――テレビアニメでは11年ぶりの放映となる「スレイヤーズ」ですが、久しぶりに収録をしてみての率直なご感想をお聞かせください。
●緑川光さん(ゼルガディス役)
僕らは確実に年を重ねているんですけど、現場の空気は本当に当時と変わりませんね。これは本当に素晴らしいことだと思います。そして何より、こういうアップテンポで年齢と若干差異が出ててくる作品で(笑)、いちばん大変なポジションを務めていらっしゃる林原さんは本当に素晴らしい! お世辞抜きですごいと思うし、これから演じていくうえでの心の支えになりますね。
●林原めぐみさん(リナ=インバース役)
先ほどの緑川さんの言葉で少し勇気が持てました(笑)。
この場を借りてありがとうございます!今回またリナをやるにあたって、10年前の自分を演じようとしていた節があり、1話の収録のときは無意識のうちに肩に力が入っていましたね。でも唇が呪文を覚えていたりとか、本番でさらっと出たものが納得いくものだったりしたので、自分の中で揺らいでいたものはすぐに消えました。声優の醍醐味として、こうしてまたリナというキャラクターに出会えるのは幸せだなと思います。
●松本保典さん(ガウリイ=ガブリエフ役)
着実にいろいろなところが衰えているので(笑)、本当にやれるのかなっていう不安はあったんですけど、いざ集まってみたら空気が当時に戻るんですよね。みんなさすがだなと思いました。
●小林由美子さん(ポコタ役)
「スレイヤーズ」という番組は一視聴者として見させていただいていました。今回ポコタという役でこうして参加させていただけるのは純粋にうれしいです。それと同時に、この長い歴史に傷をつけないように全身全霊で頑張っていこうと思っています。
●鈴木真仁さん(アメリア役)
先輩方がおっしゃったような感じなんですけど、またこの作品やキャストの皆さんと出会えてよかったと思います。あと、私はデビューした頃にこの作品をやらせていただいたので、今回は初心に戻りつつもまた一歩、二歩と成長できればいいな、なんて思いつつ取り組んでいます。
――今回の新シリーズで新しくなった部分や面白かった部分など、見所を教えてください。
●緑川さん
とにかく魔法が多い! 知らない魔法もわんさか出てきますよ。どういうふうにアニメーションで表現されるかが楽しみですね。
●林原さん
リナが、今までにないくらい人を殴ってますね!(笑) 10年ぶんのストレスを発散してるんでしょうか(一同笑)。もともと派手なことをしてましたけど、演じている私が『リナ、もうちょっと落ち着こうよ!』って思うくらいです(笑)。
●松本さん
今、殴るという表現が出てきたので言いますけど、今シリーズはガウリイ以外も結構殴られてるんですよ。なので、少しは負担が少なくなるのかな、なんて思っていましたけど、結局軽減はされていませんね。他の人が殴られたぶんだけ、相変わらずガウリイもやられちゃってます(笑)。
●小林さん
新キャラクターのポコタは、リナの敵になるのかそれとも味方なのか、今の段階ではまだわからないんです。まだまだ謎な部分が多いですが、お楽しみにということで!
●鈴木さん
まだ高いところから登場したり飛び降りていませんね。アメリアともあろう者が地に足をつけていますよ、今のところ(笑)。
――では最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
●緑川さん
大塚明夫さんの演じる、新キャラクターのワイザーですかね。普段はダンディでかっこいいんですけど、情けないところのギャップが本当にステキなんですよ! みなさん、ぜひチェックしてみてください。
●林原さん
作品からは少し話がズレちゃうんですけど、前のシリーズの収録のときに緑川さんと「30歳を過ぎたらガタっときたね、スレイヤーズは本当に大変だよね」って話をしていたんです。そのことを2人とも覚えていて、今シリーズの収録の初っ端、開口一番「きちゃいましたね! 40歳ですよ、どうしましょう!?」みたいな話がありました(笑)。でも、それをクリアしていくことが私自身とても楽しいですし、世の40代のみなさんを勇気付けることができるのではないかなと。もちろん、そんな事情は関係なく純粋に楽しんでもらえるのならそれも良しだと思って、これからも頑張っていくつもりです!
●松本さん
前シリーズをなぞっていくということではなく、今シリーズもおもしろいぞ!と言えますので、この作品のすべてが見どころということで! 余すところなく見ていただけたら、本当に嬉しいですね。
●小林さん
本当はいけないことなんですが、アフレコ中に聞き入ってしまってお客さんになってしまうことがたびたびあるんですよ(笑)。視聴者として見ていたあの頃の引き込まれるような感じは健在です! ぜひ、体感してみてください!
●鈴木さん
どんな人でも安心して見て、楽しめる作品だと思います。放送をお楽しみに!
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