香月役の神田朱未さんが、毎回さまざまなキャストと「となグラ!」についての対談を繰り広げるこのコーナー。今回は、磯川ニーナ役の辻あゆみさんをゲストにお迎えしました。劇中では水泳部の先輩と後輩という関係のお2人ですが、どのようなトークを繰り広げてくれるのでしょうか。
 
――まずは、「となグラ!」の印象を聞かせて下さい。
「アフレコが始まる前に原作を読んでいたので『アニメでは途中から参加なのかな』と思っていたんです。でも、1話から呼んでいただいて『良かったー!』という感じでした(笑)。この作品は、多分他のキャストのみなさんも言われていると思うんですけど、『エッチなコメディー』みたいな印象ですね」
神田
「ある意味いさぎよくて、健全に見えてきたよね(笑)」
「最初は、『こんなにエッチでいいの!?』って思ってたんですけどね。最近は、『いさぎよくて気持ちいい』と(笑)」
神田
「でも、やっている方としてはさわやかな……」
「そうですよね(笑)演じていても嫌な感じがしないので、見てくださる方も『ワハハ!』と笑いながら見ることができる作品じゃないかなと思います」
 
――登場するキャラクターはそれぞれとても特徴的な一面をもっていますが、ニーナを演じられる時、どういうイメージでアフレコに臨んでいらっしゃいますか?
「ニーナちゃんは、香月ちゃんと勇治くんのエッチなやりとりを『楽しそうだな』というふうに見てしまう、すっごく純粋な子だと思うんですよ。だから、そういったキャラクターの性質を壊さないためにも、語尾とか、ちょっとした言葉にも、いやらしさを出来るだけ含まないようにやっています」
神田
「私も語尾にはすごく気をつかいますね。語尾に『言い切りそうで言い切らない』という乙女心の葛藤みたいなものを香月の気持ちとして表現できたらいいなとは、いつも思っていますね」
――それは第1話の収録からですか?
神田
「やればやるほどというところですかね。何でも物事をポーンと言いそうなのに、最後の最後で『あっ、でも……』って思っちゃうのが香月っぽいなと思って」
「『言いたいけど、でも……』みたいな(笑)」
神田
「そうそう(笑)」
「そんなニュアンスが、とても香月ちゃんらしくてかわいいですよね」
 
――「となグラ!」は何の略だと思いましたか?
「初めは、『となり暮らし』か『となりの神楽くん』のどっちかだと思ってたんですよ。
神田
「おっ、『となりの神楽くん』に1票入りましたね」
「でも、本当は『となり暮らしグラフティ』なんですよね。だけど、『グラ』がカタカナじゃないですか。『暮らし』にしても違うし、『神楽くん』にしても違うし、正解は何? って思っていたら、先日知ることが出来て」
神田
「最初から『グラフティ』って思っていたのは、吉野さんだけなんだよ」
「すごいー! 頭いいですねー!!」
神田
「ねー。勇治のくせに(笑)」
 
――今までの収録で、印象的だったシーンを教えて下さい。
「まりえちゃんが転校してきて教室で挨拶をするというシーンがあったんですけど、ニーナはまりえちゃんと友達になりたくて、ついつい積極的に接しちゃうというか……ドーンと突撃しちゃうんです。でも度が過ぎてちょっと嫌われちゃうんですよね(笑)。その後に勇治くんが『今日、夕飯を食べに来ればいいじゃないか』って言ってくれるんです。そこに人のつながりが見えて、すごくうれしかったです。普段ニーナは、一人でご飯を食べてるから寂しかったと思うんですよ。だから尚更うれしかったんじゃないかな」
神田
「私はあのシーンが好きだったかな……まりえを猫からかばうところとか。あのシーンは、まりえに近づこうとしたんじゃなくて、猫からまりえを守りたかったんだよね?」
「そうですね。まりえちゃんを守りたかったんです。あそこでちょっと許してもらえて『またご飯食べに来ていいよー』って言われたのに、その後、『ありがとー!』と言いながらも突撃みたいになっちゃって……」
神田
「まりえがやっぱり引く、みたいな?」
「そうです(笑)」
神田
「でも、ニーナみたいな積極的な子がまりえには必要なんじゃないかなといつも思うなぁ。背中を押してくれる人を、まりえも待っているような気もするんですけどね」
 
――ご自身の高校の頃と比較されてどんな印象を持たれますか?
「なにより、自分は女子高だったので」
神田
「あっ! 女子高派だ!」
「だから『となグラ!』の世界を見ていて、『共学は楽しそうだなー!』と思って。私が通っていた学校では、男の先生は異性に見えなかったので(笑)。男の子の目がないだけに、恥じらいなんて何にもなかったので、香月ちゃんたちを見て、『すごくかわいらしいな』と思います」
神田
「みんなそういうふうに言うよねー。無いんだってね、恥じらいっていうのが」
「はい。残念ながら(笑)。けど、3年生の時に学校が共学になって男の子が入ってきたんですよ」
神田
「なんでー!?」
「なんか、校長先生が野球部を作って甲子園に行きたいと……」
神田
「面白い校長先生だねー。自由奔放だね。どうだった、男の子が入ってきた時は?」
「1年生と3年生の校舎自体が違ったので、なんか天然記念物を見ているような感じで(笑)」
神田
「『男の子だ、男の子だー!』みたいな(笑)。でも、人気あっただろうね、その男の子たちって」
「そうですね、野球部のキャプテンに1年生でなった子とかは、初音さんじゃないですけどファンクラブみたいなものがあって」
神田
「へぇー! いいなー」
「けど、自分はポカーンって見てました(笑)」
神田
「そういうのには憧れなかったの?」
「あんまり。もう、とにかく『早く上京したーい』としか考えてませんでしたね。高校3年間はバイトばっかりで」
神田
「男に目もくれず……」
「働いてました(笑)。『上京後の家賃稼がなきゃ~!』みたいな感じで」
神田
「偉いねー、3年間ずっと働き続けて。準備をしてたわけだね」
――そのころから声優をやろうと思ってらしたんですか?
「そうなんです」
神田
「しっかりした高校生だねー」
 
――では、勇治みたいな男の子が、実際にいたらどうでしょう?
「エッチなことをしてもハッキリしていて『あっ、いさぎいい!』って思うんですけど。みんなに同じことをしてるのを見ると『えっ!?』みたいな(笑)」
神田
「『みんなを好きなの?』って思うよね」
「そうそう、そういう感じで。でも、一途だったら、ぜひともウェルカムです!」
神田
「あのくらいエッチでも?」
「でも、最終的に手は出せそうにもないから」
神田
「その通りですね(笑)」
「香月ちゃんとかにもワァーって行くけど、多分、2人きりになるとドキドキになるんじゃないかと思うんです」
神田
「すごく純情な人ですよね、勇治は」
「神田さんはどうですか?」
神田
「私は勇治好きですよ」
「それは、高校生の時に勇治がいたとしてもですか?」
神田
「多分、高校生の時とかも、女の子だってあからさまにエッチなことはしないけど、異性に興味を持ち始める頃じゃないですか。だから、相手に純粋にバーってこられたら、『イヤだーっ!』って言いながらも、それなりに楽しめそうな気はする(笑)。その『やめてよー!』っていう会話が楽しそう」
「『やめてよー! ……でも、うれしい!』みたいな(笑)」
神田
「だから勇治が、純粋な心を根底には持っていてくれるなら、高校生の時に彼のような男の子がいてもかわいいだろうなとは思いますけどね」
 
――渡したかったけど渡せなかったモノ、伝えたかったけど伝えられなかった思いはありますか?
「小さい時は親が転勤族で、2、3年に1度は転校していたんです。でも、2年間って誰かと仲良くなっても『やっと友達になれた』って、ようやく実感できるくらいの期間なんですよ」
神田
「そうだねー。でも、そうやって転々としてたら、伝えられなかった思いとかいっぱいありそうだけど」
「『ありがとう』とか、感謝の気持ちを伝えられなかったことは多かったです。今はメールとか携帯がありますけど、小さい頃って手紙とか家の電話とかしかないので、気軽に電話することもできないし、手紙書くのもいろいろ大変で。そのまま、あれよあれよと」
神田
「仲良くなった頃に別の場所に行かなきゃいけないっていうのも寂しいね」
「そうなんですよ。だから幼なじみっていうのがいないので、『となグラ!』を見ていてすごくうらやましく思いました」
 
――辻さんの高校時代のお話や、ニーナの内面をうかがう事ができた対談となりましたが、最後に今回の対談の感想をお願いします。
「香月ちゃんといろいろお話させていただいて楽しかったです。まりえちゃんを猫からかばうシーンがいいって言っていただいて、自分もそう思ってたので、すごくうれしかったです」
神田
「彼女はいつも一生懸命なんですよ。一生懸命なのがかわいくてしょうがないので、今回もアタフタするのが分かっているんだけど、突っ込みたくなるんですよ」
「S……ですか?」
神田
「多分、両方持ってると思うんですけど。……君もけっこう言うねぇ(一同笑)」
「いやいやいや!」
神田
「だから今日は、『初音お姉ちゃんの気持ちが分かるかな』と思って楽しみにしてたんです。『たぶん初音は、こうやって香月のことを見てるんだろうな』っていうお姉さんの目線で見れた気がします」
毎回ゲストの方に、自分が演じているキャラクターにまつわるクイズに答えてもらうこのコーナー。「これ答えられないと、キャスト変えられるらしいよ」と、冗談を言う神田さんにビビリまくる辻さんでしたが、さて、クイズの結果やいかに?
Q1・ニーナの大親友で、大きなぬいぐるみの名前は?
「えっ、ラックンですよね」
――……(しばしの間)正解です。
「ちょっと待って下さいよ! 今、心臓ドッキドキしましたよ!」
正解:ラックン 1問目正解!
 
 
Q2・第5話からの出題。ニーナが読んでいた本のタイトルは?
「『ラッコの気持ちが分かる本』!(即答)」
正解:ラッコの気持ちが分かる本 2問目も大正解!
「イェーイ! 台本を読んだ時に、『わっ、こんなの読んでるんだ』って、ちょっと楽しくなって覚えてたんです!」
 
 
Q3・第4話からの出題。ニーナが好きな中華料理は4つあります。餃子、麻婆豆腐、ピータン、のこりひとつは?
「確かBパートだ……。餃子……、マーボー……、ピータン……。エッー!? 餃子が来ると思ってたんですよ」
――餃子には近い……ですかねぇ
「肉まん? 春巻? シュウマイ?」
神田
「ええとね、言った中にはある」
「じゃあ、肉まんで!」
神田
「肉まんでファイナルアンサー?」
「うわー! 恐いよー!」
正解:肉まん
 
と、いうわけで、神田さんからヒントをもらいつつも、見事に全問正解!
対談にお越しいただいたキャストに、10個の項目を毎週ひとつずつお答えいただき、最後にひとつの文章を完成させるというコーナーです。第5回目は、神田さんと辻さんに「なにを持って」の部分を担当していただきました。
誰が 香月が (回答:神田・吉野)
いつ お盆に (回答:神田・大原)
どこで 体育館裏で(回答:神田・葉月)
どんな服装で はだけエプロンを着て(回答:神田・関山)
なにを持って 写真集を持って(回答:神田・辻)
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どうなった   coming soon...