第13話 |
「甲子園に行きたい……」すべては、林田の一言から始まった。前田の心配をよそに野球部設立に向け、盛り上がる神山たち。ルールも知らない彼らだったが、熱意だけでなんとか9人の部員を集めることに成功(?)、ついにクロマティ高校野球部は誕生した。そして、突然、合宿をするために富士の樹海へと旅立つクロ校野球部の面々。宿もとらず、ひたすら樹海をさまよった彼らは案の定、遭難した。暗い樹海での遭難生活に衰弱していくクロ校野球部の面々。だが、フレディだけは、なぜか元気だった。それもそのはず、フレディは、みんなの隙を見つけては、ラーメン屋に行きラーメンを食べては、何事も無かったかのように戻ってきていたのである。そんなことを知らぬ一同は、どんどん衰弱して行く。このままでは、神山を初めとするクロ校主要メンバーの命が!? しかし、そのとき、救いの神が現れた。ゴリラが彼らを手招きし、樹海の外へと導いてくれたのだ! |
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第14話 |
かねてより有能なナンバー2を探していた、デストラーデ工業高校一年のトップ、山口ノボル。彼はついに理想のナンバー2を見つけた。その男とは、腹話術の人形、ミック君を華麗に操る男、中尾明である。ミック君と中尾のおもしろい掛け合いに満足げな山口。だが、ナンバー2の座を狙っていた石川にとってこの状況は面白くない。自らの存在をアピールすべく中尾(ミック君?)に殴りかかる石川。しかし、石川はあっさり返り討ちにあってしまう。一方そのころ、クロ校一年のトップ、竹之内豊は通学のために乗ったバスの車内でうなっていた。彼は乗り物にはめっぽう弱いのである。そんな、彼の弱点を知ってか知らずか、神山はまたも、彼にしつこく話しかける。竹之内とちがって神山は乗り物が大好きだったのだ。さて、そのころ、デストラーデ工業高校では、ケンカに負けた石川が、こんどは投票でナンバー2を決めようと提案するも、結局は中尾とミック君に煙に巻かれてしまっていた。意気消沈の石川。しかし、彼に転機が訪れる。偶然、出会った神山に腹話術を伝授してもらった石川は相棒のデビット君(人形)とともに中尾に再戦を挑む。
山口に認められて喜ぶ石川。しかし結局、ナンバー2の座を射止めたのはデビット君だった。 |
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第15話 |
マニエル高校一年のトップ、藤本貴一。仲間たちからも"悪魔"と恐れられる彼は新入りだろとなんだろうと容赦はない。だが、そんな彼もネット上では、新入りさんにも優しい、優良ネットサーファーである。そんな藤本がついに自らのホームページを立ち上げた。学校ではいろいろと騒ぎが起きていたが、そんなことは彼にとってどうでもいいことである。ホームページの更新に、チャットや掲示板への書き込みと、やることはたくさんあるのである。しかし、そんな彼の前にも、ついに他人を不快にすることを目的にネットサーフィンをするネット上のワル"荒らし"が現れる。徹底抗戦に打って出るも。惨敗してしまう藤本。なすすべもなく一方的に負けてしまった藤本は「オレは無力だ……」とつぶやきながら、秋葉原を一人でさまよっていた。そんな藤本とは対照的に、ヘラヘラとウンチクをたれながら秋葉原を歩く男。偶然、ふたりは道ばたでぶつかってしまう。イライラのあまり、思わず男を殴り倒す藤本。それでも、彼の気は晴れない。しかし、なんとこの男こそが"荒らし"だったのである。だが、そんな事実を藤本が知るよしもない……。 |
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第16話 |
『日本番長選手権』……それは日本で最強の番長を決める権威ある大会である。年に一度、行われるこの大会の開催日が近づき、クロ校のワルたちの話題も大会一色に染まっていた。だが、北斗はそんな大会の存在すらしなかった。プライドの高い北斗は、大会に出たくとも自分から言い出せない。なんとか子分に協力してもらって、みんなの輪に入ろうとするが、なかなか上手くいかない。しかも、話題はどんどんそれて行き、皆それぞれの夢について語り出してしまう始末。一人一人、夢を語っていく中、北斗の子分は気づいた。自分の名前が一度も呼ばれていないことに……。なんと、誰も北斗の子分の名前を知らなかったのである。なんとか、名を名乗ろうとがんばる子分。だが、名乗ろうとするたびに、フレディがジュースをこぼしたり、隣のクラスでケンカが始まったりして、名乗るとことができない。名前を名乗るため、全ての事件を必死になって解決する子分。これで、やっと名前を名乗れると思ったそのとき、空から巨大な隕石が落ちてきたのである……。 |
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