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現場からのお便り
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『十兵衛ちゃん2未放映地区スペシャルイベント~たまには仲良くやってみた~』レポート~(in大阪)

 いってきやした! 十兵衛ちゃん2未放映地区スペシャルイベント! 題して『たまには仲良くやってみた』!!
 1日目大阪、2日目名古屋にて行われたこのイベントは、キングレコードさん、バンダイビジュアルさん、ブロッコリーさんの協賛で開催されました。 直接ファンの方々にお会いできるなんて、すっごく楽しみ! もうワクワクドキドキで指折り数えていたでヤンス~。

3月7日(日)
2日目! 名古屋会場の東別院ホールに集合!ちょっと風は冷たいけれど今日もよいお天気。
「おはよーございます!」今日も元気なほっちゃんと恵里奈ちゃん。昨日はお疲れさ までした~!本日もどうぞよろしくお願いします!
楽屋に入り、昨夜のボーリング武勇伝を聞きました。ほっちゃん、最初はちょっと劣 勢だったけど後半の巻き返しがすごく優勝☆とのこと。わぁ今度ぜひ一緒に行きましょ ~。
ホールの方が用意してくださった石油ストーブに皆であったまる。「なんかお餅とか 焼きたくなるね・・・」「何か焼きたい×2~♪」と話している内に、「コパン」と いうスナック菓子をおもむろに並べ焼きはじめる堀江さん。ほんとに焼いとる~~っ! 辺り一面こうばしいチーズの香りがたちこめます。・・・あ、美味し☆

昨日と同じリハーサルをして、本番前に衣装替え。衣装室から出てきた二人、ひゃあ ~激かわっ!今日の堀江さんは、グレーのベストにピンクのリボンを巻き、ピンクの スカートにブーツ。ロングヘアを二つに結い、こちらもピンクとホワイトのさくらん ぼのようなボンボンをつけてます。
恵里奈ちゃんは昨日、ほっちゃんから譲り受けたトップスにミニのプリーツスカート、 赤・黒・白のコントラストがすごくカッコいいぞォ!「絶対ショートカットに似合う と思ってた!」とほっちゃんも大満足。
し・か・も!このカットソー、左胸にマーク がついているのですが、よく見たら小さなハートとスペードがっ。すっご~い、これ 『J2』にピッタリ!よく見つけてきましたね~。恵里奈ちゃんのリボンタイの具合 を直す堀江さん、もうこうしていると自由とフリーシャまんまって感じ!

こんなラブリーな二人を目の前にしたら当然始まる楽屋大撮影会(笑)!!監督も愛 用のデジカメを取り出し、「かわいいなあ~」と目を細めてバシャバシャと激写!運 動会を撮影するお父さんですかっ。もちろんコザルも撮らせてくだせぇ~と仲間入り。 スタッフさんも仲間入り。

その後は堀江由衣によるミニダンス講座が開催され、皆でほっちゃんの指導の元、 『心晴れて~』の振りつけを覚えました。うわっ手と足がバラバラになってしまうよ お。何か難しいでヤンス~。

そしてそんな楽屋に突如現れた白い覆面男!!わっ、びっくりした!正体は司会のト ディーさん。「それでちょっと銀行行ってきてくれませんか。」「あ、コンビニで買 い物をお願いしていいですか。」と口々に頼み込み。「あ、じゃあ、コンビニ行って 普通にレジ行って、最後にお釣りを募金してきてください。」「うわっ、ただのめちゃ めちゃイイ人じゃんっ」とか。いやはや盛り上がりましたよ~ん。



そうこうしている内に、本日のイベント開幕!トディーさんはそのまま白の覆面姿で 舞台に登場。お客さんの笑い声が響く響く。
上映会の間、楽屋では堀江さんが持ってきた「UNO」で遊びました。
これタダの「UNO」 ではございません。『ONE PIECE』のウノなんです。キャラクターのセリフをしゃべ りながら特殊なカードを出すというオリジナルルールがあり、まずはセリフを覚える のに四苦八苦。説明書を見ながらだから、次何かのカードを出すってわかっちゃうん だよ~。
えっと色々セリフがあったのですがど忘れしちゃいました。唯一覚えている のが「ウノ!」の代わりにルフィの『海賊王になってやる!』(だっけ)。
3人で「海賊王になってやる~~!」と言いながらカードを叩きつけ合う青春の一コ マ。ちなみにコザル、全ゲーム最下位でヤンした(弱っ!!)。ううっ自由殿もフリー シャ殿もさすが二代目、お強いのなんの。

さて、ひとしきりゲームで腕をならした後、いよいよトークの時間になりました。
階下に降り、前日と同じく大地監督、堀江さん、恵里奈ちゃんが舞台に上がります。
昨日と同じく「可愛い~!!」「サイコー!!」っと熱烈なラブコールを送ってくださるファンの方。おおぅ、今日も熱いなあっ。竹内力さんのモノマネをする監督(笑) そして早速質問コーナーが始まります。



まずは大地監督へ。
『十兵衛ちゃんをつくろうとしたきっかけがあったら教えてください。』

「えっとまずチャンバラをやりたかったんですね。最初の放送が5年前くらいだったんですけど、昔から時代劇というかチャンバラが好きで、やりたいと思っていました。
でもなかなかそんな仕事ないじゃないですか。
で、オリジナルの企画を立てていたところに、同じ時代劇好きのマッドハウスの丸山社長に呼ばれて、何か面白い企画ないか?って聞かれたんです。で、
『オリジナルでいいんですか、ありますよ。時代劇』
『あ、いいじゃないどんなの』
『・・・十兵衛ちゃん』。」

場内大爆笑、呆然とする丸山社長の顔が浮かぶでヤンスっ。

「で、『は、それ、時代劇?』って言われたから『いや時代劇ですよ、かなり真面目な。「ラブリー眼帯の秘密」っていうんです。』」
さらに湧く客席。
「『なんだよそれ、企画書書いてこい』って言われたんです。
まあ、今はそうでもないんですけど、その頃チャンバラのアニメなんてウケないというか受け入れられないと思って。じゃあ美少女が剣士になるとすれば成立するんじゃないかな(笑)って。」

「いやあ、でも斬新ですよね、『十兵衛ちゃん』って」と森永さん。
「ぼく大体『ちゃん』とか『君』なんですよね。『くろみちゃん』とか。『十兵衛』に『ちゃん』を付ければってすれば『何だろう?』って思われるじゃない。」

何でラブリー眼帯なんですか。

「全然覚えていないんです(笑)。シベリア柳生と同 じなんだけど。語呂なんだよね。『十兵衛ちゃん~ラブリー眼帯の秘密~』って感じィ?」うわあっ、テキトーだ(笑)!!

「色んな人に聞かれてもわかんないわかんないって言い続けて、で質問もきたんで第1シリーズの9話あたりに7つの秘密とか入れて、音響効果力とか、収納力とかいって中に裁縫道具入れるとか(笑)。
一応あれが秘密なんだよねって。やったことはやったけどあんまり考えてなかったなぁ(笑)」。

その秘密が気になる方はDVDボックス を是非ご覧くださいね(笑)


ということで、次に堀江さんへの質問。
『第2シリーズより堀江さんが自由役を演じられているわけですが、気をつけられていることはありますか』

「あります。」
とほっちゃん。
「一番気をつけたと言うかめざしたところはやっぱり普通の中学3年生に聞こえますようにっていうの。やっぱり中山さんは中学卒業してから2、3年しか経ってないからそれだけで十分リアリティーがあるんですよね。ああ、負けちゃなんねぇって(笑)」
「それ、自由っぽいね(笑)」と監督。 「それで頑張って若作りをした(笑)ワケではないんですけれども、そういうリアリティーが出せたらいいなって」
「十分若いから大丈夫!!」と客席から声が飛び、「ありがとう、一人だけでしたけど(笑)」と笑顔で答えるほっちゃん。

堀江さんは、始まる前に、役作りも監督に相談にいったそうです。

「第1シリーズを観てちゃんと研究して、こういうことをちゃんと聞いてくるんだなって感心しましたよ。彩との関係とか、昔のことはひきずっているのか、とかね。
で、その時、自由は変わっているって言われてちょっとショックだったんだけど(笑)。
要するに、普通を目指しているんだけど、普通なんかないからね。もともと変わっているから普通を目指すのがあるんだろうなって。異常な体験してるし」

確かにアニメでああいうキャラクターってあんまりないですよね。

「不思議な役でした。普通はアニメって戦いとかもテンション上げて、大きく見せようってやるんですけど。逆のこと言われて、アニメだと反応速くしなくちゃいけないんですけど、自由の反応は『遅くていい』とか『ついていかなくていい』逆に『ついていくな』とか言われて。
それが逆に難しかったですね。結構最後まで悩みながらやってました。」と堀江さん。

でもそんな悪戦苦闘の結果、
「最初の1、2話くらいはリキみが入るんだけど、3話の頭くらいでそれがなくなって、これでもう完璧だなって思って。それ以降は任せた感じでしたね。」と褒める監督。「ずっと迷ってました。あまり監督とかに注意とかされないと、ああ、わたし見捨てられたんだっと思って。」(笑)。
「そんなことな いよ」と笑う監督。



次は、中山さんへの質問。
『アフレコ中の爆笑体験を教えてください。』

「モノマネが流行ってるんですよ。きっかけは堀江さんのしずくんかな。」
と言った ところで客席から「やってください~」という声が飛びました。
ほっちゃん、コホンと咳払いをし、しずくんのセリフを言います。

『柳生十兵衛復活しましたっ!』

(場内シーン)・・・・・・

あれっ、似てない!?わたし今日またヘコんで帰るかも。」

と頭を振るほっちゃん(笑)。
実はスタッフさんの間でフリーシャの口真似をするのが流行っているんです。始めたのはチーフディレクターの長濱氏。
「だから『イイナ』って言葉を言う時は必ずフリーシャなんですよ。」と監督。(使用例:『イイナ、そのマンション、チョーダイ』。)
そうそう、現場ではもう偽フリーシャ続出なんですよネ。

「それから齋藤彩夏ちゃんが安原麗子さんにダメ出しをしてるんですよ。『ねえさん、そこダメ。』『ねえさん、そこ噛んでます。』とか。それもおかしいんです。」
と恵里奈ちゃん。
ええ、このコンビも相当面白い、コザル今後も総力を上げて特集しますよっ。



その後はまた大地監督への質問になりました。
『竹内力さん、目黒裕樹さんのアフレコはどんな感じでしたか』。

「いやもうすごかったですね。」と竹内力さんが初めて来た時の様子を再現し始めま す。

「『DEAD OR ALIVE』のファイナルと同じ格好で登場して、びっくりしましたね。
俺たち完全に呑まれてましたね。アフレコ中は『え~いチクショー!』って上着をバサって脱ぐんだけど、脱ぎ方もリキなんだよっ!『うわあっ』『ぐわっ』てスゴイ声なんですよ。最後は大股で出ていきました。」(AR日記の#1本線もご参照ください。)

「全体で3回来られたんですけど、最初はちゃんと眉間にしわをジーッと寄せられてたんですけど、最後はリラックスされて普通に笑顔でした。
雑談なんかもされて面白かったですよ。最後は手を握ってお疲れさまでしたって仰って。
一回、目黒さんと大平透さんと巨匠が3人集まった時があったんですけど、帰りにブースですれ違う時に『お先に失礼します』って挨拶する姿が、もうVシネなんですよ(笑)。カッコ良かったです。
また目黒さんは、『親父がやった役だから』って即答で引き受けてくださって。すごく気さくな方でした。
一回、中山ちゃんと二人でやったんですけど。中山ちゃんの声を嬉々ながら、『普段からそんな声なの?』とか聞いて(笑)」
「違いますって答えました(笑)」と恵里奈ちゃん。
「目黒さんも3回来てくださったんだけど、とてもきちんとした方で。
演技の方も何度でもやり直してくださって本当に良かったです。」

司会のトディーさんが
「テロップみたとき、これ見学行かしてくれねえかなぁって思ってましたよ。」
「いや、貴重な現場だから、もし言ってくれたら絶対OKしてたね。むしろ見てほしい。」と監督。
「それもっと前に言ってよ!」とトディーさん(笑)。

「一話目の時は全員をブースに入れて見てもらいましたね。特に息子役の前田君はじーっと聴いて完全にそれで役を作ってました。
その前と全然違う演技になりましたね。
目黒さんの優しくてフランクな柳生十兵衛役も、あの声でやってくれたんでだいぶその後のシナリオに反映されましたね。根幹にかなり役が関わって変わってきましたね。」



「監督もしかして実写とかやりたいって考えたりもされています?」と森永さん。

「いや、やっぱり実写は違うね。憧れはありましたね。でも実写の感覚をアニメに取り入れて出来ないかなと思っています。
2シリーズでは殺陣もかなり進化しています。5年間の間に映画もアニメも相当技術が上がっていますしね。スタッフみんなで観にいったんですよね。『KILL BILL』とか。影響はすごく受けていて。剣を振る時に共鳴させるところとか。
総作監の馬越さんがとにかくこの映画が大好きで、香港映画も大好きなんですけど。アクションシーンもコンテがあって原画があって、さらに馬越さんが色々直されるんですよね。それが又、すごくって。
彼は僕が話をしているとこっちを向いて『はい、はい』ってちゃんと頷きながらも手を止めない。で、話してる間に一気に3枚くらい画が出来ちゃうんですよ(笑)。あれはスゴイ。
7話の殺陣シーンなんですけど、金沢ロケに行った時にハンググライダーの基地があって、あそこから飛び下りるようにしたいな、とか思ってやりましたね。」

白熱する監督のトーク、色々面白いお話が聞けましたよ。



さて、堀江さんへの質問、
『自由以外でやってみたいキャラはありますか。』

「白幡丸乙女様の横にいる取り巻きの大蝶がやってみたかったです。」と意外な答えの堀江さん。
「それとかしずくんとか、何でそういう脇キャラに興味をしめすかな(笑)。」と監督。
「大蝶はずっと『イイナ』っていってました。ずっとやりたい×2って思ってて。
でも別の方に決まっているから残念でしたね。『十兵衛ちゃん3』を作る時はよろしくお願いします!」
「いや、1シリーズ、2シリーズ通して、現場的にもイベントでも大蝶が話題になったのは初めてだよ。」と笑う監督。
「俺なんかどっちが大蝶か小蝶かわからないもん。」
ええっ非道いッス!!

最後の質問は中山ちゃんへ。
『フリーシャは二重人格っぽいキャラですが、中山さんは何の人格が体内に眠っていたら嬉しいですか。』

「すっごい頭がいい人が入っていてくれたら嬉しいですね。」と学生っぽく初々しい発言の恵里奈ちゃん。
「俺も学生の頃はそう思ったけれど、今はそういうの考えられない。」と監督。
「夢が薄れてきている。寝る時間が欲しいとかそんなとこくらい。」
さ、寂しっ!!
「あ、でもコピー人間は欲しいね。仕事が2倍できるとか、コンテの清書してくれるとか。」
うわっ夢ないなぁっと一同、監督にゲンメツ(笑)!



といったところで、時間がきたので次のコーナーに移ることになりました。
あっと言う間だったなあ。
こっからが華やかですよ~といいつつ監督はいったん退場。
そして、お二人の歌が始まりました。イントロから大阪と同じく盛り上がりは最高潮。
そして昨日最前列だけだったコサックダンスが3列目まで増えている!さては皆さん、練習してきましたネっ。女の子の姿もちらほら、周りと一緒に飛び跳ねてフィーバーしてらっしゃる姿が印象的でした。
ほっちゃんも恵里奈ちゃんも昨日よりリラックスしてのびのびと楽しそうに歌っていましたよ。

二曲終わり、大盛況の内にお別れの時間になりました。
皆さん本当にありがとうございました。めちゃくちゃ楽しかったなぁ~。
駆け足の二日間でしたが、大勢のファンの方々にお会い出来て素晴らしいイベントでした。 未放映地区にもかかわらず、あんなにたくさんの方々が駆け付けてくれて、あたたかく応援をしてくださり本当に嬉しかったです。
また中には、はるばる放映地区からイベントに参加してくださった方も大勢いらっしゃり、おかげさまでとても盛り上がりましたことを、監督はじめ『J2』スタッフ一同、声優一同心より厚く御礼申し上げます。

皆様のお力により『十兵衛ちゃんシリーズ』は支えられております。本当に、本当にありがとうございました~!

それでは、またお会い出来ることを楽しみにしておりまーす☆☆☆
(C)大地丙太郎・マッドハウス/j2製作委員会