンツ脱げたよね、あれ(笑)」

ネギ先生の魔法で生徒のパンツが脱げて宙を舞うシーンは、やはりインパクトが大きかったらしい。和川さん、おおつかさんも笑いながら、しきりにうなずいていた。

・第8話「スキ・キス・ドキドキ」について
麻生さん「じゃあ次、のどかちゃんの回」
和川さん「最初、のどかとネギ先生のキスシーンは、私が見たイメージという設定なんですけど、やっぱり本番もリハーサルも緊張しました。ドキドキしました」

キスシーンを思い出して照れる和川さんに、客席からは大きな歓声とともに、「カワイイよ~」の声が上がる。それを聞いて「ありがとうございます」と言いながら、さらに照れる和川さんが可愛かったぞ。

和川さん「あとは、涙のシーンがとっても難しかったですね。最初なかなか泣けなくて、でも、頑張りました」
麻生さん「うん、頑張った、頑張った!」
麻生さん「じゃあ、8話の感想を、木乃香」
松永さん「冒頭のキスシーンはやっぱりドキドキするよね。でものどかもネギもすごい頑張ってて、泣くシーンもすごくキュートな感じで、大好きな回です」
麻生さん「じゃあ、委員長は?」
おおつかさん「わたくしは、大事なネギ先生が取られないかどうか心配でした(笑)」

ネギ先生がらみでは、必ず雪広あやかとして発言することを欠かさないおおつかさん。ここでもネギ先生へのあふれんばかりの愛が感じられる。
そして最後は麻生さんのコメント。

麻生さん「のどかは、年下なのにすごく色っぽいところがあるんです。それが見てて、またドキドキしました(笑)」

・第4話「コイ・スル・オトメ」について
麻生さん「じゃあ、次は木乃香」
松永さん「4話は真夏というか、残暑のときに撮ったので、セミと、着物と、あと汗との戦いで……。あの暑い夏の中で着物を着て、そしてエクステも70本くらいつけて。私、汗っかきなので、ホントにメイクさんにはお世話になりました。でも、そんな中でネギ先生と刹那が扇いでくれたりして、すごく和気あいあいと撮影を進められたので楽しかったです」

暑い最中にずっと着物を着て撮影するのはかなり大変だったそうだが、画面からはそんな様子はまったくうかがえなかった。改めて松永さんの役者根性に頭が下がる。しかし、暑くてふぅふぅいっている木乃香をネギ先生と刹那が扇いでいる図を想像すると、なかなかに微笑ましい。

麻生さん「委員長はどう?」
おおつかさん「やっぱりキスシーンがグッときましたよねえ(笑)」

4話最大の見せ場とも言える、冒頭の木乃香と刹那のキスシーンにおおつかさんが言及すると、会場は一気にヒートアップ! ファンから冷やかされた松永さんは「やだもう……!」と顔を真っ赤にして、和川さんの後ろに隠れてしまう。そんな松永さんの仕草が可愛らしくて、客席はさらに盛り上がる。
加えてに松永さんは、

松永さん「私、まだ見てないから、そこ……。恥ずかしくて家のソファーにこう、伏せになってビデオ飛ばしてた」

と衝撃(?)の告白。松永さんのオトメな部分を目の当たりにしたファンは、実に幸せだと言えるだろう。
さらにさらに

麻生さん「のどかは?」
和川さん「キスシーンはやっぱり可愛かった(笑)」
松永さん「いや~ん、ほかになんかないの?」

と、和川さんからもキスシーンのことを言われ、完全に困り果ててしまった松永さん。場の空気は、完全に“松永さん萌え”に染まっていた。

・第3話「ドギ・マギ・アイドル」について
麻生さん「3話は本当に真夏で、ふらふらになりながら頑張りました。ちうと千雨を同じ日に撮ったんですよ。それがすごく大変で……。テンションの差がすごいあるからどうしようと思って。あんまり考えすぎて、撮影の日に電車のホームから足を踏み外しました(笑)」

と、驚きのエピソードを披露する麻生さん。コスプレをめぐるドタバタが印象的だった3話だが、その裏にこんな苦労話があることに、客席も驚いていた。しかし、

麻生さん「あとはコスプレかな、やっぱり」

と、コスプレの話になると待ってましたとばかりに客席から大きな歓声が上がる。

おおつかさん「さすがの委員長も負けました(笑)」
麻生さん「あのときの委員長のセリフ、(普通に読んでも)逆さから読んでも『私負けましたわ』になるんだよね」
おおつかさん「そうそう、アレ、回文になってるんだよね」
麻生さん「のどかはどうでしたか?」
和川さん「コスプレ、似合ってました」
おおつかさん「のどかも(コスプレ)やってたよね?」
和川さん「『私の足をお舐め』ってね(笑)」
松永さん「私はネギ先生の魔法で(千雨が)走りながら変身するシーンがあるんですけど、ブルーバックの前を走ってたのでどうなるのかなあと思ってたんです。するとオンエアを見ると、メチャメチャキュートに変身してて、セーラームーンみたいですごくカワイイと思いました」

コスプレの話はもちろん、あやかのセリフや千雨の変身シーンなど、普通に見ていてはわからないような舞台裏の話に会場は大いに盛り上がった。

ここでステージはトークパートからドラマパートへ移行。のどかが舞台袖から「みんなに見せたいものがあるの」と、本を持ってくる。それはどうやら魔法の本らしく、なんと中には「この本に触れた者は、いま着ている服がすべて溶けてなくなってしまう。ほかの服に着替えなければ、すっぽんぽんに」と、世にも恐ろしい内容が書いてあったのだ! このままじゃ裸になっちゃうから、急いで着替えないと! と慌てる4人。ほかにもこの本に触った人がいるかも知れないと、残りの生徒たちに知らせに行くのだが……。

 
 
 
4人の知らせを受けて、みんなが急遽ほかの衣装に着替えた、という設定で、ここからは制服以外の衣装を着てライブ再開! コスプレパートのトップを切るのは、和泉亜子役の藤本泉さん、柿崎美砂役の大島あすみさん、釘宮円役の市川円香さん、椎名桜子役の香山碧さんたち「でこぴんロケット」で、歌うは「Start!Start!Start!」!白いノースリーブのシャツに黒いネクタイとミニスカート、ブーツという衣装を着た4人は、それぞれエレキギターを携えて登場! グループサウンズ的なイントロから始まる、軽快なノリのポップスロックを、賑やかに歌い上げた。

と、ここで突然舞台が暗転。そして再び照明がつくと、そこには何と、色とりどりのバトルスーツに身を包んだバカレンジャーの姿が!! 明日菜、綾瀬夕映役の大瀬あみさん、古菲役の岡本紗里さん、佐々木まき絵役の河瀬ゆりさん、長瀬楓役の新井夕夏さんの5人は

「我ら、麻帆良戦隊バカレンジャーッ!!」

と名乗りを上げると、このライブの翌日に発売されるシングル「Yes!バカレンジャー」から、表題曲である「Yes!バカレンジャー」がスタート。コミカルな歌詞とは裏腹に、曲そのものはビートの利いたカッコイイ曲調で、振りつけも殺陣のようなアクションが所々に挿入される。その勇ましい姿は、まさに麻帆良学園の正義と平和を守るヒロインそのものだった。

 
     
 
 
「Yes!バカレンジャー」が終わると、ステージは和美と相坂さよ役の西田麻衣さんが登場。さらに和美たちとは反対側の舞台袖からは、エヴァンジェリン役の桑江咲菜さんと絡繰茶々丸役の三枝万莉も登場する。

和美「さてさて皆さん、ご存じの通り、私は報道部のエースでございます。ドラマのほとんどのシーンで、このカメラを片手に持っていたのをご存じでしょうか? 今日のためにパパラッチしてきたので、それをドドーンと見せたいと思います。では1枚目、どーぞ!」

そういって舞台後方のスクリーンを指さした和美。そこには白地に黒のブチのある、ふてぶてしい面構えのネコの写真が表示される。

和美「名前を聞いたことのある方もいらっしゃるかも知れませんが、ネコのヒロシです」
さよ「かわいいですよね」
エヴァ「こんなネコのどこがスクープなのだ」
茶々丸「そうですね、マスター」

ヒロシとは、「ネギま!」の撮影所近辺に姿を現すネコのこと。さよはカワイイと喜んでいるが、エヴァと茶々丸は不満そうだ。

和美「じゃあ、気を取り直して2枚目、いってみましょう、どうぞ!」

と、2枚目に表示されたのは、なんと桑江さんと三枝さんのツーショット写真! 完全なオフショット写真で、2人ともにこやかにピースサインなんかしちゃってます。クールなエヴァ×茶々コンビの無防備な笑顔を写した貴重な写真を見て、大いに沸く客席。一方、まさかこの写真が表示されると思っていなかったらしく、完全に不意打ちを受けたエヴァは、演技ではなく本気でうろたえているようす。

エヴァ「こ、これは、断じて私ではない。あくまでも…仮の姿だ」

そんなエヴァに冷静にツッコミを入れる茶々丸。

茶々丸「マスター(笑)……マスター、これは認めましょうよ。これは桑江咲菜と三枝万莉じゃないですか」
エヴァ「おい朝倉、これはどういうことだ」

話題を逸らして朝倉を追求しようとするエヴァだが、すでに観客の心の底に刻み込まれた可愛らしい笑顔を消せるわけもない。はにかむ姿を客席ばかりか茶々丸やさよにまでからかわれ、ニヤニヤ笑う和美には追求をスルーされてしまっていた。

和美「じゃあ3枚目、いっちゃいまーす、どうぞ!」

3枚目に表示されたのは、銀の刺繍が入ったシルクハット。

エヴァ「なんだこれは……?」
茶々丸「エースでも失敗することがあるんですね」
さよ「何かのナゾナゾですか?」
和美「ふっふっふ、みんなわかってないようですね。このシルクハットの意味は、次のライブに隠されています! 次の4曲はこれまでとテイストの違う曲。じっくり楽しんでいって下さい!!」

どういった意図の元に写されたかわからない写真に、戸惑いの言葉を漏らす3人。そんな彼女たちに、和美は不敵な笑みを見せる。はたしてこの写真に込められた意味とは……?

 
 
 
和美の声とともに舞台に登場したのは、先ほどの写真と同じシルクハットを被ったザジ・レイニーデイ役の畠沢妙佳さん。黒いタイトなミニスカート、ジャケット、ブーツと黒づくめで決めた衣装を身にまとい、ドライブ感のあるハードロックの「太陽と月のDestiny」を、ハスキーな声でクールに歌い上げた。

続いて登場したのは、超鈴音役・渡辺けあきさん、葉加瀬聡美役・内田りりこさん、四葉五月役・清水芽衣さん。渡辺さんは赤いチャイナドレスに黒いパンタロン、内田さんと清水さんは白いチャイナドレスに赤いパンタロンを身にまとい、歌うは超包子のキャラクターソング「世界に愛を咲かせましょ♥」。琴の音色が特徴的なこの歌の中国的な響きと、3人の広がりのある声量豊かな歌声が実によくマッチしていて、一種オリエンタルな優雅さを醸し出していた。

 
     
 
超包子の次は、明石裕奈役の山本真代さん、亜子役の藤本泉さん、大
河内アキラ役の滝川結貴さん、春日美空役の長谷川静香さん、まき絵役の河瀬ゆりさんたち運動部による「僕たちのキズナ」だ。運動部らしく、激しく躍動感のあるこの曲の振りつけは実にダイナミックで、それを5人が一糸乱れず披露する様には、見事なチームプレーを目の当たりにしたような感動があった。
 
 
この運動部に勝るとも劣らぬダンスを披露したのが、「シアワセサガシ」を歌った那波千鶴役の谷本安衣さん、村上夏美役の椋木えりさん、あやか役のおおつかさんだ。
 
3人はそれぞれ菫色、紺碧、漆黒のドレスに身を包んでステージに登場。ジャジーで大人っぽい「シアワセサガシ」の音色にふさわしい、激しくもなまめかしいステップと、情熱的な歌声に観客は魅了されっぱなしだった。  
 
 
 
 
谷本さん、椋木さん、おおつかさんと入れ替わりに、観客席の大きな拍手に迎えられて登場したのは風香と史伽。お揃いのポシェットを肩から提げた2人は、このパートに登場した生徒たちの色っぽさをうらやましそうに語る。
 

風香「チャイナドレスとか、すごいセクシーだったよね」
史伽「私たちも、いつかあんな風になりたいです~」
風香「こういうとき、魔法が使えたらいいよね」
史伽「お姉ちゃんは、もし魔法が使えたら何したいです?」
風香「そうだな~……いまよりずっと身長伸ばして、素敵な女性になることかな。史伽は?」
史伽「私も素敵な大人の女性になりたいです~」
風香「身長2メートルくらいほしいよね」
史伽「そんなにはいらないです~」
風香「おっきいほうがいいじゃない」
史伽「そうだ、実はさっき、あるものを見つけちゃったんです!」

と、史伽が舞台袖から持ってきたのは、なんとネギ先生の魔法の杖!

史伽「ネギ先生の魔法の杖!」
風香「じゃあさっそく、魔法を使えるか試してみようか」
史伽「それなら会場のみんなにかけちゃうです~! それ、拍手~」

そう言って杖を客席に向ける史伽。すると、客席からは大きな拍手が巻き起こる。それを見た風香と史伽は大喜びで、再び杖を客席に向ける。

史伽「ジャンプして~」

カワイイ双子の魔法に逆らえるはずもなく、客席のファンたちは次々にジャンプ。その様子に2人は、嬉しさのあまりぴょんぴょん跳ねてしまう。この次は、史伽が見事に魔法をかけるのを見て自分もやりたくなった風香が魔法をかける。

風香「じゃあ、せーので『ネギま!』って言いたくなる。せーの!」

風香の掛け声に合わせて、声を振り絞る客席のファンたち。あまりの声の大きさに、会場がビリビリと震える。

自分の魔法の成果に満足そうな表情を浮かべた風香。今度はこんな魔法をかける。

風香「じゃあ最後に、さんぽ部の回でやった『集中』をやりたくなる。集中!」

もはや結果を書くまでもないと思うが、この魔法も当然ながら成功。想像以上の魔法の高価を目の当たりにした風香は、

「この杖、ほしい!! バイバイ、史伽」

と杖をもって帰ろうとするありさま。あまりにも自然に杖をもって帰ろうとする風香を見て、会場は大爆笑。それを見た史伽は慌てて風香を引き留める。

史伽「ネギ先生に帰しておかないとダメです~」
風香「そっかー……。じゃあ、ライブも終盤戦。みんなには最後に、盛り上がりの魔法をかけておいたからね」

残念そうな風香だったが、最後に盛り上がりの魔法をかけて退場。はたして、この魔法の効力は……?

 
 
後半戦最初のプログラムは、千雨役・麻生さんの「Baby Love?」。3話でちうが来ていたピンクの可愛いドレスを来て登場した彼女に、客席からは割れんばかりの拍手が起こる。ファンの声援にこたえ、舞台狭しと踊る麻生さんは、ビートの利いたテンポのいいこの曲を力強く歌い上げた。
 
 

「Baby Love?」の次は、バカレンジャーの「Looooop!!!!!」。ハードでかっこいい「Yes!バカレンジャー」とは対照的に、ロカビリー調で明るいこの曲は、バカレンジャーのお気楽な学園生活を描いたコミカルなもの。それぞれイメージカラーのスカーフを首に巻いて登場した5人は、ファンたちの手拍子に合わせて、リラックスしたようすで楽しく歌っていた。

 
 
 
続いては、さよ役の西田さんと和美役の近藤さんによる「Starry」。しっとりしたミドルテンポのバラードで、曲や詞はもちろんのこと、手と手を合わせて寄り添うような振りつけに、2人の絆の強さが表現されていた。中でも和美がさよの肩に手を置く仕草からは、和美の優しさや思いやりが感じられた。


そして客席から「待ってました!」の声が上がったのが、エヴァ役・桑江さんと茶々丸役・三枝さんによる「Never Ever」。桑江さんはノースリーブの黒いゴスロリ服に、紗の黒いミニスカートにショートパンツ、黒い編み上げブーツというコケティッシュな出で立ち、三枝さんは黒いワンピースと白いエプロン、黒いニーソックスというメイド姿で登場した。桑江さんと三枝さんは、永遠の時を生きるエヴァと茶々丸の悲哀を力強くも切なく歌い上げる。舞台の中央に佇む桑江さんと、その後ろにそっと付き従う三枝さんたちの姿には、エヴァと茶々丸の持つ哀切が感じられた。
     

 
そして最後の曲は、ドラマのエンディングテーマ「つよくなーれ」。若月さんと松永さんがボーカルを、河瀬さん、麻生さん、椋木さん、おおつかさんの4人はダンサーを担当。曲調に負けない力強いダンスを披露していた。また、若月さんと松永さんもライブの雰囲気になれてきたのか、前半よりも声が出ていて非常に力強い歌声になっており、2人とも歌の合間に客席へ手を振る余裕を見せていた。そんな6人の見事な歌と踊りに、観客もヒートアップ! これまで以上に大きな声援を贈っていた。歌が終わっても拍手は鳴りやまず、6人は名残惜しそうにいつまでも客席に向かって手を振っていた。
 
 
 
ところが風香にかけられた盛り上がりの魔法が効きすぎたせいなのか、最後の曲「つよくなーれ!」が終わったにもかかわらず、観客の熱狂はさめやらぬまま。6人が舞台から去ってしまわないうちに、「アンコール!」の声があちこちから上がる。その声に呼び出されるように、再び姿を現す3-Aのクラスメイトたち。拍手に包まれる彼女たちの中から、近藤さんにマイクを向けられた麻生さん、畠沢さん、山本さんの3人が本日の感想を述べた。

麻生さん「ちょー楽しかったです! みんなありがとうございました!!」
畠沢さん「ムチャクチャ楽しかったです……楽しめましたか?」
山本さん「楽しかったです~!」

ここでおおつかさんが、客席に向かって衝撃の事実を告知! その内容とは……?

おおつかさん「そしてそして、今日はスペシャルゲストを呼びました。みんな、呼ぶよ? せーの!」
全員「ネギ先生ー!!」

クラスメイトたちの呼び声で現れたのは、なんとネギ・スプリングフィールド役の柏幸奈さん! 思わぬゲストの登場に、客席の興奮は最高潮に。あちこちから「かわいい~」の声が上がる。そんな声援に戸惑いながらも挨拶する柏さん。

柏さん「皆さんがとても楽しそうだったので、僕も歌ったり踊ったりしちゃいました。僕も一生懸命頑張りますので、宜しくお願いします」

そしておおつかさんと若月さんが、正真正銘、最後の曲を紹介。

おおつかさん「それでは最後は麻帆良学園3-Aのみんなと、我らがネギ先生といっしょに、みんなでこの曲を歌いたいと思います!」

若月さん「皆さん、今日は本当にありがとうございました。私たちから感謝の気持ちを込めて、『Pink Generation』!」

最後の「Pink Generation」には、何と柏さんも参加! これまで歌や踊りを披露したことがないだけに、柏さんの歌とダンスは実に新鮮。これにはファンも大喜びで、最後の曲ということもあって、一際大きな声援と手拍子を贈っていた。
また、柏さんの隣にいるおおつかさんも、柏さんの参加が嬉しいようす。柏さんと目が合うとニコニコする姿は雪広あやかそのもので、実に微笑ましかった。

「Pink Generation」が終わると、柏さんも含め3-A全員が手を繋ぎ、全員で客席に向かって「ありがとうございました」と挨拶。初めてのライブを終えた達成感と、会場の熱気に当てられ、みんな表情が輝いている。そんな彼女たちに、ファンは惜しみない拍手を贈った。ファンの皆さんの盛大な拍手に包まれた出演者たちは、それぞれ客席に向かって手を振りながら、名残惜しそうに舞台を去っていった。
なお、退場の際、若月さんとおおつかさんが手を繋いでいたことを追記しておく。出会ってから半年にも満たぬ2人が、ここまで親密になれた「ネギま!」の現場、そして「ネギま!」という作品がいかに素晴らしいものであるかおわかりいただけるのではないだろうか。ドラマ「ネギま!」自体はまだまだ中盤に差しかかったばかり。これから先の3-Aのみんながどのように成長していくのか、ぜひ見守っていただきたい。

 
 
           
 
 
SET LIST
1.Pink Generation
2.Be Yourself 
3.こころ、二重奏(ワンハーフ)
4.トモダチnote♯ 
5.きっとドキッと!
6.Start!Start!Start!
7.Yes!バカレンジャー
8.太陽と月のDestiny(ワンハーフ)
9.世界に愛を咲かせましょ♥
10.僕たちのキズナ
11.シアワセサガシ
12.Baby Love?
13.Looooop!!!!!
14.Starry
15.Never Ever
16.つよくなーれ
17.Pink Generation