[監督コメント]
人間が宇宙に憧れたり畏怖の念を持ったりするのは、人生が一回しかないことと恐らく関係がある。たとえ亜光速で飛んでも、その一生のうちに人はほとんどの星に辿り着けない。小さな存在の人間は、想像を絶する宇宙の大きさに押しつぶされそうになる。
だから、宇宙に少しでも近づいて、自分も宇宙の一部であることを確信したい。居ても立ってもいられないその気持ちが、ライオンからアスミへと受け継がれていく物語、
それが『ふたつのスピカ』。
望月智充