|
神田 |
|
「芹沢さんとはお付き合いをされているんですよね」 |
|
川田 |
|
「今回の収録で、その事実が発覚しましたね」 |
|
神田 |
|
「そして確実に尻に敷かれてますよね」 |
|
川田 |
|
「そうだね。若いのにかなり痛々しい恋愛をしてるんだよね(笑)もっと華やいだ恋愛をしたらいいのにね」 |
|
神田 |
|
「じゃあ、後々そういう話を聞かせてもらいましょうか(笑)」 |
|
――町田洸介のイメージを聞かせて下さい。 |
|
川田 |
|
「正直、『計算して、役を組み立てて、内面を掘り返して……』みたいな関わり方ではないので、場面の瞬間瞬間を演じ抜ければ、という感じですね。ただ、悪いヤツにはならないで欲しいなというもありつつ、ウザいんだけども愛された方がいいんじゃないのというのは、親心としてあります」 |
|
神田 |
|
「可愛げありますよね」 |
|
川田 |
|
「だから、ちょっとは仲のいいエピソードとかも織り交ぜてもらえれば、と思いますね。今のところはみんなにチャチャ入れてることのほうが多い気がするしね(笑)」 |
|
神田 |
|
「芹沢さんとは普段、どんな感じなんでしょうね?」 |
|
川田 |
|
「幼なじみで付き合ってるっていうのは、いいよね」 |
|
神田 |
|
「うらやましい」 |
|
川田 |
|
「でも、照れそうだよねぇ。どうやったら恋愛感情が生まれるのかな?」 |
|
神田 |
|
「確かに、どの瞬間からそういう風になったのか知りたい!」 |
|
川田 |
|
「なんかさ、恋人ごっこみたいなことをしてるうちに、付き合ってたんだろうね、多分」 |
|
神田 |
|
「そうなのかなぁ! 素敵だねえ」 |
|
川田 |
|
「『男と女は好きあったら付き合うのよ』みたいなことをどっかから聞いて、何とかごっこをしているうちに……」 |
|
神田 |
|
「いやらしい!(笑)」 |
|
川田 |
|
「えっ? 『お医者さん』とか言ってないよ(笑)。おままごととかしているうちに、付き合って、それが純粋に続いているのかなあ」 |
|
神田 |
|
「だとしたら、ほほえましいですね。幼なじみとしてそれまで一緒にいて、いざ『付き合いましょう』なんていうキッカケは中々なさそうな気がしますけど。香月と勇治の様子を見ていると特にそう思います」 |
|
川田 |
|
「だから、たぶん告白とかはなかったんだろうね」 |
|
神田 |
|
「『気づいたら一緒にいた』みたいな……」 |
|
川田 |
|
「きっと、ある日美宇に『私たちは付き合ってるのよ!』って言われたんだろうね(笑)。で、洸介は『そうですね』みたいな(笑)」 |
|
神田 |
|
「そのときから尻に敷かれモードですけどね(笑)」 |
|
川田 |
|
「勝手な想像だけど……」 |
|
神田 |
|
「そういうことにしましょうか(笑)。まだ原作にはそういう話は出てないんですよね?」 |
|
川田 |
|
「じゃあ、言ったもん勝ちだ!」 |
|
――いま、洸介は美宇と付き合っているわけですけど、もし彼女以外で付き合うとしたら誰を選ぶと思いますか? |
|
川田 |
|
「お姉さんとかは気になる存在ではありますよね。洸介が初音さんにいたわってもらうというのもいいかもしれません。普段いじめられてるから、大人の女性に優しくしてもらったら、少しは幸せになれるんじゃないですかね。洸介は年上がいいと思うなー」 |
|
神田 |
|
「初音さんに一票! 包容力ありそうですよね」 |
|
川田 |
|
「でも、洸介が選ぶのは美宇ですよ。そこで、僕が誰を選ぶかという話になりますけど(笑)。どれでもいいっていえばいいけどなあ。みんな可愛いし、スタイルもいいし。でも、美宇みたいなタイプは嫌いじゃないですよ。暴力とかはイヤですけどね。自分自身がデートとかで段取りを組むのが苦手なんで、積極的に意見を言ってくれる人はいいですけどね。ちはやとかも元気でいいですね」 |
|
神田 |
|
「ちはやも決めてくれそう。ノリが良さそうですもんね」 |
|
川田 |
|
「あんまりおとなしすぎちゃうと、気をつかって疲れそうじゃん。感情がポーンと出てた方が楽っていえば楽」 |
|
神田 |
|
「そういうもんですかー。勉強になります」 |
|
川田 |
|
「いやいや(笑)」 |
|
――収録現場の雰囲気はいかがですか? |
|
川田 |
|
「楽しいですよ。よくかっこいい役をやってるよっちん(吉野)がのびのびやってるのが、見ててすごいほほえましい。うれしくなる(笑)」 |
|
神田 |
|
「お父さんみたいになってますよ(笑)。普段から仲がいいんですか?」 |
|
川田 |
|
「普段はよくフットサルを一緒にしたりとか、一緒に飲むこともあるし」 |
|
神田 |
|
「そうなんですかー。吉野さんは普段はどんな方なんですか?」 |
|
川田 |
|
「普段もオモロイけど、意外と真面目なところもあったりして」 |
|
神田 |
|
「現場でもものすごく真面目です」 |
|
川田 |
|
「ねえ。ちょっとワルぶったりみたりしてるけど、いいところいっぱいあるよ。僕が下ネタとか言いすぎると、たしなめてくれたり(笑)。けど、今回はエッチな役に積極的に取り組んでるところが、何だかほほえましい(笑)」 |
|
神田 |
|
「お父さんだなー(笑)。へぇ~意外な関係が見えた」 |
|
――「となグラ!」という作品に、どのような印象をお持ちですか? |
|
川田 |
|
「可愛い女の子がいっぱいでてきて、楽しそうにイチャイチャしてると、まあ『うらやましい!』ったらないですよね、おじさん的には!」 |
|
神田 |
|
「へぇ~、そういうもんですか」 |
|
川田 |
|
「だって、転べば転んだで、このへんにおっぱいがあるわけでしょ。いいよねぇー、そんなの! だったら俺も転ぶよ!」 |
|
神田 |
|
「そこにあるならば(笑)」 |
|
川田 |
|
「ちょっとドア開ければ必ず着替えてるでしょ。俺、どんどんドア開ける」 |
|
神田 |
|
「そこにいるならばね(笑)。やっぱり男の人からすればうらやましいんですね」 |
|
川田 |
|
「まーねぇ、うらやましいでしょう。だって、世間一般では行ってはいけない部分もあるじゃない」 |
|
神田 |
|
「それを正々堂々と……」 |
|
川田 |
|
「面白おかしく」 |
|
神田 |
|
「しかもやられてる方も、そんなにイヤじゃないんだろうな、って思ってるんですよね、私」 |
|
川田 |
|
「だろうね。メッチャ笑顔で受け止めてるもんね」 |
|
神田 |
|
「『いや~だ~!』って言いながらも、一緒にじゃれてるっていうか。それは女の子でも、ちょっとうらやましいと思います」 |
|
――高校が舞台のお話ですが、ご自身の高校時代と比較されてどうですか? |
|
川田 |
|
「ズバリ比較させていただくと、私、工業高校電気科出身なんですよ。だから、も~! うらやましい!! 生まれかわって、もう一度学生時代に戻れるっていうんなら、絶対共学がいい!」 |
|
神田 |
|
「完璧に男子高だったんですか?」 |
|
川田 |
|
「いちおう、入学要綱みたいなのでは共学ってなってるんだけど、女の子なんか来やしないの。だから、華やいだエピソードみたいなのは全く無し。せいぜいHな本とかビデオテープとかがクラスの中をローテーションで回るくらいで。そういうことが思い出ですかねぇ(笑)」 |
|
神田 |
|
「女子高の文化祭に遊びに行くことはなかったんですか?」 |
|
川田 |
|
「してたヤツもいたのかもしれないけど、自分はのぞくぐらいで。普段、あまりにも自分たちが男子だけの環境の中にいるから、当時、女性との交流にリアリティをもってなくて。『恋愛とかあるんだろうなー』『共学とかだとなー』『いろいろ楽しいことあるんだろうなー』と、もう想像がホワンホワンホワンと……」 |
|
神田 |
|
「彼女を作りたいとかもなかったんですか?」 |
|
川田 |
|
「もう夢物語だった」 |
|
神田 |
|
「へぇー!」 |
|
川田 |
|
「だから共学で過ごしたみなさん方は、多分女性に対して普通に接せられるんだろうなと思うんですが、僕はどっちかというと、高校時代に幻想を抱きすぎちゃったんで、いざ女性の素の部分とかを見ると、ドキッとしたりしますよ」 |
|
神田 |
|
「素は見ない方がいいですよー(笑)」 |
|
川田 |
|
「だからいまだにね、幻想抱いてる部分が、そこはかとなく残っていたりします」 |
|
――毎回お聞きしている質問ですが、渡したかったけど渡せなかった物だとか、伝えたかったけど伝えられなかった想いとかはありますか? |
|
川田 |
|
「すごい質問ですねぇ。真っ裸にされてる気がします(笑)。じゃあ、僕が19才で、サラリーマン2年生ぐらいの時かな。会社の経理だか事務に、2つ3つ年上の女性の先輩がいたんですよ。その先輩が子供のような感じの可愛らしい人で、俺と同期の親友とでだんだん仲良くなっていって、そのうちプライベートでも3人で遊ぶようになったんですね。そのうちに僕も親友も、カミングアウトはしてないけど、2人ともその先輩にほのかな恋心みたいなのを抱くようになってて。でも、突然その先輩が「やりたいことがある」って言い出して、イギリスに行っちゃったんですよ。どうやら彼氏がいたらしく、その彼も一緒にね。もうどうすることもできず、友達と2人で出発の日に空港に行って飛行機を見送りましたね」 |
|
神田 |
|
「うわぁ~! ドラマみたい!! その親友とは、『お前、先輩のこと好きだったの?』みたいな会話はしたんですか?」 |
|
川田 |
|
「ううん。してないけど、一緒に見送りに行ったくらいだから、そういう想いはあったんじゃないかな」 |
|
神田 |
|
「すごくいい話が出ました」 |
|
――ちなみにその友人とは今でも? |
|
川田 |
|
「連絡取れなくなっちゃった。青森の八戸のセキカワくん。どうにか連絡取れないですかねー」 |
|
神田 |
|
「この対談を見ていたら、ご連絡下さい(笑)」 |
|
――たくさんの質問にお答えいただきありがとうございました。今回の対談はいかがでしたでしょうか? |
|
川田 |
|
「普段、話とかしても、ほとんど最近あった出来事の話題になったりするじゃないですか。でも、過去を一生懸命ほじくり出したら、自分でも意外と面白かったですね。親友と飛行機を見に行ったことなんて忘れてたし、たまには振り返るのもいいですね。でも、子供の頃の記憶とか、あんまりハッキリしてないんですよね」 |
|
神田 |
|
「私もそういうことあります。小学校の時とか、自分の作った話と現実が混ざっちゃう(笑)」 |
|
川田 |
|
「あるらしいけどね、そういうこと。それは自覚あるんでしょ?」 |
|
神田 |
|
「うん、ちょっとあります」 |
|
川田 |
|
「じゃあまだ大丈夫だ(笑)。……大丈夫かな、俺。飛行機見に行ったかなあ?」 |
|
神田 |
|
「大丈夫、行った行った(笑)」 |
|