KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 
 
 
シナリオ 小林治
絵コンテ 小田原男
演出 宍戸 淳
作画監督 渡辺和夫
「あの……あの曲、オレに歌わせてくれないかな?」

 コユキとサクをサポートメンバーに加えた新生BECKの初ライブは、盛り上がりのないまま終わった。うなだれるコユキだが、竜介の新曲に閃きを感じ、自分に歌わせてくれと申し出る。「FACE」と仮に名づけられたその曲を歌う声は、メンバーにコユキが秘めた限りないポテンシャルを確信させるものだった。リハーサルを重ね、着々と完成度を上げていくBECK。そんなある日、スタジオへ向かうコユキの前にあの力也が立ちはだかった。
シナリオ 小林治
絵コンテ 増井壮一
演出 三宅鋼太郎
作画監督 高橋 昇
「バンドは、ただ技術がよければいいってもんじゃない。大切なのはChemistryなんだ」

 サクという音楽仲間もでき、明るい兆しが見えてきたコユキの学生生活。兵藤たちの嫌がらせで水泳大会の殆どの種目にエントリーさせられるが、斉藤や真帆の応援もあって、見事に連中の鼻を明かす。一方、BECKは伸びない観客動員と金欠の狭間で停滞気味。ドラムの東郷が脱退した。ドラム雑誌を読んでいたサクがBECKの練習に参加する事になる。そして、サクの叩き出すビートに、BECKは更なる可能性を見出す。
シナリオ 小林治
絵コンテ 小林治
演出 小林治
作画監督 田中雄一
「……ボーッとしてたら、何事もなく人生は過ぎて行くんだ……」

 やっと竜介とわだかまりが解けたコユキ。相変わらず兵藤に頭が上がらないが、真帆とは何となくいい感じだったり、桃子先生に一目ぼれした斉藤の世話を焼いたり、卒業した泉と再会したり、目まぐるしく変わっていく毎日を過ごしていた。ある日、相変わらずクラスでは孤立しているコユキは、放送室の前を通りかかる。手にはダイブリのMD。突如、学校中のスピーカーから流れ出した大音響は、コユキとBeckを新たな運命に導いてゆく。
シナリオ 小林治
絵コンテ 若林漢二
演出 若林漢二
作画監督 堀 元宣
「ルシールって名前があるんだ、あのギター。竜介がヤバい所で手に入れた、曰くつきのギター」

 ジャガーの件で兵藤にパシリ扱いされるコユキ。学校が終わると、ギターと水泳の練習、そしてギターの修理代を稼ぐため斉藤の仕事を手伝う毎日が続いていた。
一方、Beckもメンバーが揃い、初ライブを迎える。英二に壊されたレス・ポールに替わり、竜介の肩から下げられているのは、弾痕が残る曰くありげなギターだった。修理代も貯まり、直ったギターを楽器店で受け取ったコユキだが、その帰路に兵藤と力也に出くわしてしまう。
シナリオ 小林治
絵コンテ 小田原男
演出 鎌仲史陽
作画監督 青木真理子
「C・コバーンが持ってたジャガー、1度弾いてみたかったんだ」

 2学期が始まったコユキのクラスに、副担任の産休代理教師・桃子先生が赴任してきた。早速合唱コンクールの陣頭指揮を任されたコユキは、熱意が裏目に出てクラスを仕切る兵藤の反感を買うことに。その上、軽音楽部の部室を訪ねたコユキは、置いてあったギター・ジャガーを勝手に触って兵藤グループともみ合いになり、ボディに傷をつけてしまう。そして実はそのジャガーは、学校のケンカ王・北沢力也の私物だったのだ……
(C)ハロルド作石/講談社
(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会