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いぬかみっ!
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 電撃文庫「いぬかみっ!(10)」と、DVD「いぬかみっ!VOL1っ!!」の発売を記念して、秋葉原にあるゲーマーズ本店では、8月7日から13日にかけて「いぬかみっ!祭り」が開催された。
 開催期間で、特に多くのファンが訪れたのは、名塚佳織さん(なでしこ役)と長谷川静香さん(ともはね役)が招かれた9日と、原作の有沢まみず先生と玉井☆豪さん(シリーズ構成・脚本)による対談が行われた13日。その2日間を中心に、に「いぬかみっ!祭り」を振り返ってみよう。
期間中、まず目を引いていたのが、店頭に設置された顔抜きのパネル。啓太になった気分で、ようこ、なでしこ、たゆね、ともはねたちと写真を撮影ができるというもの。また近くに設置されたモニターでは「いぬかみっ!」の特別映像も公開されていたぞ。

 そして店内には「いぬかみっ!」コーナーも。DVDやCDや原作単行本などの関連商品のほか、スタッフさんが着ていたTシャツも展示されていた。Tシャツのバックプリントには「いぬかみっ!」らしく“大変態”の文字が。

 さらに普段はカードゲームのデュエルスペースがある8Fは、期間中のみの特設展示場に。ようこ&なでしこと2ショットで撮影ができるパネルや、出演声優さんたちのイラスト&コメント色紙、若月神無先生による原作イラスト、そして原作者の有沢まみず先生によるオリジナル・ショートストーリーなど、貴重なものがずらりと並んでいた。

 しかも9日は、この日限りのサービスとして、特製ぞうさんウチワの配布も行われた。単にウチワとして使うだけでなく、大事な箇所を隠すこともできる、実用度の高い(?)一品だ。

そして9日は17時30分より、名塚佳織さんと長谷川静香さんによる、DVD購入者への特典お渡し会も行われた。
 8Fの会場で、ファンの前に登場した名塚さんは、まず「今日はわざわざ来てくれてありがとー。楽しんでいってくださいねー」と挨拶。
 長谷川さんの「今日は『いぬかみっ!』づくしです(笑)。今日は台風で大変だったと思いますが、遠いところからいらっしゃった方いますかー?」の問いかけには、なんと三重から来たと言う人も。
 そして始まったお渡し会は「いつも『いぬかみっ!』楽しみにしています」や「これからもがんばってください」という応援の言葉をもらいながらの、和やかな雰囲気。中には、名塚さんに「自分をペットにしてください」と言う強者も現れたけど、そこはさすがなでしこ、「私は薫様一筋ですので」と、あっさりKOしていました。
  さらに9日は20時から、会場をアニメセンター3Dシアターに移して、webラジオ「いぬかみっ!ラジオ こいぬのじかん」の公開録音も行われた。
 公開録音が始まる前には、なでしことともはねからの諸注意を、会場のみんなで唱和。「撮影は禁止です」などの真っ当な注意のほか、「2人のテンションが下がらないように一緒に盛り上げる」といった注意事項とはちょっと違ったもの、そして「小梅太夫の(略)」「亀田興毅の(略)」などちょっときわどいネタも飛び出して、開始前から会場は笑いに包まれていた。

 そしてお待ちかねの公開録音開始! 
 「メールのおじかん」「佳織と静香の噛みつきあいっ!」などのレギュラーコーナーも、直にお客さんの反応があるということで、普段よりもテンション高めに進んでいく。
 しかも今回からは、「マニアでフェチなこだわリスト!略してマニフェス党!」という新コーナーもスタート。これは、2人がそれぞれ自分がこだわっていることを演説して、どちらがよりリスナーに支持されるかを対決するという内容だ。
 まず先に演説をする名塚さんは、「さわっちゃう党」というたすきをかけて演説開始。「私は商品のディスプレイを、本物か偽物か触ってみて確かめたくなる」と主張した。
「生クリームは、もし本物だった場合に指の跡がついてしまうので、裏側を触るようにしています。なので裏側に跡がついたディスプレイがあったら、『名塚が触ったんだ』と思ってください(笑)」と、ディスプレイを触ることへのこだわりを熱く語ってくれた。
 次は長谷川さんの番だけど、「バナナにマヨネーズ党」というたすきをかけて立ち上がっただけで、会場からは早くも大きなどよめきが(笑)。長谷川さんは「マヨネーズの酸味が、バナナの甘みをいっそう際立たせて美味しい」と熱弁し、会場のお客さんにも「帰ったら必ず試してみてくださいね!」とオススメしたけど、はたしてその主張はみんなに届いたのか……?
 2人の主張のどちらが、よりリスナーに支持されたかは、実際にラジオを聴いた人ならわかるはず。

 そしてここで、お客さんにとってはうれしいサプライズ。初披露となるラジオのテーマソング「Puppy’s clock」を、名塚さんと長谷川さんの新ユニット“パピクロ”が振りつきで歌ってくれたのだ。2人は「振り付けは昨日覚えたばかりなんです(笑)」と言いながらも、かわいい歌と振り付けに、会場は大いに盛り上がっていた。

 収録後、2人からこの日の感想を聞いた。

名塚「『終わったー!』って感じです(笑)。特に歌と振り付けは、練習を一回だけやって『はい次本番!』みたいな流れだったので(笑)。今日は『いぬかみっ!』のファンの皆さんと初めて接することができました。あたたかいファンの方に恵まれて、とってもうれしかったです。特に公開録音では、ステージと客席の距離が近くて、すごく一体感のあるものになった気がします」
長谷川さん「歌は『本番一発勝負!』という感じですごく緊張しましたが、みなさんに楽しんでもらえたようで良かったです。それに最後まで本当に暖かい雰囲気が伝わってきて、ファンの皆さんに支えられたおかげで終えられたという気持ちです。特典のお渡し会の時も、応援の言葉をたくさんかけていただけたので、とってもうれしかったです。ありがとうございました」

 
 そして「いぬかみっ!祭り」最終日である13日の17時30分からは、有沢まみず先生と玉井☆豪さんによる対談が行われた。集まったお客さんに対して有沢先生が「今日はお暑い中、お集まりいただき本当にありがとうございます」と声をかけ、和やかな雰囲気でスタート。……したものの、やはりそこは『いぬかみっ!』。アニメ化企画が始動したときの話など、真面目な話題から始まったかと思いきや、すぐさま「変態」に関する話題に転向。アニメでは「ちょっとエッチ」というポイントをふまえるはずなのに、蓋を開けてみれば、男の裸祭り状態だった。さらに、玉井さんいわく、「これをアニメにしなければ『いぬかみっ!』じゃない」ということで、下半身が丸出しのキャラクター、赤道斎を登場させたとのこと。「ぞうさんで隠す」という対処法は、その後に出たアイデアだそうだ。そして極めつけは第18話のED。通常のEDテーマの別バージョンである「友情物語・マッチョ(?)バージョン」とともに画面中を男の筋肉が乱舞するという内容で、監督をはじめ、スタッフがノリノリで制作したという。そのEDが今回のイベントでも実際に流された。以前、声優さんたちの間でもこのEDの上映会を開いたらしいが、意外なことに、女性陣に大好評だったらしい。
 そんな変態シーンが満載の、第1話と第2話を収録した『いぬかみっ!』DVD1巻(特装版)。有沢先生書き下ろしの小説をはじめ、ちょっとエッチなドラマCD、ちょっと変わった内容のブックレットなどなど、豪華特典が盛りだくさん。「絶対に損はさせません!」と玉井さんも自信をもってお勧めしている。さらに話題を呼ぶのが特製「しゅくち」ジャケット。何が「しゅくち」するのか、それは買ってからのお楽しみだ。

 そんな変態シーンが満載の、第1話と第2話を収録した『いぬかみっ!』DVD1巻(特別装丁版)。有沢先生書き下ろしの小説をはじめ、ちょっとエッチなドラマCD、ちょっと変わった内容のブックレットなどなど、豪華特典が盛りだくさん。「絶対に損はさせません!」と玉井さんも自信をもってお勧めしている。さらに話題を呼ぶのが特製「しゅくち」ジャケット。何が「しゅくち」するのか、それは買ってからのお楽しみだ。

 続いては真面目な話題に戻り、有沢先生と玉井さんに、それぞれ好きな話数について語ってもらった。有沢先生は第10話、第12話、第13話、第20話。特に、啓太たちと死神「暴力の海」との戦いを描いた第12話と第13話がお気に入りだそうだ。そして玉井さんは同じく第12話と第13話。「おバカでもあり、熱血でもあり。全ての要素が詰まっていて、これぞ『いぬかみっ!』という内容だと思います」と語ってくれた。さらに玉井さんは第2話もお気に入りとのこと。第2話での、男たちの肉体美が躍動する映像もこのイベントで流された。変態映像ばかり流されるのも『いぬかみっ!』らしいといえる(?)。

 そんな濃い対談の終了後、お2人から感想を聞いた。

有沢先生「思ったよりも緊張がなく、和気あいあいとできました。アニメは終盤に入りますが、原作や漫画はまだ続きますので、そちらも応援していただけたらと思います」
玉井さん「初めてのトークでしたが、皆さんに楽しんでいただけたようでよかったです。濃い話を中心に、僕自身もとても楽しく話せました。アニメは終盤となり、次回へと続く話が多くなるので、ぜひ一話も見逃さずに、最後までお付き合いください!」

 原作者、そしてスタッフの熱い思いを知ることができた今回の対談。「いぬかみっ!祭り」の最後を飾るにふさわしい、充実した内容だった。