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オンエアー観てくれてますか? この十兵衛ちゃん がここまで来るまでに語らなくてはならないことがいくつもあります。その一つにあるのが、フリーシャオーディションです!やはりこれを知っとかないとっ。
その全てを知りたくて、アフレコスタジオに行ってきました。この日のアフレコはいつもより押していて、大地監督、長濱チーフディレクターもお疲れだとは分かっていましたが、私のわがままを聞いてください!!オーディションをすることになった経緯から全てを 教えてください!と、お願いしたところ、なんと心良く「いいよー!!」と。 やりました!!心躍りながら、緊張しつつ質問攻めです。
まず気になるのは、どうしてフリーシャ役をオーディションにしたかですよね?それを大地監督に聞いてみたところ、「声優志望の女の子、声優という仕事をしたいと思っている子が全国、全世界にいる中で、どんな子がいるのか知りたかったし、
この作品でシンデレラストーリーみたいなことをしてみたかった。」と。あとアニメーション神戸の受賞式とかで声優志望の子が自分の声を録音したテープや手紙を頂くそうなんですね。そんな時、声優になりたい子がこんなにいるんだなぁって。そういう事がきっかけだったそうです。 分かります!確かに。私も山口県出身なんですが、地方にいるとなりたいと思う職業に手が届きづらかったり、情報があまりないのでどうしたらなれるのか分からなかったり、夢の話のようで現実味がないから反対されたりすることがあったんですね。大地監督がこのようなチャンスを全国に向けて発信されたのはすごいなと思いました。 実際9月号のアニメ誌とHPで応募を募りました。その頃、私と自由役である堀江由衣さんはアルバムキャンペーンで全国を回っていたんです。印象的だったのは、金沢会場でオーディションの告知をしたら、「オーディションは受けたいし、声優にないたいんですが、現実問題として東京に行けません。でも、応募だけはします。」というお手紙を頂き、何もやらずにいるより、行動してみるという前向きな方にお会いできて嬉しかったです。 募集をかけて1~2週
間は4通~8通しか来なくて、正直驚きました。が、9月20日の締め切りまでには410通も届き、しかもその410通の中に冷やかしは一つもなかったそうです。そう考えると、最初の1~2週間は皆さん準備で時間がかかったんじゃないかなと思いました。録音スタジオが自宅にある方はほとんどいないだろうし、自分に置き換えると締め切りまではあがきますもんね。 |
<一次審査> 大地監督、長濱チーフディレクター、たなかかずや音響監督、プロデューサーが集まり半日かけて、一つずつ410通全部聞いたそうです。 フリーシャ役を決めるということは、監督たちの間でこんな子がいいというものがあったのか聞いてみたんですが、当初はなかったそうです。インスピレーションで決めました!!とお二人の笑顔。この笑顔が物語っているのは、現在のフリーシャ役を勝ち取った中山恵里奈さんが実力派だったということでしょうね。 ここで30名に絞られたわけですが、絞るまでには色々あったようです。まず選考で外れた理由は“なんか聞いたことのある声” この時、音響監督がおっしゃられた「最近はこれがベーシックになってしまっているんですよ。」の一言に大地監督も長濱さんも残念な気持ちになられたようです。どの子も一生懸命ではあるのでしょうが、“個性的”“無難路線ではない”が結果的に残った要因だったようですね。しかしとはいえ、応募してくれただけで嬉しくて、一生懸命さが伝われば伝わるほど選考から外せなくて、かなり話し合いももたれたようです。 印象的なエピ
ソードを長濱さんに聞いたところ、「録音されてないものがいくつかあって、それがすごくいいものだったらって、今でも気になります。」とおっしゃってました。 そんなに真剣に一つずつ聞いていたら、かなり気になりますよね。私がうかがって印象的だったのが、フリーシャ役では決まらなかったけど、6話に登場する“うさぎ”と“りす”役に選ばれた子がいたということ。フリーシャには残念ながらなれなかったけど、すごい経験をされた子がいたんですね。 |
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<オーディション当日> 一次審査を通過した30名のみなさんのオーディションがスタート。この日は私も微力ながらお手伝いさせていただきました。現場では、みなさんの緊張をほぐすように大地監督、長濱さん、音響監督が十兵衛ちゃん の説明を!! この時のみなさんの緊張は、私たちにも伝わってきましたが、それは自分に置き換えると入試の面接や、陸上のスタートラインに立ってピストルの音を待つような感じだと思います。 実はこの日の前日、オーディション用の映像に自由の声を吹き込む作業をしていました。 この時堀江さん自身、まだ菜ノ花自由・自由十兵衛役を固めている最中だったんでしょうね、大地監督、長濱さん、音響監督に作品自体の流れ、自由とはどんな子なのか、どんな環境で生活しているのか、家族への思いや心の変化を尋ねていらっしゃいました。 この場に立ち合い思ったのは、“関係者みんなが同じ気持ちになる”これが大事なんだなぁと思いました。簡単な様で、難しいことですよね。人はそもそも他人だから、いくら親子でも言葉にしなくては伝わ
らないことがありますよね。
ヒアリングとアフレコをしてもらって二次審査は終了しました。全員が終わったのは街灯がともり風も強くなってきた夜でした。 このオーディションで見事にフリーシャ役を射止めたのが、中山絵里奈さんです。 彼女の演じるフリーシャ、また作品のテーマでもあるホンモノとニセモノ、現代の親子関係など、目を離すことなく今後の十兵衛ちゃん にご期待ください。 |
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中山さんからもメッセージが届いてます。 |
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ーオーディションについて&アフレコ感想。ー とにかく 緊張しました… オーディション会場に…30分くらい前に着いたのですが、なかなか中に入れず暫らく周辺をうろちょろしてみたり…やっぱりやってる最中より待っている間の方が緊張しましたね… 周りの方も台本を真剣に読んでいらっしゃいました。 ボクは別にもうすぐテストだったからって日本史の教科書なんて読んでなかったですよ?とにかくいっぱいいっぱいで…巧くいったんだかいかなかったんだかよくわかりません… なんか、どうせ落ちるんだから羽目外しちゃえ、みたいに思ってた気がします。だから初ARの時は音響監督さんに「オーディションの方がテンション良かったよ~?」と云われてしまいました…。 初めはフリーシャのテンションについていくのが大変でしたが、最近ようやく慣れてきたカナ?という感じです。それでもやっぱり変身後とのギャップを出すのが大変で。どうして変身後もこんなに一杯しゃべるんだろう…… 変身後のかっこいいフリーシャを演じるのはすごく難しいです… もう、侍になりきったつもりでがんばってますッ。 そしてAR現場は
とても楽しいですッ。ぼーっと皆さんの演技を聴いていて台詞入れ忘れたこともありました… ホントに、凄いです。 そして、自分も其処に居るという事実に毎回凄い驚きです。 |
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今回残念ながらオーディションで洩れた方どうしても伝えたいことがあります。最後に書かせてください。 応募してくれた方全員が、前向きにオーディションに取り組んでくれたことが、今支えになっていますと。大地監督、長濱さん、音響監督ほかスタッフ 本編が始まった今でも話題に出されています。スタッフの気持ちを動かすほどの真剣さで応募してくださってありがとうございました。
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