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この日は一段と北風が強い日でした。
こ朝11時に制作スタッフ、堀江さんと待ち合わせをし、練馬にある広徳寺を訪ねました。 「おはようございます。」こんな寒い日にもかかわらず、スタッフは心なしか楽しそうなんです。そんな風に書いている私自身も、「寒い・寒い」を連発しつつ、駆け足をしてみたり、はしゃいでお寺の周辺を探検してみたり、なぜか希望に満ち溢れた気分でした。どうしてでしょうね。 お寺の門をくぐると雑音が飛び交う都内の雰囲気とはまるで変わり、枯葉が舞い、日陰では霜柱が立ち、幼いころに遊んだ風景を思い出してしまいました。 本堂から少し離れた墓地は、かすかに暖かい太陽の日差しが差し込む程度で、お墓を掃除するには本当に寒かったですね。 「わぁー、お墓、広ーい! 墓石がこんなに。。。」 大きくて、今まで見たこともない墓石が目の前に4つ。
掃除を始めてすぐは誰もが逃げ腰だったのに、ある人は枯葉をはき、ある人は水周りをきれいにし、ある人は墓石を磨きと、各々が刻々と真剣な眼
差しに変わっていったんです。本当に黙々と。
やればやるほど綺麗になる様が嬉しくて、段々お墓掃除が楽しくなってきて、最後には小さい枯葉も許せなく、自分のお墓のようにピカピカにしてきました。
その後、全員でお線香を立て手を合わせました。 お線香の煙が、冬の緑の笹の間にほのかに消えていく様を見て、心を静め手を合わせる行為がこんなに懐かしいと思うなんて。。。と、自分を振り返りました。十兵衛ちゃん という作品に出会い、初心の気持ちを違う角度から突きつけられた気がしたのかもしれません。
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ー中山コメントー 柳生十兵衛のお墓参り。 ボクは予定が合わなくて皆さんとは違う日付でいったのです。 音響監督さんとその補助をしている方。小猿役の新子さんと、友達の後藤さん。 丁度前日少し東京でも雪が降った日で、お寺には少し雪が残ってました。 行く途中で買ったお花を添えて。 音響監督さんが、買ったお酒を墓にかけて。 吃驚だったのはそのお酒がなんと『ウォッカ』!! 普通に日本酒だろうと思っていましたよ! ロシアだからウォッカ……さすがです……思わず笑って…いやいや尊敬してしまいましたッ。 「異文化交流だよ」なんて言葉も出て。 ともあれそんな和やかな雰囲気の中でお墓に手を合わせて。 とても不思議な感じがしました。 まるで身内の人のお参りをしているようで、とても感慨深かったです。 少しフリーシャの意識が頭をもたげてたのかもしれません。 フリーシャがこのお墓みたらどう思うのかな…と思ってみたり。 きっと悲しいだろうな…とか。 そんなこんなでとても印象深かったです。 凄く…良い思い出になりました。 |
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柳生家様、この作品をお守りください。 |
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