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関山 |
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「分かる!」 |
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神田 |
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「ないものばっかり見えると女としては悔しいしイラッとするし。でも、ちはやは香月の為を思ってやってるんだよね……」 |
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関山 |
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「そう、全然悪気ないねん!」 |
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神田 |
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「でも、そこが余計に苦しくなる香月としては」 |
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関山 |
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「そうやったんやぁ、ゴメンなぁ(笑)。でも、私はすごい香月のこと可愛いと思って見てるよ! ウチが男子やったらぁ、こんな女子めっちゃ可愛くてたまらんと思う!」 |
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神田 |
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「でも、香月が友達だったら疲れない?」 |
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関山 |
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「そんなことな……あ~でも、めっちゃお腹へってるときはイライラするかも(笑)。でも、香月が『どーしよ』なんて何かに迷ってたら『はよぉ決めーよ!』って言ってちはやはどんどんリードしてくれると思う」 |
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神田 |
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「そうだね、お互い頑固になるポイントが違うからバランスが取れてるのかなと思う。自分がちはやだったら香月をあんなふうに愛せるかな、友達でいられるかなって思っちゃう。『偉いな、ちはやは』って思いますね」 |
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――これまでの収録で印象的なシーンはありましたか? |
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関山 |
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「6話かな……。さっきも言いましたけど、喧嘩した勇治と香月を仲直りさせるために、ちはやがいろいろ動き回っていて、その中でも香月を励ますシーンが印象的ですね」 |
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神田 |
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「さっき、アフレコのときに、そのシーンで『諦めた感を込めて台詞をあてた』って言ってたじゃない? そこはどんな気持ちなの?」 |
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関山 |
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「ちはやは『アタシ、ゆーちん好きかも』って気付いてしまったんですよ。でも、喧嘩する勇治と香月を見て『アカン、この2人両思いやわ。ウチの入るスキないな』って分かったから諦めたというか……。だからキッパリ割り切って『ハイ、そこでひるまない! 取られたくないんやったら、頑張り!』って香月を励ます台詞を言ったんですよ」 |
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神田 |
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「それは、香月が勇治を想う気持ちを知ったからなのか、勇治が香月と喧嘩して落ち込んでる姿を見たからなのか、それとも2人の様子を見て割り切ったのか……」 |
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関山 |
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「どれかと言えば、やっぱり2人の様子を見てかな。話の順番的には、ゆーちんが落ち込んでるときは『やっぱりゆーちんは香月が好きなんや。ウチのこと好きなわけないわ』って思ったし、その後、香月はものすごい落ち込んでるし涙まで流してるし、『香月がこんなに想っているゆーちんを取るなんてできひんし、2人がくっつくんやったらウチはそれで幸せ』かなって」 |
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神田 |
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「うわ~、それは私には出来ない!! でも、そんなこと言って最後はちはやとくっついてたら……」 |
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関山 |
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「くっつきたいなとちょっと思う!」 |
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神田 |
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「思っとるんかいっ(笑)」 |
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関山 |
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「自分の中で、この2人がくっついたらどうなるんやろう、っていうイメージが浮かぶし、香月って本当に諦めてくれそうで(笑)」 |
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神田 |
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「涙ポロリッみたいな(笑)。でも、ちはやと勇治のほうが上手くいきそうな気がするんだよね」 |
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――「となグラ!」は何の略だと思いましたか? |
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関山 |
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「普通に答えていいんですか? 『となり暮らし』?」 |
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神田 |
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「あ、普通の……」 |
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関山 |
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「あっ……しまった~!! 普通に答えてしもた~……。ウチ関西人やった!!。答えを用意してくるの忘れた! えっ『となグラ!』の略ですか?」 |
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神田 |
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「自分で仕切り直してるし!!」 |
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関山 |
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「ちなみにみんなは何て答えてるんですか?」 |
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神田 |
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「吉野さんが『となり暮らしグラフティ』で、大原さんが『となりの神楽くん』(笑)、葉月さんが『となりのグラッチェ』(笑)」 |
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関山 |
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「え~、じゃあ『となり暮らしDEグラマー』。『で』は『DE』にしてください! 『グラマラス・レボリューション』でもいいです(笑)」 |
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神田 |
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「長くなっちゃった(笑) 『となり暮らしDEグラマラス・レボリューション』!?」 |
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――「となグラ!」は高校が舞台となっていますが、ご自分の学生時代と比較していかがですか? |
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関山 |
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「すごくゆったりしてると思いました。私、中学・高校とソフトテニス部だったんですけど、もう部活しかしてなくて、休みは一日中部活でした。5話の、休みの日に香月が寝てるシーンでも『休みの日に寝てる!? なに休みだ!?』って休みの日に寝てることが私には理解できなくて(笑) 私の場合、高校時代の休日はそんなに優雅ではなかったんです」 |
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神田 |
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「部活の思い出は?」 |
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関山 |
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「県下でも有名な厳しい部活で、先生がおじいちゃんですごい怖い人で。卒業する前に『大学受かりました』ってその先生に報告しに行ったら『お前、大学受かったらなにするんだ』って言われたのね。だから私は『声優になろうと思ってます』って言ったの。そしたら『ハハッ、声優!? お前そんなのやるのか? そんなんで食っていけないぞ』って(笑)」 |
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神田 |
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「先生は声優のこと知ってたんだ? 今の状況報告したいよね? 聞いたら喜んでくれるんじゃない?」 |
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関山 |
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「どうやろ、喜んで……。あっ、でも部活のときは怖かったけど、それ以外は逆にすごく優しいアニマル浜口みたいな感じだったから喜んでくれるのかなぁ。でも、ほんと厳しかった、私、髪は長いのが好きなんだけど部活で短くしなくちゃいけなくて。そのことで反発して『辞める』って散々思って、でも辞めるって言うのも怖いし(笑)。やっと言えたと思ったら『そんなことで辞めんなぁ(怒)』って激怒されて結局『あぁ(怖い)……辞めません』みたいな(笑)」 |
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神田 |
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「そのときのお友達とは?」 |
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関山 |
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「うん、今もものすごく仲イイ! やっぱりあれだけ厳しい時期を一緒に乗り越えるとね。でも、みんな違う仕事してて看護師が1人と産婦人科の子が1人と栄養士の子と、温泉の仲居さんと、声優と(笑)。みんなバラバラで!」 |
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――渡したかったけど渡せなかったモノ、届けたかったけど届かなかった想いはありますか? |
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関山 |
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「『渡したかったけど渡せなかったモノ』は、小学校2年生のときにバレンタインチョコを好きだった子に渡せなかった思い出があります。家の近くの公園に好きな子を呼び出したんやけど、その頃の私は『アホかー』って言って男の子を叩いたりするやんちゃな子だったから、その子に『お前、また俺に喧嘩吹っかける気やろ!?』ってひとこと目に言われて(笑)。『ウワッ!! これじゃぁ渡せない』と思ったから、『せやでぇ、喧嘩したる』なんて私も言ってしまって、その子と公園をずっと走り回ったことがあります(笑)。それで『アホゥ! アホゥ!』とか言って息をゼイゼイ切らせながら『なんやったんやろ今日』みたいな(笑)。オカンに『あんた誰かに渡すの?』って言われても『そんなん自分で食べるもん』なんて言って買ってもらったチョコを本当に自分で食べるハメになって……。はずかしくて夜中に食べたけど(笑)。そんなこともありました。でもう一つの『届けたかったけど届かなかった想い』が……」 |
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神田 |
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「大親友と同じ人を好きになった話だっけ? 状況的には『となグラ!』と一緒だね」 |
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関山 |
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「本当に無二の親友と同じ人を好きになって、でもクラス中その人が彼のことが好きだって知ってて、みんながみんな『頑張れ! 頑張れ!』って応援してる。私も彼のこと好きやけど、私は親友を出し抜いて告白できるキャラじゃないし、その子に『大丈夫やって! 頑張ればエエやん! イケルって!』って応援してた」 |
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神田 |
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「ちはやだぁ!」 |
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関山 |
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「ホンマそういう子やった。それが2年続いた、同じクラスやったから」 |
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神田 |
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「抜けがけしないんだ! 偉いねぇ」 |
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関山 |
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「出来なかった(笑)。周りがみんなで応援してるし、私も本心を隠して『お似合いだよね~』って言ってたから」 |
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――今回の対談は「親友同士の対談」ということになったわけですが、対談の感想を教えていただけますか? |
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関山 |
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「あまりキャラクターについて会話することってなかったので面白かったですね。自分の中で形作られているキャラクターのイメージを言葉に出すことって、台詞を言うとき以外には話す機会ってないですからね。とっても面白かったです」 |
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神田 |
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「特に友情の話はね。今日の対談をご覧になった人は、これからの香月とちはやのやり取りが一味違って見えるんじゃないですかね」 |