竜児と大河が訪れた泰子の実家には、初めて会う祖父母、そして竜児の計画にまんまと乗せられ、十数年ぶりに実家の敷居をまたぐことになった泰子が待っていた……。 その晩、竜児と大河は祖父母や大河の両親、仲間たち、みんなに祝福してもらえるような幸せを築こうと誓い合う。 翌日、ふたりは泰子とともに東京の高須家へと帰って来た。竜児が晩御飯の仕度をしている間、大河は自分の部屋へ着替えに帰ることに。実の母親が残した留守電メッセージを聞き終えると、大河はふと思う。「私はもう逃げない」と! 自分は竜児のために変わらなければならないと決意した大河は、思いも寄らない行動に出る!! 竜児はそんな彼女をひたすら信じて……。
自分の気持ちに正直になれず、思わず逃げ出してしまう大河。竜児と実乃梨はそんな大河の気持ちを確かめるべく、追いかける! 実乃梨は遠くに大河の姿を見かけた途端、竜児に対する自分の気持ちを大河に告げる。だが、実乃梨がようやく追いついたと思ったその場所に、大河の姿はなかった……。実乃梨は竜児の気持ちを確かめると、彼を大河のもとへ送り出す。やがて、竜児は商店街で大河の姿を見つける。ふたりが互いに自分のことをどう思っているのか、確かめようとしたその時、大河の実の母親と泰子が現れる。泰子たちが語る大人の都合にうんざりしたふたりは猛反発! 雪空の中、ふたりは泰子たちの手の届かない場所を目指して駆け出す!!
バレンタイン間近のある日、まだ進路希望を答えていなかった竜児と大河は担任の恋ヶ窪に呼び出され、改めて進路希望を聞かれる。進学する気がないふたりは、恋ヶ窪にこれから先の人生についてちゃんと考えるよう注意される。だが、それでもふたりの考えは変わらなかった……。そんな中、泰子が突然家で倒れてしまう! 大河からその報せを聞いて駆けつけた竜児は、ケーキ屋のバイトのことが気になるという泰子に、変な心配をせずに休むよう言い聞かせる。泰子が眠りにつくと、竜児はケーキ屋の主人に事情を説明しに出かける。竜児について来た大河は、彼が泰子のことで必要以上に責任を感じていたことを知る。竜児を励ます大河は……。
修学旅行が終わり、登校した竜児だが、教室に大河の姿はなかった。旅行先のスキー場で迷子になった大河は救助隊に助けられた後、迎えに来てくれた実の母親と一緒に過ごしていたのだった。竜児は大河が迷子になった時、意識もうろうとする彼女の口から飛び出したあの言葉が忘れられない。そんな中、2年C組では進路調査票の提出日が迫っていた。お金のかかる進学をせずに就職を希望する竜児だが、竜児の幸せを第一に考える母・泰子から進学を勧められる。そして後日、進路面談を終えて帰宅した竜児は、泰子が本気で竜児を進学させようとしていることを知る。それがきっかけでどこか吹っ切れた様子の竜児の前に、大河が現れた!!
修学旅行でスキー場を訪れた2年C組の面々。スキーを楽しむ生徒たちとは対照的に、スキーができない竜児と大河だけが初心者コースのリフト乗り場に並んでいた。そんな中、木原と能登が北村のことで喧嘩を始めてしまう! その喧嘩は実乃梨や亜美らをも巻き込み、楽しい修学旅行に険悪な雰囲気をもたらす。みんな何を考えているのかわからないと思っていた竜児のもとに、実乃梨がやって来た。彼女とあれこれ話をしているうちに、信じがたい光景を目の当たりにした竜児は、やはり実乃梨は自分の思いを受け入れてはくれないと落ち込んでしまう。さらに、彼はあるアクシデントに巻き込まれた結果、実乃梨と亜美の修羅場を垣間見ることに。