本作の主人公。両親が交通事故により他界したため、双子の妹である穹と一緒に祖父の田舎である奥木染町へ引っ越してきた。そこは幼少の頃、避暑に来ていた場所でもあり、顔なじみの奈緒に助けてもらいながら穹と二人暮らしである。意外とマメな性格だが、家事全般が全然ダメ。穹も何もしないため家はいつも四苦八苦している。都会育ちの美少年という顔立ち。お人好しであり、一人で物事を抱え込みがち。

悠とは双子の兄妹で、口数が少なく無気力で引きこもり。めんどくさがり屋で、悠に面倒ごとは任せて全てを依存している。幼少期から病気がちで入退院を繰り返していたせいか、悠とは体格差がある。カップ麺以外のジャンクフードが好きで、放っておいたらいつの間にか食べ尽くしてしまうことも。極度なネット依存症である。

悠のクラスメイト。小さい頃に悠と一緒に遊んだことのある神社の娘。温厚でいつもニコニコしているため、時々何を考えているか分かりづらいことも。
神主だった祖父が2年前に亡くなった後は、やひろが保護者になっているが巫女兼管理人として、神社で一人暮らしをしている。一葉とは小さい頃からの親友で、いつも一緒にいるためか、怒られることも多い。記憶力が優れており昔の細かい出来事などをよく覚えている。煮物が得意でよく隙を見せるとたくさん作り置きをしている。

幼少の頃、夏休みの間だけ遊びに来た悠たちの面倒を見てくれていた、一つ年上の近所のお姉さん。昔と同じように悠たちを気にかけていて、困っているところを助けてくれる。水泳部に所属しているが、プールサイドで読書をしている事が多い。家に居るのが苦手で、いつも外をぶらついている。

悠のクラスメイト。地元名士の一人娘。才色兼備の清楚なお嬢様だが、実は短気で負けず嫌いの意地っ張り。瑛のボケに対しては容赦なくビシバシとツッコミをいれている。 ヴィオラのレッスンを受けており、上手に演奏することができるが、もっぱら聴くのは両親と瑛とネコ（師匠）だけである。また、ヴィオラの他に華道、日本舞踊、お菓子作りのレッスンも受けている。

渚家のメイド。短大卒業間際の就職活動に失敗して、親コネで二年前から渚家で働いているが、メイドの格好をさせられ、本人は恥ずかしがっている。 のんびり屋で、おおらかなせいか細かい作業には向いてなく、渚家の秘書である月見山（やまなし）にはよく嫌味を言われている。人数合わせの合コンに参加するが惨敗続き。酒癖が悪く、人によく絡む。大人ぶっているが、行動が伴っていないことに本人だけが気づいていない。

駄菓子屋の店主。初佳とは小さい頃から短大まで学校が同じで、今でも一緒に飲むことが多く、親友である。東京の一流企業に就職する程のエリートであったが、トレンディードラマみたいな人間関係に振り回されて、すっかりやさぐれて戻ってきた。面倒な事を苦手とし、店番を瑛に任せてネットをしているか寝ている。めんどくさがり屋でぶっきらぼうだが、身寄りのない瑛の保護者でもある。

悠たちのクラスの学級委員長。そのため愛称は「委員長」。責任感が強く生真面目で面倒見がよいが、お堅い印象がある。悠に一目惚れしているせいか、いつも気を配って面倒をみてくれる。周囲にその事をからかわれると、しおらしく可愛い一面も見せる。意外と面食いで都会的な物に憧れる。趣味はファッション雑誌を眺めること。

悠たちのクラスメイト。留年しているため一歳年上だが、悠の親友。面倒見が良いため、皆をぐいぐい引っ張ってくれる良い兄的存在。軽い発言やセクハラトークが多いので、瑛以外の女性陣からツッコミを受けたり無視されたりする事が多い。また穹のことをよく誘うが、大抵は返り討ちにあう。学校以外では甚平を着ている。あごヒゲがトレードマーク。