薬師寺涼子の怪奇事件簿

■ちゅうい■
このコーナーではテレビに登場した設定や人物などを紹介しています。
ということは、つまり、ちょっとネタバレ的なところがありますので「その話はまだ観てないやい」という人はお気をつけください。
また、以下の内容のすべては、作品と同様にすべてフィクションであり登場する人物や団体名はすべて架空のものです。

銀座プライムタウン【ぎんざぷらいむたうん】

ファイル01の舞台となった複合商業高層ビルディング。建物の高さに制限をもうけたいわゆる「銀座ルール」を無視して建てられているため、建設当初より周辺住民による反対の声が多数あったという。

東京ナイトメア事件【とうきょうないとめあじけん】

かつて薬師寺涼子と泉田が遭遇（というより首をつっこんだと表現するほうがピッタリ）財務省三田分室＝万魔殿（パンデモニウム）の謎をめぐる怪事件の俗称。ネーミングは薬師寺本人である。

小沼警部補【こぬまけいぶほ】

銀座署の刑事。薬師寺涼子が言うところの「東京ナイトメア事件」において、涼子と泉田に関わりを持つ。

曽我篤彦【そがあつひこ】

高層ビル「銀座プライムタウン」のオーナー。元厚生労働省のキャリア幹部で、天下りし現在の役職に就いている。
厚労省時代には薬害事件をおこしている。社会的迫力を持った中年紳士だが、薬師寺涼子は「ポマードおやじ」「イカれたオッチョコチョイ」呼ばわり。

寺島邦明【てらしまくにあき】

曽我オーナーの部下。高層ビル「銀座プライムタウン」の警備責任者。
薬師寺涼子のハイヒールのカカトがどれだけ痛いかをカラダで知っている、悪役ながらちょっと気の毒な人。

検研【けんけん】

自らを魔王と称するカーレーサーのとなりにいつもいて、特徴的なしゃがれた声で笑う犬……のことではなく、高層ビル「銀座プライムタウン」にオフィスのある特殊法人の俗称。正式には「検疫技術研究機構」。
輸入食品の検疫に用いられる技術の研究をおこなう組織……というのはタテマエで、厚労省の天下り先のひとつ。

霧の訪問者事件【きりのほうもんしゃじけん】

かつて薬師寺涼子と泉田が軽井沢において遭遇した怪事件の俗称。これまたネーミングは薬師寺本人。

月読会【つくよみかい】

いわゆるネコミミモード……とは縁もゆかりもなく、月の女神・月読の実在を信じ、崇拝するカルト集団。
代表は煌月麗光（こうづきれいこう）　しかし彼はまだ幼いため、組織の運営は数名の幹部によって行われている。

辰見周五郎【たつみしゅうごろう】

監察医。超常現象や怪奇事件にも寛大な立場をとる人物で、薬師寺涼子と泉田にとっては良き理解者。
平成の御世になっても昭和の銘酒ジョニ黒を愛する先生である。

溝呂木喜久乃【みぞろぎきくの】

カルト集団「月読会」が涼子暗殺のために放った刺客のひとり。狂信的思想の持ち主らしく激情するタイプ。

野長瀬一馬【のながせかずま】

アジア最大の警備保障会社にして薬師寺涼子の父・薬師寺弘毅がオーナー社長をつとめるJACESの社員。
薬師寺涼子の世話を担当する点では泉田に類似した立場であるが、自分でビデオを編集するほどの警備保障オタクであるため、おそらく泉田とは異なり、自身の立場をエンジョイしているものと思われる。

変若水【おちみず】

「万葉集」に登場する霊水。月の女神・月読が持っているとされ、若返り・不老長寿の効能があるとされる。
カルト集団「月読会」は生物の成長をコントロールすることでこの変若水を作ろうとしていた。
月の満ち欠けを生命の永遠性になぞらえる信仰は我が国のみならず世界各国に存在するが、「月読会」の場合、それがもっとも歪んだ形となって顕現したものと思われる。
ちなみに万葉集には、この変若水を詠んだ句が数編のこされており「白髪生流事者不念變水者鹿煮藻闕二毛求而将行（白髪生ふることは思はずをち水はかにもかくにも求めてゆかむ）【巻４・６２　８】」もそのひとつ。

エカテリーナ二世【えかてりーなにせい】

ロシアの女帝。薬師寺涼子が強く共感をおぼえているのであるが、エカテリーナ本人的にはどうなのか、可能であれば聞いてみたいところではある。

パステル【ぱすてる】

警視庁17階にある喫茶店。まずいコーヒーを提供するらしいが、そう言っているのが薬師寺涼子であるため、実際に味が良くないのかは不明。

上杉満年【うえすぎみつとし】

日東新聞の社会部記者。警視庁記者クラブ、通称「六社会」のボス的存在で、なぜかインチキな関西弁をつかう。
「東京ナイトメア事件」では薬師寺涼子と泉田にしつこくつきまとい、その粘着ぶりを発揮した。

羽原智【はばらさとし】

毎朝新聞の社会部記者。若さゆえに正義にみちたジャーナリスト……と本人は思いこんでいるが、やってることはそこらのゴシップライターと変わらないところに、報道関係者全般に内在する「社会正義で理論武装をしたのぞき見精神」がよく出ている。

益子美奈【ますこみな】

毎朝新聞の社会部カメラマン。羽原の後輩。薬師寺涼子に社会的圧力をかけようと彼女のゴシップ記事を羽原に書くようにすすめた。不倫や公金横領など、社会的な　規範にはいっさい反していない涼子のアフター5だが、それでも「キャリア組のイイ女が男とデレデレしている場面」を盗撮すれば、それだけで充分バッシングのネタとして成立することを熟知しているあたり、意外とくわせ者かもしれない。

ドラよせお涼【どらよせおりょう】

JACESの涼子担当である野長瀬一馬が涼子につけた新しいニックネーム。ドラキュラのごとき“この世ならざるもの”をよびよせるような不思議な力が涼子にあるのではないか、という意味。

怪奇・十二日の木曜日【かいき・じゅうにちちのもくようび】

薬師寺涼子が「くだらない」と言いつつもけっこうハマっている連続テレビドラマシリーズ。地上征服をたくらむ地上人が暗躍するというのが物語のメインストーリーのようだが、怪獣が出現するエピソードもあったりするようだ。

DK製薬【でぃーけいせいやく】

製薬メーカー。太平洋戦争当時は陸軍と深い関わりがあったとされ、現在でも政府機関との関係を持つ。

桂川平蔵【かつらがわへいぞう】

元厚生労働大臣にして民生党の重鎮代議士。現在ではDK製薬の会長職にある。
薬師寺涼子相手に一歩もひけをとらなかったあたり、かなりの強者であると思われる。
広域指定暴力団「銀誠会」ともつながりがある。

プロジェクトコード54121【ぷろじぇくとこーど54121】

8年前にルーマニアで発見された謎の生物の骨から人工細胞を生成するためにたちあげられた計画の識別番号。
ちなみにこの生物の正体は現在もなお謎である。

山岸雄一【やまぎしゆういち】

DK製薬の統括責任者。三鷹市下連雀在住。54121事件の真相を知る数すくない人物のひとり。

木村恵子【きむらけいこ】

54121事件から派生した連続猟奇殺人事件に深く関与した元DK製薬の女性研究員。
今ごろは、どこで何をしているのだろうか……。

泉田真奈【いずみだまな】

泉田の年のはなれた従兄弟。泉田のことを「準ちゃん」と呼ぶオマセな少女。
まさに花開く直前のつぼみといった魅力をたたえている。
にしても泉田クンって、まわりにてるのって美女＆美少女ばかりだなあ。

青山ブロードウェイ【あおやまぶろーどうぇい】

半年前に表参道にオープンした複合商業ビル。高級ブランドショップと、有名レストラン等が詰め込まれたビル。
泉田的には「バツキンガム宮殿より縁が無い」そうである。

NPP【えぬぴーぴー】

大手警備保障会社「日本私設警察」の略称。薬師寺涼子のJACESとはライバル関係にある会社である。
JACESが警視庁とつながっているように、NPPは防衛省関連機関とのつながりが深い。

三芝【みしば】

NPPの戦闘部隊「三芝グループ」のリーダー。

青山景一【あおやまけいいち】

防衛省のエリート官僚。人呼んで接待将軍。出入り業者から接待を受けまくっているうちに、その道の達人となり、現在では各省庁の隔てをこえて、さまざまな接待をプロデュースしている。

磯貝厳【いそがいいわお】

国土交通省のエリート官僚。青山将軍の右腕で、こちらは接待副将軍。青山と共に霞ヶ関の地下で発見された旧日本軍の地下空間に官僚だけが羽根をのばせるリゾート施設を税金で建設していた大ばか野郎。

地下鉄連絡線【ちかてつれんらくせん】

東京メトロ有楽町線桜田門駅と千代田線霞ヶ関駅のあいだに実在する地下鉄線路。
場所がら各省庁の真下をとおるラインを形成している。

花房保【はなぶさたもつ】

青山と磯貝に協力する暴力団幹部。けっこうな趣味をお持ちデス。

日比谷共同溝【ひびやきょうどうこう】

国土交通省が管轄する日比谷の地下に実在する巨大なトンネル空間。
電気やガス等、ライフラインがまとめられた地下施設である。

井伏鱒二の「山椒魚」【いぶせますじのさんしょううお】

……って、泉田クン、なにを読んでるんですか？

警視庁芝庁舎【けいしちょうしばちょうしゃ】

通称『芝』。東京タワーのお膝元である港区芝にある部局。
警視庁内でもとりわけ秘密色が強く、薬師寺涼子ですらおいそれと手が出せない。
『東京ナイトメア』事件において、涼子はこの芝がからんだ事件に首をつっこんでいる。

JACESスポーツ四谷【じゃせすすぽーつよつや】

JACES直営のスポーツクラブ。秘密の会話をするのにはもってこいの場所であり『東京ナイトメア』事件においては、涼子と由紀子の作戦会議にもつかわれた。

DK製薬豊洲支社【でぃーけーせいやくとよすししゃ】

涼子によく似た謎の少女が発見された場所。

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