――最終話までアフレコを終えられてのご感想をお願いします。
福山「最終話はいつも通りの展開でもあり、爽やかに終わったという感じもあります。なので、アフレコを終えたことで感慨深いというよりも、気持ちいいというのが感想ですね」
堀江「アフレコを終えて寂しい気持ちでいっぱいですが、福山さんもおっしゃられたように、気持ちのいい終わりかただったと思います。終わるようで続くような、そんな感じもしました」
――ご自分の演じたキャラクターについて、印象に残っているシーンやセリフをお聞かせ願えますか。
福山「少年時代の啓太が出てくるシーンがあるのですが、さすがに僕の声では子供の声は無理、ということで女性の方に啓太を演じていただいていたんです。でも、なぜか赤ちゃん時代の啓太はまた僕が演じることになったりしまして(笑)。赤ちゃん言葉なんだけどはっきりとわかるようにしゃべったりと、今までにやったことのない手法でやらせていただきました。啓太という役をやらせていただいたことで、自分の中にもうひとつ引き出しをつくることができた感じです」
堀江「ようこは特に啓太の名前をよく呼んでいた気がします。怒っているときも甘えているときも、『啓太!』と呼びかけている感じです。印象的なシーンは、ようこと啓太の信頼関係が垣間見られるところですね。例えば、ようこがせんだんたちとけんかをして、帰ったあと啓太にそのことを報告するシーンがあるのですが、ようこからの話を聞く啓太が、興味なさそうにしていながらも実はようこのことが心配だった、というところです。あとは、死神と戦ったとき、最初に啓太が不利な状況だったのですが、そこからの快進撃もお気に入りです」
――変態キャラや変態シーンについて、印象に残っていることをお聞かせ願えますか。
福山「ドクトル、親方、係長という3大巨頭をはじめ、濃くて個性的な変態たちがいろいろと出てきましたが、この作品の変態たちはみんなポジティプ、やたらと前向きなんですよね(笑)。印象的なシーンは、赤道斎のあまりの変態ぶりに、啓太が『変態だぁーっ!』と率直な意見を述べるところです(笑)」
堀江「同じく赤道斎が、街を高いところから見下ろしているときに『股間を吹き抜ける風が気持ちいい』みたいなことを言っていたシーンがすごく面白かったです(笑)。あと、変態キャラクターに含めていいかどうかはわかりませんが、個人的には河原崎先輩が好きですね」
――これから最終話を見るファンの方々へ、最終話の見どころを少しだけ教えていただけますか。
福山「いろいろな要素が詰まっているので、変態を期待する方も、かわいい犬神たちを期待する方も、シリアスな展開を期待する方も、ドタバタコメディを期待する方も、全員が楽しめる内容だと思います」
堀江「ようこと啓太の絆がまた少し深まったのかな、と思える展開になっています。2人の動向を気にしてくださっている方はぜひ、楽しみにしていただけたらと思います」
――TV放送は終わっても、DVDの発売はまだ続きます。最後に、ファンの皆様全体にメッセージをいただけますでしょうか。
福山「DVDもそうですが、この作品に関してはスタッフの方々がいろいろと考えてつくってくださっていると思います。これからもファンの皆さんへ面白いものが届けられると思いますので、ぜひ『いぬかみっ!』情報をチェックしてください。そしてまずは、DVDで変態たちを振り返って見てください(笑)。よろしくお願いします」
堀江「地域によってはTVで見られなかった方や、見逃してしまった方もいらっしゃると思います。なのでそういった方々も、DVDでじっくりと見ていただきたいと思います。個人的には『しゅくち』ジャケットがすごく好きです(笑)。そういった楽しみもDVDならではですし、ぜひこれからも注目してくださいね」
さらに、アフレコ現場にいらしていた原作者の有沢まみず先生からもお言葉をいただいた。
有沢「『いぬかみっ!』のアニメは多くの方々のおかげで、原作以上に、面白いものに仕上げていただきました。また、声優さんたちも本当に頑張ってくださって、すごく光栄で、幸せです。これからも、『いぬかみっ!』のようにすばらしいアニメ化をしていただけるような作品を書いていけたらと思います」
有沢先生も絶賛の「いぬかみっ!」アニメ。DVDなど、最終話放送後の展開にも乞うご期待! |