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第16回 ロボット(人工知能)

 劇中には『ロビー』という極めて人間に近い人工知能が登場しているが、実際の研究においては、いまだ人間に近い思考能力をもった人工知能は登場していない。

  どちらかというと、人間が行う思考の一部のみを再現し、人間が行う作業を補助する目的で人工知能の研究は進められている。人工知能という言葉が初めて使われたのは1956年に行われた『ダートマス会議』においてである。この会議は人工知能について研究を行っていたジョン・マッカーシーらが発起人となり日頃の研究成果を発表しあうものであった。この会議において、ジョン・マッカーシーははじめて人工知能という言葉を使用した。
その後、人工知能の研究は進みあらゆるモデルが発表された。目に見える成果として有名なのは、1997年にアメリカIBMの人工知能『ディープブルー』がチェスのチャンピオン、ゲーリー・カスパーロフにチェスの試合で勝利したことであろう。しかし、それもまた人間の思考の一部を再現したものにすぎない。

  劇中に登場する『ロビー』やSF小説や映画などに登場する人間の思考能力に近い思考能力をもった人工知能が登場するのはまだまだ先のことであろう……。